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(4)ザンビ〜if〜

1‘

ー学園近くのデパートー

⚪︎「はぁはぁ…待ってくれ…」

楓「はぁ…もう疲れたの?」

奈々未「情けない…」

深川「休憩する?」

一実「大丈夫?」

白石「私の膝で休憩する?」

2‘

くっ…上の2人は辛辣だが深川さんと高山さんは優しい…!

白石さん…貴女だけやっぱり違う気がするよ…

確かに僕だけバテてしまったのも事実…

記憶無くす前の僕は何をしていたんだ?

まさか…無職なわけないよな…

3‘

しかし、自分で言うのもアレだが体つきは悪くない…

腹筋だってシックスパックで割れているし、

腕の筋肉やなんなら全身の筋肉はアスリート並みだ…

いや!筋トレが趣味なだけの無職かも知れん!

どの道嫌だなぁ…

4‘

そんなことを考えていると、

デパート内の4階にある目的地の衣服屋の前に着いた

⚪︎「皆んな…わかってると思うけど、なんかあったらすぐ出てきてくださいよ!」

奈々未「わかってるよ。それより〇〇は入ってこないでよね」

⚪︎「は、入りませんよ!てか入れませんよ!!」

5‘

そう…ここは女性下着も売っている衣服屋だ…

なので俺は入れない…

てか入ったら橋本さん達に殺される…

俺はお店の前のベンチに座り、一応周りを警戒している。

6‘

?「やっと…見つけた…〇〇くん…!!」

5階から〇〇を見つめる謎の少女

⚪︎「へっくしょん!風邪ひいたかな…?」

悪い予感がする、〇〇

⚪︎「少し…周りを見てこようかな…」

7‘

そう思った俺は座っていたベンチを立とうとした。

?「〇〇く~ん!!」カバッ

⚪︎「うわぁっ!!何事!?」

すると何処からか俺の名前を呼ぶ声がする。

それに気づいて振り返った瞬間、

目の前が真っ暗になっていた。

8‘

奈々未「何事!?」

深川「どうしたの!?」

一実「え!え!えぇー!?」

楓「っ…!」

白石「〇〇くん、なにしてるの?」

9‘

まずいっ!

今、俺は謎の女の子に押し倒されている図

⚪︎「ち、違うよ!?俺は何もしてないよ!?」

楓「最低…」

奈々未「はぁ…」

10‘

深川「〇〇くんっ…それは…ちょっと…」

一実「はわわぁ//////」

白石「ずるぃぃい!」

む、無実だ!!!

11‘

?「〇〇くん~!」

⚪︎「ま、待ってくれ!君は誰なんだ?」

?「何言ってるの?私だよ!」
そう言って深く被っていた帽子を取る

12‘

4人「「「「えっ!?」」」」

楓「えっ!?実乃梨!?」

⚪︎「その反応はまさか…」

未央奈「私だよ!堀未央奈だよ!あなたの彼女の!」

⚪︎「か、彼女ーーーーー!?」

13‘

楓「待って!実乃梨だよね?」

未央奈「あれ?乃木坂46の齋藤飛鳥さんが、何で〇〇くんといるの?それに私は堀未央奈だよ!」

楓「実乃梨じゃない…?」

白石「堀ちゃん!生きていたんだね!!」

14‘

奈々未「良かった!」

未央奈「あれ?よく見たら乃木坂46の橋本さん、白石さん、高山さん、深川さんがいるじゃない…」

一実「なんで、そんなそよそよしいの?」

未央奈「よそよそしいも何も、私達話すのはじめてじゃないですか…」

15‘

楓「待って!どうして乃木坂のあなた達が乃木坂学園の実乃梨を知っているの?それに、堀未央奈ってだれ?」

奈々未「この子は堀未央奈、乃木坂46の2期生だよ」

未央奈「2期生?確かに乃木坂46の2期生オーディションを受けようと思ったけど私は受けてませんよ?それに私は乃木坂学園にも通ってない!」

深川「どういうこと?」

16‘

疑問が疑問を呼ぶこの状況。

この状況に恐る恐る手をあげる〇〇

⚪︎「あのさ?凄くSFチックというか、空想ぽいというか……突拍子もないことを言うんだけど…これって並行世界(パラレルワールド)現象じゃないかな?」

深川「パラレルワールド?」

17‘

⚪︎「同じような世界だけど、ある時点の選択で世界が分岐して存在するというか」

白石「ん?どういうこと??」

⚪︎「多分なんだけど、ここにいる堀さんは奈々未さん達が知っている、乃木坂46の堀未央奈でもなく、楓ちゃんが知っている乃木坂学園の諸積実乃梨さんじゃないんだよ」

楓「え?」

18‘

⚪︎「で、堀さんは乃木坂のオーディションを受験しなかった世界から…乃木坂学園に入学しなかった世界からこっちの世界に来ちゃったんだと思う」

楓「そんな話…」

⚪︎「うん、俺も馬鹿みたいな話だとは思うよ?でも、これだと説明がつくんだよ、今の状況」

楓「それだとおかしい!」

19‘

奈々未「そうだね、パラレルワールドって話はわかるけど、名前と年齢は違えど顔は一緒の堀ちゃんが同じ世界に存在している、それを飛鳥ちゃんに似ている楓ちゃんもしっ…てる…?……!?」

⚪︎「気づきましたか?」

奈々未「まさか!?それなら納得いく!」

白石「ちょっと!2人で納得しないでよ!」

20‘

⚪︎「これは俺の予想ですが…楓ちゃん」

楓「な、なに?」

⚪︎「君、乃木坂学園の寮で住んでいたんだよね?」

楓「う、うん、今はチャペルの方で寝泊りしているから、自分の部屋には行ってないけど」

⚪︎「一回も?」

21‘

楓「一回…行ったけど…ネームプレートが壊れていて、鍵も閉まっていたから中には入ってない」

一実「〇〇くん?どういうこと?」

⚪︎「多分、楓ちゃんはこの世界の人間じゃない」

楓「っ!?」

深川&一実&白石「っ!?」

22‘

奈々未「……」

未央奈「ん?どういうこと?」

⚪︎「もし、この世界に堀未央奈が2人いるとしたらどうなる?」

未央奈「まぁ、周りや私はびっくりしちゃうしパニックになっちゃうね」

23‘

⚪︎「そう、だから世界が何とかその歪みを修正させようとして、こっちの世界の人間をあっちの世界に送ったら?」

未央奈「そうしたら私がここにいるって事はこっちにいた堀未央奈が私の世界にいるってことになるね……っ?!」

⚪︎「そう…この世界の齋藤飛鳥がいないって事は…齋藤飛鳥に似ている山室楓は、別世界の齋藤飛鳥である可能性が高いってこと」

楓「でも!私は名前も違うし!」

24‘

奈々未「ここにいる、堀ちゃんもあなたは実乃梨って呼んでいた…可能性がないわけじゃない」

⚪︎「とりあえず!学園に戻りましょう!楓ちゃんのこともわかるかもしれないし!それに堀さんは、俺の事も知ってるみたいなので、それも気になります!」

未央奈「じゃあ、この人は私の知ってる〇〇くんじゃないってこと?」

奈々未「それは後ででいい!まずは戻りましょう」

25‘

深川「楓ちゃん、大丈夫?」

一実「さぁ、行こう」

楓「う、うん…」

白石「なんかややこしいなぁー」

26‘

To be continued

27‘

この作品はフィクションです。

実在の人物や団体などとは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品内での表現・行動なので実際に行っても、

一切の責任は取りかねますのでご了承ください。

ありがとう!