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君には幸せでいて欲しい

1‘

△「ねぇ、絵梨花?」

絵梨花「んぅ〜?」

△「なんでそんなに可愛いの?」

絵梨花「えぇ〜!そんなことないよぉ〜💕」

2‘

〜〜〜〜〜

3‘

絵梨花「ってさぁ〜!言ってたのに!浮気してたんだよ?!信じられる!?」

“ゴクゴク”

〇「あー、ペース早いよ、気持ちはわかるけどゆっくり飲みな〜」

絵梨花「だってぇ〜!」

4‘

なんでさ〜、浮気されなきゃいけないのよ!!

5年付き合って、婚約までして!

それなのに浮気!?

しかも理由は私が仕事で構ってくれないから?!

5‘

〇「飲むのはいいけどさ、今日はどうするの?家に帰るの?」

絵梨花「帰れないよ…」

〇「どうして?浮気男なんて、追い出したんでしょ?」

絵梨花「…むかついて、出てきた」

〇「はぁ?!じゃあ、あの男は家にいるの?!」

6‘

絵梨花「いるんじゃない?」

〇「マジかよ…」

絵梨花「はぁ…私のどこがダメなのよ…」

〇「絵梨花が悪いわけないじゃん!あいつが悪いんだよ!!」

絵梨花「…ありがとうね」

7‘

〇「今日は俺の家に泊まりな!で、明日になったら一緒に絵梨花の家に行くよ!」

絵梨花「え?」

〇「家に行って、あの浮気馬鹿男がいたら叩き出してやる!!!」

絵梨花「〇〇…ありがとう(涙)」

〇「気にすんな!」

8‘

〜〜〜〜〜

9‘

結論から言うと、次の日に

家に戻るとまだ△△がいたから、

〇〇が叩き出して、すぐに弁護士を通じて

△△に訴えを出した。

10‘

もちろん△△は裁判に負けた。

それから1年が過ぎて、私の隣には〇〇がいる。

最初は気にしてなかったんだけど、

会うたび会うたび、私の心配をしてくれて

11‘

どんなことにも付き合ってくれた。

それでいつしか友人としての好きから

異性としての好きに変わった。

だから私は自分の思いを〇〇に伝えた。

12‘

〇〇は真剣に話を聞いてくれ、嬉しそうに

私の告白に応じてくれた。

どうやら出会った時から〇〇は私のことが好きだったみたい

でも私には〇〇と出会った大学時代から△△がいたから

13‘

私への恋心を胸の内に押し込めて、

良き友人として振る舞うことにしたらしい。

その話を聞いた私は胸の内が暖かくなった。

後この人なら自分でいられると思った。

14‘

〜〜〜〜〜

15‘

〇〇と付き合って、3年が過ぎ

私が30歳、〇〇が31歳になった。

〇〇が私の誕生日に小さな箱を目の前に取り出して、

結婚しようって言った。

もちろん私は即答で承諾した。

16‘

次の日、役所に婚姻届をだした。

2月20日…私達は夫婦になった

役所の帰り道、私は自分の左手に銀色に輝く

指輪を眺めながら〇〇と手を繋いで帰宅した。

17‘

〜〜〜〜〜

18‘

〇〇と結婚してから2年が経ち

私のお腹には新しい命が宿っている。

来月には生まれてくる。

名前は決まっていて、〇〇が名付けた。

19‘

名前は“美月”

美しい月って書いて、美月

すごくいい名前

綺麗な名前。

20‘

自分のお腹を撫でながら、隣で本を読んでいる

〇〇を見つめる。

〇「…ん?どうしたの?」

見つめているのに気づいた〇〇がどうしたのか聞いてくる。

21‘

絵梨花「ううん、なんでもないよ」

〇「本当に?」

絵梨花「うん、ただ幸せだなって思って」

〇「急にどうしたの?」

絵梨花「ふと思ったんだ!」

22‘

〇「ふふ、そっか」

絵梨花「〇〇は?」

〇「君が幸せなら僕も幸せだよ」

絵梨花「ふふ!」

〇〇、美月とならこれからも幸せでいられると思う。

23‘

この作品はフィクションです。

実際の団体とは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品としてなので、実際に行っても、

責任は取りかねますのでご了承ください。

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