推しメンが僕をヒモにしたいようです。
1‘
〇「そんなことできませんって!」
純奈「どうして?私のこと好きじゃない?」
〇「好きですよ!推しメンなんですから!!」
純奈「ならいいじゃん!私のヒモになりなよ!」
“推しメンが僕をヒモにしたいようです”
2‘
〜〜〜〜〜
3‘
それは1ヶ月前
推しメンの純奈さんが卒業して、
僕は活力の源を失った…
そんなある日、友人の誘いであるパーティーに参加した
4‘
芸能人がたくさんくるパーティー。
なんでも舞台作家をしてるんだとかで、主催者に呼ばれて
知り合いも呼んだら?ってなったらしい。
最初は断っていたが、お願いだから出てほしいと言われて
参加した。
5‘
〇「それにしてもあいつ、どこに行った?僕をこんな所で1人にするなよ…」
周りを見渡せば芸能人だらけ…
ぁ、あの人知ってる!
あの人も!
6‘
てか芸能人の中でも有名な人ばっか…
あいつ、こんなパーティーに呼ばれるなんて、
なんの舞台作家してんだよ…
〇「端っこにいよ…」
7‘
僕は会場の端にいることにした。
?「あの〜」
〇「…」
まさか僕に話しかける芸能人なんていないと思い
気のせいだと思っていた。
8‘
?「あの!」
〇「は、はい!!」
まさか僕に話しかけていたなんて!
僕は驚いてすぐに返事して話しかけてきた女性を見る。
9‘
〇「っ?!」
?「よかった…無視されたのかと思った」
な、な、なんでここに!?
純奈「君って、〇〇くんだよね?」
しかも名前まで覚えられていた。
10‘
〇「どうして、僕の名前を…」
純奈「覚えてるよ〜、だってあんなに握手会来てくれてたんだから〜」
〇「う、嬉しい…!!」
純奈「どうして、〇〇くんがここに?もしかして芸能関係の人だったの?」
〇「い、いえ!友人が舞台作家をしていて、それで僕も誘われてきたんです」
11‘
純奈「舞台作家?もしかして、肉団子さん?」
〇「確か、そんなペンネームだった気がします」
純奈「そんな気がするって…かなり有名な舞台作家さんだよ?」
〇「えっ!?そんなんですか?」
まじか…あいつすごいんだな…
12‘
純奈「お目当てな子はいた?」
〇「ふぇっ?」
純奈「パーティーに参加したんだから芸能人の子と付き合えると思ったんじゃないの?」
〇「い、いえ!僕はお願いされたのできただけです、それに僕が誘っても誰も誘いに乗ってくれませんよ」
13‘
純奈「ふ〜ん」
少し嬉しそうな純奈。
〇「伊藤さんこそ、なんでこのパーティーに?」
純奈「純奈でいいよ、う〜ん、彼氏探しに?」
〇「え…?」
14‘
純奈「って言ったら寂しい?」
〇「え、いや、推しメンなので彼氏ができたら寂しいというか…嫌だというか…」
純奈「ふ〜ん、そうなんだ」
〇「あ、はい」
15‘
純奈「そっか!ならはい!」
紙を渡してくる純奈さん。
〇「これは?」
純奈「家に帰ったらみてね?」
そう言うと人混みの中に入っていく。
16‘
〇「?」
それから少しすると友人が戻ってきて、
1時間くらいでパーティー会場から出た。
家に帰り、純奈さんに渡された紙を見る。
17‘
〇「え!?電話番号?!」
いや…待てよ
これは揶揄われてるだけでは?
これに電話するとみんなが聞いてるとか?
18‘
ん〜〜…でもな…純奈さんがそんなことするわけもないしな…
よし電話しちゃえ!
“prrrrr”
純奈「はい?〇〇くん?」
〇「は、はい!」
19‘
純奈「電話してくれたんだ〜!ありがとうね」
〇「い、いえ!」
純奈「ふふ、急なんだけど、今度会ってくれる?」
〇「え、2人でですか?」
純奈「うん、そう2人で」
20‘
〇「じ、冗談とか?」
純奈「そんな冗談言わないよ」
〇「ぼ、僕でいいんですか?」
純奈「〇〇くんがいいんだよ」
〇「わ、わかりました」
21‘
〜〜〜〜〜
22‘
それが今に至る。
〇「なんで僕をヒモにしたんですか!?」
純奈「う〜ん、好きだから、握手会にきた時に一目惚れしたの」
〇「う、それは嬉しすぎますけど、ヒモは承諾しかねるって言うか…」
23‘
純奈「〇〇くんには家にいてほしいの!」
〇「何もヒモじゃなくても…」
純奈「なら結婚してくれる?それで専業主夫して?」
〇「き、急に結婚は」
24‘
純奈「でしょ?」
〇「どうしてもですか?」
純奈「どうしても」
〇「…わかりました」
25‘
純奈「よかった!」
〇「よろしくお願いします」
純奈「こちらこそよろしくね」
“僕は推しメンのヒモになりました”
26‘
この作品はフィクションです。
実際の人物や団体とは関係ありません。
またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品としてなので、実際に行っても、
責任は取りかねますのでご了承ください。
ありがとう!