(7)人外にモテすぎる僕
1‘
まただ…
どうして…
未央奈「前より、フェロモンが強くなってる…」
史緒里「早く殺した方がいいですね」
2‘
⚪︎「僕は悪くない!」
未央奈「あぁ、わかってる、お前は何も悪くない」
⚪︎「なら!」
史緒里「それでも殺します…」
未央奈「恨むならそのフェロモンを持った自分を恨むんだな」
3‘
未央奈が持ってるナタを振り下ろす。
?「やめなさい!」
未央奈「っ!」ピタッ
動きが止まる未央奈。
4‘
史緒里「あなたは!」
膝をつく、史緒里。
未央奈「どうして、あなたがここに…」
?「その子を解放しなさい」
5‘
⚪︎「あなたは…?」
?「私は伊藤純奈…」
⚪︎「伊藤…純奈…」
なんだ?この人のこと知らないのに
知ってる気がする…
6‘
未央奈「あなたの命令でも聞けません!この男は危険です!」
純奈「その子は危険ではありません」
未央奈「お忘れですか!1000年前!この男と同じような男が体質を利用して、我々森人族を奴隷にしたのを!!」
そんなことが…
7‘
純奈「それは1000年も前だ、それにその子はあんなことはしない」
史緒里「未央奈さん…ここは引きましょう…」
未央奈「それはできない」
史緒里「でも…エンシェントエルフであるあの方には勝てませんよ?」
8‘
未央奈「史緒里はここから立ち去りなさい」
史緒里「でも!」
未央奈「私はあの方を殺してこの男を殺す!」
殺気が純奈に向けられる。
9‘
⚪︎「やめてください!殺すなら僕だけに!」
純奈「君は…こんな時まで人の心配を…」
未央奈「いいだろ!死ね!!」
ナタを〇〇に振り下ろす。
10‘
“ガシャン!!”
天井のガラスが割れ、奈々未が入ってきて
奈々未「〇〇!!」
“ドッカン!!”
出入口の扉が吹き飛び、麻衣が入ってくる。
麻衣「大丈夫!?」
11‘
⚪︎「奈々未さん!麻衣さん!」
麻衣「私達の〇〇に何してるの!!!」
奈々未「死ぬ準備は出来てるわよね?」
殺気を未央奈に向ける2人。
12‘
史緒里「な、にこの…殺気…」ガタガタ
未央奈「早く逃げなさい!」
純奈「あなたも行くのよ…」
奈々未達と未央奈達の間に立つ純奈。
13‘
奈々未「誰?その女の仲間?」
純奈「少し違うが、この者達は殺させない」
麻衣「奈々未…この人、普通の森人族じゃない…匂いが違う」
純奈「そういえば人狼族は嗅覚が鋭いんだったな」
14‘
未央奈「…(心:話してる間に…)」
投げナイフを構えようとする。
奈々未「やめときなさい…」
さらに殺気が増す。
15‘
未央奈「くっ…」
純奈「こちらひく…だから君達も引いてくれないか?」
麻衣「どうする?」
奈々未「〇〇を傷つけたその女を見逃せと?」
純奈「そういうことだ…」
16‘
2人の間に異様な空気が取り巻いてる。
純奈「さすがは特異種である『ドリームサキュバス』だ」
未央奈「なっ!特異種!」
史緒里「まずいですよ!特異種は王家の血筋しか生まれないって言います!彼女に手を出したら最悪、淫魔族と戦争です!」
17‘
⚪︎「奈々未さん!僕は大丈夫です!ここは引いてください!」
奈々未「…わかった」
純奈「感謝する…未央奈…その子を離すんだ」
未央奈「…っ」
ナタで〇〇を縛る縄を切る。
18‘
⚪︎「純奈さん…」
純奈「なんだい?」
先程と違い、優しい顔を〇〇に向ける。
〇〇は純奈の耳元に口元を持っていく。
19‘
⚪︎「聞きたいことがあるので、1週間後の20時にここにきてください…」
純奈「…わかったよ、未央奈!史緒里!帰るぞ!」
史緒里「は、はい!」
未央奈「はい…」
20‘
奈々未「〇〇も帰ろ」
麻衣「帰ろ!」
⚪︎「はい!」
純奈さん…あなたは…
21‘
この作品はフィクションです。
実際の人物や団体とは関係ありません。
またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品としてなので、実際に行っても、
責任は取りかねますのでご了承ください。
ありがとう!