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【エッセイ】「就職しよう」って行動してること自体がストレスなのか?
2025年に入りましたね。今年もよろしくお願いします。
早速なんですが、年始早々から吐き気と戦う毎日を送っていました。というのも、2024年12月31日に便秘のピークを迎えてしまい、迷走神経反射を起こし、トイレでぶっ倒れました。そう、前回投稿した日(年末)の朝、実はトイレでぶっ倒れてたんですね〜。びっくり。
前回の記事の最後の方に書いた通り、私は1月から正式に就労移行に通うことになり、就職に向けて本腰を入れたところだった。けど1月に入ってからというもの、ほぼ毎日朝方に謎の吐き気が出るようになってしまい、せっかく就労移行に行くぞ!と意気込んでいたのに朝は吐き気でまったく動けなくなってしまった。
なんとか薬で吐き気を治めて、午後から就労移行に行き、訪問看護の人に「また朝吐き気が出ちゃったんです……午前のプログラム出たかったのに……」と嘆く日々。午後からでも参加できるのはまだ良い方で、酷い時は13時を過ぎても布団から起き上がれず、その日は就労移行のプログラムに何も参加できず終わるパターン。
週この日に必ず参加しなくちゃならない、という決まりはなく、行きたい日にやりたいプログラムに参加する、というめちゃくちゃ自由度の高い就労移行故に、欠席とか遅刻という概念が無いのが救い。(他の就労移行がどうなのかは知らない)
ただ、就労移行行けない嘆き云々の前に、毎日吐き気に見舞われるのはシンプルに嫌なので、胃腸内科で相談することに。
そこで先生に、最近ずっと吐き気が続いていることと、就労移行に行き始めたという近況の報告。特にこれといってストレスになることは最近無いのになんでですかねーと訊いてみたところ、
「うん。その就労移行がストレスになってるね。」
と、ズバッと切り返された。
私は本気で「そんな筈はない」と思った。確かに環境の変化は、良いことも悪いことも全てストレスになると言うが、それだけで毎日のように吐き気が出るものだろうか?
就労移行の職員さんはみんな優しいし、プログラムも楽しいし……ちょっと嫌なことと言ったら提供される冷凍のお弁当があんまり美味しくないってところか。
自分的には本気でストレスだとは思ってない故に「あ〜……そうなんですかね〜?」と頭を傾げていると、先生はちょっと強めの口調で、
「あ〜じゃなくて、自分が一番分かってる筈だよ。確実に心因性だから認知行動療法しないと治らないよ。」
と、普通に怒られた。久しぶりに家族以外の他人に怒られて「ハイ……スミマセン……」と萎縮してしまった。
だからといって思い返しても、就労移行の嫌なところはご飯が美味しくないってくらいなので考え込んでしまった。そこで先生が一言。
「『就職しよう』って行動してること自体がストレスなんだろうね」
……それだ。それです先生!
私以上に私の思考を理解している先生の発言に驚きつつ、「え……じゃあ仕事はどうすれば……?」と軽く絶望する。要約すると、就職に向けて行動しようとすれば吐き気が出て物理的に動けなくなる体の持ち主である、ということ。
「仕事したくない!」という気持ちは昔からあったし、それは分かる。でも世間では「仕事めんどいな〜」とか言いながらも生きるために働く人達が大半だから、嫌々ながらも働くことになるんだろうな、と普通に思っていた。けど、体調面にここまで如実に出てしまったら嫌々とかいう問題じゃない。
私にとって「就職」というのはそれ程までにストレスフルで嫌なことだったのか……。でも先生の言う通り、認知の歪みから過度にストレスを取り込んでいる可能性は高い。だからこそ認知行動療法を進めるのだろう。
もし本当に就職したい気持ちがあるのなら、就職に対して、何かとんでもない歪んだ恐れを抱いている理由を探して、それを正す必要がある。けどそこまでして就職したいのか?昨今にはフリーランスという素晴らしい働き方があるではないか。
かつてイラストレーターを目指していたもののその道を諦めた私だが、フリーランスというのは当たり前だが何もイラストレーターに限らない。色んな職種があるし、色んな働き方がある。そこをもう一度検討し直しても良いのではないか?と思わせてくれた通院回であった。
にしても私の通っている胃腸内科の先生は、毎回心療内科的な視点も合わせてアドバイスをしてくれる。以前私がうつ病で仕事を辞めた際、「仕事は好きなことをしたら良いよ。」と声をかけてくれたことがとても印象深い。こんな良い先生が地元で医者をしてくれていて感謝しかない。