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今日の『書けない』を書いてみる
アイディアが浮かんで、書けると思っていたはずが、内容がまとまらない。
いい言葉が浮かばなくて手が止まってしまう。
自分の文章を見て「うわぁ」と感じてしまう。
noteやブログをやっていると、こんなことがよく起きる。
最初は2時間もあれば書けるかと思ったら、全然書けずに段々時間が過ぎていく。予定していた時間を大きくオーバーしてもできなかった自分に自己嫌悪する。
「今日はもしかしてダメな日か . . . ? いや、エネルギーはまだあるし、なんとか書けそうな気がするから頑張ってみよう。. . . あ、この話もダメだ。いや、エネルギーは(無限ループ)」
こんな感じで、ラフ画のような、その時の考えを文字にした200~300文字ぐらいの下書きだけがどんどん増えていく。
不思議な体験を物語のように書いてみたい欲に駆られて、「よし、私も短編小説みたいなの書くぞ!」と意気揚々と書き始めるまではいい。
ところが、いざ書き進めようとすると「あれ、どんな風に書こうとしたんだっけ」とド忘れして、勢いだけで始めたその下書きを「ダメだ、今日はむり!やめとこ!」と、デジタル上で紙をくしゃくしゃ丸めてポイしてしまうのだ。
自分でもよく分からない不思議体験を読み物にしようと書き始めるのはいいけど、「こんなの誰も読まないか」と自分の文章力に溜息をついて早々に切り上げてしまう現象。これはあるあるなのでしょうか。
— ななつき | note毎日更新91日目 (@majimaji5655) May 30, 2020
特に、毎日更新となると、24時間以内になにかを投稿するという制限が設けられているので、「なにか投稿しなくては」という気持ちになるのかもしれない。つぶやきでつなぐという手もあるけど、つぶやきは記事を書く余裕がない時の最終手段として取っておきたい。
できそうな時はなるべく、ひとつの記事を書き切る訓練を積んでいきたいのだ。
とはいえ、書けない時はどう頑張っても書けない。
「やる気が出ないならとにかくなにかやれ」の根性論で解決する人ならいいけど、残念ながら、ゲージの底をついたやる気はどう頑張っても出ない。
燃料切れの車に「走れ!」って叫んで走るようになるなら、燃料メーターなんてそもそもいらないのだ。
だから、今日は発想を変えて、今日の『書けない』を書いてみることにした。
今日はどうして書けなかったのか?
. . . それすら満足に書けない日が今日だ。
前言撤回もいいところである。
いくつかアイディアが浮かんで、「これを書いてみようか」と思って勢いで進めていこうとしたら、いい言葉が浮かばなくなってパタッと手が止まってしまった。
それで、しばらく「うーん」と唸りながら考えても、続きの言葉が出てこない。休息が必要な模様。明日は休みにしようか。
浮かんだアイディアはその時だけのもの。鮮度が命。
情報は鮮度が命。記事も鮮度が命。アイディアもまた、鮮度が命。
なにかが浮かんだら、忘れないうちに紙に書き留めるなり、下書きに保存しておくなりして残すようにしている。
人の記憶はあてにならない。寝ようとしている時にいいアイディアが浮かんでも、翌朝起きたら「あれ、ゆうべ寝る前に浮かんだアレなんだっけ. . . ?」と忘れてしまうからだ。アイディアという名のピザは、放っておくと脳がむしゃむしゃ食べてしまうので、時間が経つと冷たくなった欠片しか残らない。
そういえば最後に残ったひとつを「遠慮のかたまり」と呼ぶ人がいる。でもアイディアに関していえば、私も私の脳も遠慮なんてしていない。ただの冷たいピザの欠片だ。でもアイディアはオーブンにはかけられない。温め直すにはどうすればいいでしょうか。
. . . 話を戻そう。
私はどうやら勢いを大切に書くタイプらしく、もし、「あ、これいいかも!」「今日はこれ書きたい!」と熱量のあるアイディアが浮かんだのであれば、そのアイディアに任せて書き進めていく。
それで1000文字、2000文字と書き進めていける日もある。その日はとても気分が良い。新鮮ぴちぴちなネタをお届けできているような達成感だ。(それでもいまいちな時はある。)
でも、いつもそんなにうまくいくかというと決してそんなことはない。
今日みたいに、浮かんでも200~300文字で終わってしまう日もあるし、タイトルだけ考えて下書き入りしてしまうこともよくある。
しかも、厄介なことに、下書きに入れて時間が経ってしまうと、後から肉付けしていく時に鮮度が落ちているのを書いていて感じる。
時々、ネタの倉庫とも言うべき下書きからネタを掘り起こして記事にすることもあるけど、そういう記事ほどウケが良くないことも多い。真相は読んでくださった人にしか分からないけど、あまりウケてないんだなということが感覚で分かるので「あぁ、やっぱりな」と納得する。(たまたま今までがそうだっただけで、例外もあるとは思う。)
記事も鮮度が命。アイディアも鮮度が命。
でもチャンスの神様に後ろ髪はない。ベルトコンベアの上で「つかんでください」という立て札を持ちながらちょこんと座っている、アイディアという名のかわいらしい神様だ。
そんな神様が脳裏をよぎったら、一期一会のつもりで書き留めてみることだけはしている。あとから、なにかを引き鉄に自分の中に眠っているさらなるアイディアが目を覚まして、化学反応を起こすかもしれないからだ。
それでも、書き切ったとしてもウケが悪い時は悪い。自分で書いておきながら、「今回はなんかいまいちだな」と、自分自身にもウケない時はウケない。あぁ、ウケない!
それにしても、アイディアのことをピザと呼んだり、神様と呼んだり、今日の私はどうかしている。ふたつ並べたら『ピザの神様』に見えてきた。もうわけがわからない。
その日の『書けない』を書いてみると、なにか書けるかもしれない
いつになくカオスな文章になったような気がしてならないけど、私が言いたかったことはこの見出しにある。
いくつかアイディアが浮かんでも全然手が進まなかったので、いっそ「今日の書けない気分について書いてみよう」と、『書けない』を利用してみたのだ。
そうしたら、意外や意外、どうにか書けた。今日の気持ちを新鮮なうちに書き切った。えらいぞ、ななつきよ。
1つを積み重ねること。書き切ること。
当たり前のように感じるけど、続けるのはとても難しいこと。
書きものも人間のように山あり谷ありなので、不調な時もあるし、絶好調な時もある。書けないという気持ちと戦いながらも、なんとか形にすることができたのであれば、ひとまず合格でいいのではないでしょうか。
そんなわけで、ピザの神様。とびっきりおいしいピザをご褒美にください。
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