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「15年間誘拐されていた少女」5話

1‘

管理官「どうして犯人が捕まらない!!」

捜査本部に響き渡る怒声。

一課長「白石警視、報告を」

麻衣「はい、犯人は…」

それから数時間にも及ぶ捜査会議が行われた。

2‘

ーーーーーー

3‘

麻衣「くそっ!あのセクハラ上司共!」

美波「落ち着いてください」

遥香「しかしどうしましょうか、犯人の手掛かりが見つかりません…」

麻衣「七瀬は犯人の手掛かりは?」

七瀬「そやね…犯人の行動時間は主に夜で塾帰りの女の子を狙っているなぁ」

4‘

麻衣「他には?」

七瀬「犯行を行っている感覚はバラバラやな」

美波「規則性は?」

七瀬「あらへん、感覚が短い時もあれば長い時もある、強いて言うなら…最近は感覚が短いな」

遥香「西野警部のプロファイリングによると犯人は身長175cmで体格は細め…縄の結び方から左利きと思われます」

5‘

麻衣「引き続き、各員捜査を行ってちょうだい」

各員「了解!」

麻衣「はぁ…犯人の目的はなに…?」

1人、捜査会議室で考え込む麻衣。

6‘

ーーーーー

7‘

飛鳥「お兄…起きて」

○「ううん…おはよ…」

飛鳥「もう11時だよ」

○「え…!?まじか…ごめん、今ご飯っ」

飛鳥「ご飯はもう作ったから」

○「ありがとう、飛鳥」

飛鳥「ん…たべよ」

8‘

俺は飛鳥が作ってくれたご飯を食べる。

○「美味しいよ」

飛鳥「よかった…」

○「今日はどこかいく?」

飛鳥「捜査はいいの?」

9‘

○「うん…俺が超感覚共感症候群なのは知ってるな?」

飛鳥「うん」

○「犯人の感情が感じ取れないんだ」

飛鳥「それで捜査から外れたの?」

○「あぁ、この病気の特性以外は他の人でもできるからな」

10‘

飛鳥「そっか…なら図書館に行きたい」

○「わかった、ご飯食べたら行こう」

俺と飛鳥は昼食を食べると準備をして

図書館に向かった。

11‘

ーーーーー

12‘

○「ここも変わってないな」

飛鳥「きたことあるの?」

○「高校時代にね」

飛鳥「へぇ〜」

聞いてきたのに興味なさげにお探しの本を見つけに行った。

13‘

椅子に座って待ってるか…

?「あの〜?」

○「はい?なんでしょうか?」

椅子に座ってると見知らぬ女性に話しかけられる。

14‘

?「覚えてない?高校の時、同じクラスだった…」

○「……あっ、もしかして、星野さん?」

みなみ「そうだよ!覚えててくれんたんだ!」

話しかけてきた女性は高校時代の同級生だった。

15‘

○「まぁね、今なにしてるの?」

みなみ「今は…「ママー!」」

“どん!“

みなみ「こら、走っちゃダメって言ったでしょ?」

葉月「ごめんなさい」

16‘

○「その子は?」

みなみ「みなみの娘だよ、ほら葉月、挨拶して」

葉月「こんにちは!星野葉月です!3歳です!」

○「葉月ちゃん、こんにちは…星野さん、結婚してたんだね?」

みなみ「今はシングルだけどね?」

○「そっか」

17‘

みなみ「〇〇くんは?」

○「俺は心理カウンセラーをしてるよ」

みなみ「そうなんだ!すごいね!」

葉月「おじさんはだれ?」

○「お、おじさん…」

18‘

みなみ「こら!おじさんじゃないでしょ!」

○「いや…いいよ、俺はお母さんと高校の時のお友達だよ」

葉月「そうなんだ!」

みなみ「〇〇くんは彼女さんとデート中?」

○「彼女…?」

19‘

みなみ「後ろにいる子…」

〇〇は後ろを振り向く。

○「飛鳥!?いたのか」

飛鳥「うん、いま」

○「この子は…」

なんて説明しようか迷う…

20‘

飛鳥「……」

○「俺の姉さん、覚えてる?」

みなみ「うん!麻衣さんでしょ」

○「姉さんの知り合いで今訳があってうちにいるんだ」

みなみ「そうなんだね!」

21‘

葉月「ママ、マジカル聖女ポン姐が始まっちゃうよ!」

みなみ「あー、わかったよ、〇〇くん、ごめん!そろそろ帰らなくちゃ!」

○「わかった、あ、そうだ!近頃、女小児連続誘拐事件が発生してるから気をつけて!」

みなみ「わかった!ありがとう!気をつけるね!バイバイ!」

22‘

○「お目当ては?」

飛鳥「あった…」

○「じゃあ帰ろう」

俺たちは家に帰ることにした。

23‘

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24‘

ー捜査会議室ー

麻衣「本当!?犯人の手掛かりが!?」

七瀬「そやな、星野葉月ちゃんの誘拐された時の目撃情報があった」

麻衣「報告を」

遥香「私から!一昨日の夕方頃、被害者の星野葉月ちゃんを連れて立ち去る男性を見たとご近所に住む主婦からの証言が取れました!」

25‘

七瀬「それから最近の犯人の以前の行動パターンから少しながら規則性を見つけたで」

麻衣「詳細を」

七瀬「犯人は乃木町付近から10キロ圏内で行動してる…しかも」

麻衣「しかも?」

26‘

七瀬「白石警視…あなたの弟さんの家付近を中心にや」

麻衣「え…!?」

七瀬「弟さんは一昨日の夕方のアリバイはありますか?」

麻衣「弟が犯人とでも…?」

美波「七瀬さん!?」

27‘

〇〇を怪しんでる七瀬

七瀬「そこまでは言う気はあらへん…ただ、犯人の特徴が現状近いだけや」

麻衣「わかったわ…梅澤巡査部長、賀喜巡査…白石〇〇を任意で引っ張ってきて」

遥香「了解しました」

美波「わかりました…」

28‘

七瀬「すまん…」

麻衣「いえ…私も私情を挟んだわ…」

七瀬「うちも無神経やった…」

麻衣「いいえ…私達は警官よ」

29‘

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30‘

“コンコン”

○「はい」

美波「お久しぶりです…あなたに女小児連続誘拐事件の容疑がかけられています…任意ですがご同行願います…」

○「…わかりました」

遥香「では行きましょう」

31‘

○「飛鳥は…」

美波「賀喜巡査、あなたはここに残って飛鳥ちゃんが帰ってきたら警視庁に…連れてきて」

遥香「了解しました!」

〇〇達は警視庁に向かった…

32‘

To be continued

ありがとう!