(15)人外にモテすぎる僕
1‘
あの事件から数ヶ月
僕はある人に呼ばれて、
ある場所に来ていた。
そこは森の中にある家
2‘
昔お母さんに連れられて、
来たことがある気がする。
正直、幼かったし
うろ覚えだけど…
3‘
〇「ふぅ…なんか緊張するな」
“コンコン”
?「どうぞ」
〇「失礼します」
家の中に入る。
4‘
?「おひさしぶりね」
〇「お久しぶりです、日奈さん」
家の中に入ると、複数人の女性がいた。
その中には見たことある人がいた。
日奈「今日は〇〇くんに話したいことと、みんなに紹介したい人がいるの」
5‘
奈々未「急に呼ばれたかと思ったら、何かしら?」
未央奈「どうして、私も…」
深川「まずはこの人達を紹介するわね?こちらが新内眞衣さんで、こちらが鈴木絢音さん」
長身で足が長い茶髪の女性が新内さん
清楚系の黒髪美人が鈴木さん
6‘
麻衣「人族じゃないよね?でも…クンクン…亜人で嗅いだことのない匂い…」
絢音「私達は鴉天狗族です」
“ザワザワ“
この場の全員が驚く。
〇「鴉天狗族?」
7‘
眞衣「はい、私達鴉天狗族は妖怪界の頂点に君臨しています」
〇「君臨?」
未央奈「妖怪には妖力が存在するけど、その妖力が強ければ強いほど、妖怪といての格が上がる」
純奈「そして妖力が強ければ、戦闘能力も高いの」
〇「そうなんですね」
8‘
飛鳥「でも大昔の天狗狩りで鴉天狗族は絶滅したはず…」
絢音「いえ、実の所はある方の意向で雲隠れしただけです、狩られたのはその方の命令を聞かなかった者達ですね」
〇「それでその鴉天狗族のお2人がなんでここに?」
深川「それを説明するのに、〇〇くんに伝えなきゃいけないことがあるの」
〇「伝えたいこと?」
9‘
眞衣「それは私からお伝えします」
〇「お願いします」
眞衣「私達がここに来た理由は貴方様にあるのです」
〇「僕?」
眞衣「貴方様は我ら鴉天狗族の王なのです!」
〇「…え?」
10‘
奈々未「どういうこと?」
麻衣「〇〇くんが鴉天狗族のお、王?」
未央奈「どういうことだ?この男は人族だ、お前ら鴉天狗族が王という意味がわからない」
眞衣「堀未央奈…貴様には言いたいことがあるが今はいい……〇〇様は人族ではない」
“ザワザワ!?”
11‘
飛鳥「ど、どういうこと!?」
〇「そ、そうですよ!」
眞衣「正しくは半分は人族だが、半分は鴉天狗族…」
〇「え!?」
純奈「そうなのね…」
12‘
〇「も、もっと詳しく!」
眞衣「貴方様のお母上様は鴉天狗族の女王だったのです」
奈々未「〇〇の母親が鴉天狗族の女王?」
眞衣「しかも我々“黒鴉”ではなく、特異種である“白鴉”なのです」
13‘
未央奈「バカな!?白鴉なんて、伝説だろ!」
純奈「いえ、未央奈…白鴉は存在するのよ」
〇「純奈さん、白鴉って…」
純奈「私が知る限りは白鴉は黒鴉と違い、白い羽根を持って生まれてきて、高い戦闘能力はもちろん、治癒能力があるとされているの」
〇「治癒能力…」
14‘
眞衣「はい、貴方様はその力を受け継いでると思われます」
〇「でも!僕にはそんな力は!」
絢音「幼少期の頃に事故に遭って、その際に無意識にご自身で記憶と共に力も封印してしまったんだと思われます」
深川「急にこんなこと言われて、困惑してると思うけど、〇〇くんは色々な人外に狙われてる、しかも〇〇くんが眠りから覚めてから〇〇くんから白鴉の妖力が漏れ出している」
15‘
麻衣「でもそんな匂いも妖力も感じなかったよ?」
奈々未「そうね、何も感じないわ」
眞衣「それは〇〇様のフェロモンによるものだろうな、身近にいれば気づけないのも仕方がない、白鴉にあった事もないあなた達なら尚更ね」
〇「でもそれだけじゃないですよね?」
絢音「はい、〇〇様にはある方にお会いしていただきたいんです」
16‘
〇「僕が?」
絢音「その方と婚約をして、御子様をもうけて欲しいのです」
〇「えええええ!?」
日奈「お、落ち着いて」
純奈「それはどういうことかしら?」
周りがピリつく。
17‘
眞衣「我ら鴉天狗族は元々の数が少ないのです、しかも特異種の白鴉となれば尚更です」
奈々未「だから子作りをしろと?でも特異種は子作りしたから生まれるもんでもないわ」
眞衣「同じ特異種同士なら?」
奈々未「っ!?…それなら可能性はあるわね」
〇「とういうことは会ってほしい方っていうのは白鴉?」
18‘
絢音「そうです、一度お会いしてからお決めになっていただいても構いません、どうか!お願いいたします!」
眞衣「お願いいたします!」
2人は膝をついて、頭を下げる。
〇「た、立ってください!あ、会いますから!」
19‘
眞衣&絢音「「ありがとうございます!!!」」
奈々未「私たちもいくわよ!」
飛鳥「そうだね、行かせてもらうわ!」
麻衣「うんうん!!」
純奈「私も同行させてもらうわ」
21‘
日奈「私は他にやることがあるので失礼するわ」
深川「何かあった時の為に私は同行します」
未央奈「私は帰る」
眞衣「それではご案内させていただきます」
20‘
この作品はフィクションです。
実際の団体とは関係ありません。
またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品としてなので、実際に行っても、
責任は取りかねますのでご了承ください。
ありがとう!