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(14)弱さとは罪なのか?
1‘
?「〇〇?」
〇「っ!!」ビクッ!
絢音「あなたは…」
誰かに声をかけられる〇〇。
2‘
〇「れ…いかさん…」
玲香「急にいなくなったからびっくりしたよぉ〜!さぁ帰ろ?」
〇「っ…」ガタガタ
微かに震えている〇〇。
絢音「齋藤さん?」
3‘
玲香「どうしたの?いくよ?」
腕を掴まれる〇〇。
絢音「離してください!」
〇〇の腕を掴んでる玲香の腕を掴む。
4‘
玲香「あなたは…あなたこそ、離してください!これは私と〇〇くんのことなので」
絢音「普通ならそうでしょうね、でもあなたに怯えてる気がするんです」
玲香「はぁ?そんなわけないじゃないですか!〇〇くん、そうだよね?」
〇「それは…」
5‘
言い淀む〇〇。
絢音「ほら!怯えてるじゃないですか!!離してください!」
玲香「どうして?どうしてなの?ねぇ!〇〇くんは弱いから私がいないとダメなのに!!」
絢音「っ!」
“グィッ!”
6‘
〇「わぁっ!」
絢音「走りますよ!!」
〇「え!え!?」
玲香の腕を振り払うと、〇〇の手を掴んで、走り出す絢音。
7‘
〜〜〜〜〜
8‘
絢音「はぁはぁ…」
〇「はぁはぁ…どうして」
絢音「齋藤さんが怯えていたので」
〇「でも…申し訳ないです」
絢音「気にしないでください、あと今日は私のお店に泊まって行ってください」
9‘
〇「え!?でも!」
絢音「貴方をここで1人にしたら眠れないです」
〇「ではお願いします」
絢音「はい」
2人が絢音のお店に向かおうとした時…
10‘
“ザァアアアアア”
〇「雨だ…」
絢音「走りますよ!」
〇「は、はい!」
絢音はまた〇〇の手を掴んで走り出す。
11‘
〜〜〜〜〜
12‘
絢音「びしょびしょになってしまいましたね?」
〇「そう…ですね」
絢音「ふふ」
〇「ははは」
2人「「あははは!」」
13‘
〇「ありがとうございます、僕を助けてくれて」
絢音「初めて、あんなことしました」
“ぎゅっ”
〇「え…」
絢音「頑張りましたね」
14‘
〇〇を抱きしめる絢音。
絢音「泣いていいんです…」
〇「でも僕は男ですし…ここで泣いたら弱いって認めることに…」
絢音「男性、女性なんて関係ありません…それに本当の強さとは涙を流せることだと思います」
〇「ツー…じゃあ少しだけ…」
15‘
“ぎゅっ…”
絢音「貴方は強い…強いです」
〇「うぅっ…ぁぁ…」
声を押し殺しながら泣く〇〇。
16‘
〜〜〜〜〜
17‘
“ぽちゃん…”
〇「あ、あの…」
絢音「はい?」
〇「どうして一緒にお風呂に…」
絢音「こっちの方が節約になりますし、風邪もひきません」
18‘
〇「でも…」
絢音「私に欲情しますか?」
〇「い、いえ!恩人なのでそんな!!」
絢音「私もです」
〇「鈴木さんも?」
絢音「絢音でいいですよ、はい、勝手に元彼の贖罪ができたと思っています」
19‘
〇「…ありがとうございます」
絢音「いえいえ、こちらこそありがとうございます」
〇「ふぅ」
これからどうしたらいいんだろう…
20‘
To be continued
21‘
この作品はフィクションです。
実際の団体とは関係ありません。
またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品としてなので、実際に行っても、
責任は取りかねますのでご了承ください。
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