見出し画像

(19)人外にモテすぎる僕

1‘

“ドガン!ドガン!”

〇「…っ…」ソワソワ

飛鳥「みんなが心配?」

〇「はい…」

飛鳥「〇〇を襲った、小百合って言う、デーモンリッチはやばいのよ」

2‘

〇「やばい?」

飛鳥「そもそもデーモンリッチって種族は個体数が鬼人並みに少ないし、力も強力で固有能力としては擬態能力と分身ね」

〇「擬態はわかります、以前堀さんに化けていましたがわかりませんでした」

飛鳥「分身は1人1人が実体を持っていて、その分身体も分身できるから実質無限に増えることができるの」

〇「それじゃ、キリがないじゃないですか!」

飛鳥「そうよ、ただ本体を叩けば、分身体は消える」

3‘

〇「…でも本体は隠れてる」

飛鳥「その通りよ」

〇「どうすれば…」

飛鳥「何かで誘き出すしかないわね」

〇「いったい何で誘い出せるのか」

4‘

〜〜〜〜〜

5‘

蓮加「はぁはぁ…」

奈々未「キリがない」

麻衣「まずいよ…そろそろ妖力が切れそう!」

小百合「あははははは!!!!!いいですねぇー!〇〇くんが出てくるまで里の方々を虐殺するのも!!!!!」

いまだ至る所で爆発が起きている。

6‘

奈々未「麻衣、匂いは?」

麻衣「クンクン…だめ、全員から匂いがする」

奈々未「岩本さん、まだ飛べる?」

蓮加「いえ…休憩しないと無理そうですね」

奈々未「本体を探そうにも探せないわね」

7‘

〜〜〜〜〜

8‘

飛鳥「そろそろ限界ね」

〇「え?」

飛鳥「奈々未達は戻ってこない」

〇「何言ってるんですか?奈々未さん達は戻ってくるって!」

飛鳥「いい?さっきも言ったけど、相手は無限に増え続けるのよ?いくら奈々未や深川さんが特異種で、しーさんが変異種、岩本さんが鴉天狗でも無限の妖力じゃない」

〇「でもっ!」

9‘

泣きそうな顔をする〇〇。

飛鳥「わかって?奈々未達も大切だけど、貴方の方が大切なの…これは私じゃなくても同じことを言ったはずだよ?」

〇「っ…」

飛鳥「さぁ!行きましょ!」

手を差し出す飛鳥。

10‘

〇「……」

差し出された手を見つめる〇〇。

〇「ごめん!」

“ダッダッタ!”

飛鳥「〇〇っ!!!!」

11‘

〜〜〜〜〜

12‘

蓮加「逃げてください…」

奈々未「何言ってるの?」

蓮加「このままでは全滅です…」

麻衣「だからって逃げろって?」

蓮加「そうです、貴女達には待ってる人がいるはずです」

13‘

奈々未「ふふっ」

麻衣「あははは」

蓮加「なぜ笑うのですか?」

奈々未「私達の愛した人ならここで逃げ出すことはしない」

麻衣「むしろ、ここにきちゃうかもね?」

14‘

蓮加「彼は人族ですよ?!そんなこと…」

奈々未「何族とか関係ないわよ、彼は」

麻衣「そうそう」

小百合「なになに〜?彼がくるのぉ〜?あはははは!いいねぇ!だから早めに貴女達をやっちゃうね?」

さらに増える小百合。

15‘

〇「やめろ!!!」

1人の声が響き渡る。

蓮加「〇…〇様?」

奈々未「やっぱりきちゃったのね」

麻衣「正直きてほしくなかった」

16‘

小百合「〇〇くん、取引しない?」

〇「取引?」

小百合「君が私に殺されてくれるならここにいる人も里の人も見逃してあげるっ!どう?いい提案でしょ?あはははははは!!!!」

麻衣「ダメに決まってるでしょ!」

小百合「黙っててくれるかな?」

17‘

奈々未「ぐっ!」

蓮加「しまった!」

複数の小百合が蓮加達を拘束する。

小百合「さぁ!どうするぅ?」

〇「本当にみんなを解放してくれるんですか?」

18‘

奈々未「〇〇!何を言ってるの!」

小百合「もちろんだよ!私の目的は〇〇くんを殺すことだからね!」

〇「わかりました」

小百合に近づく〇〇。

19‘

蓮加「ダメです!我々の為に命をお捨てになっては!!」

〇「どうして?」

蓮加「貴方は人族として、生きると決めたのでしょ!でしたら貴方には関係のないことなのです!!」

小百合の少し手前で止まる〇〇。

〇「それは違うよ…僕は人族であり、亜人でもある!」

“ばさっ!!”

20‘

〇〇の背中から白い翼が出ている。

小百合「あはっ!!面白いよ!!〇〇くん!最高だよ!!ここにきてまさか覚醒するとわね!!!」

〇「悪いけど、僕と飛んでもらうよ!」

小百合を抱きしめて、空に飛び立つ。

21‘

この作品はフィクションです。

実際の団体とは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品としてなので、実際に行っても、

責任は取りかねますのでご了承ください。

いいなと思ったら応援しよう!

にゃにゃみ@妄ツイ師
ありがとう!