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DEIを意識しない人生から学んだ、本当のダイバーシティの姿 〜 freeeでの経験を通して

こんにちは! freee DEIアドベントカレンダー2024 23日目を担当する鳥海(フリーでのあだ名はとっぴー)と申します。2021年に新卒でフリーに入社し、フリー歴4年目。新規事業領域のサポートチームでマネージャーと企画/プロジェクトマネジメントに従事しています。

今回は、DEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)をテーマにしたアドベントカレンダーの一環として、「多様性、何それ美味しいの?」状態から、「自分なりの多様性の理解と大切さ」を感じるに至った経験をお話しさせていただきます。何を書こうかとても悩みながら書いたので温かい目で読んでいただけると嬉しいです🐥

「多様性」って何?

正直に言うと、私はfreeeに入社するまで「多様性」をほとんど意識したことがありませんでした。ましてやあまり考えたこともなかったです。。。
freeeに入社して、「多様性」「ダイバーシティ」「アクセシビリティ」といった言葉が飛び交う環境は新鮮でした。その一方で、「なぜこれが大事なんだろう?」「わざわざ声高に言う必要があるの?」と思ったこともしばしば。特に入社1年目は、そんな疑問を抱えていました。

私のバックグラウンド

振り返ってみると、私はこれまで「何かの括りだからこう」という見方よりも、「個人がこうだからこう」と見られる環境を好んできました。
例えば、中学時代のソフトテニス部。男女一緒に練習することが多い部活の中で、私は個人戦で一番上のコートを目指し、誰よりもテニスノートを書いて.....性別なんて関係なく、自分の実力を示すことに集中していました。

あくまで役割

私の考え方はあくまで「役割」でした。
(私の他のnoteを見てくださったことがある方は耳タコかもしれませんが)大学時代は体育会ラグビー部でマネージャーとして活動していました。活動の中のスタンスとして、目標である日本一になるには、強い選手だけでも、優秀な監督やコーチだけでもダメ。もちろん私だけが優秀でもダメ。それぞれが自分の役割を全うすることが大切だと思っていました。その役割に、性別も年齢も関係ありません。私は私の役割を果たし、その結果貢献できる、ただそれだけを信じて活動していました。
freeeの最終面接で、マネージャーとして大切にしていることを聞かれた時、こんな答えをしたことを思い出しました。
「ありがとうに慣れないこと。ありがとうって言われないこと。」
選手からすれば、マネージャーは自分たちができないことをやってくれる存在です。だから、いるだけでありがたがられる。でも、私はそれだけでは不十分だと考えていました。一緒に日本一を目指す仲間として切磋琢磨すること。それが価値だと思っていました。

平等な評価を求めて

freeeに入社して、「女性が活躍できる社会を」「幹部の女性比率を上げよう」といった言葉をよく耳にしました。それらに正直、最初は大きな違和感を抱いていました。もしかしたら違う意味だったり発信だったのかもしれませんが、当時の私はこのような認識をしていました。
私は女性だから、新卒だからという理由で評価されるのは嫌で 、むしろ、性別や年齢に関係なく評価してほしい。そんな思いから、ジャーマネに文句を言ったこともありました。懐かしい
決してそういう評価があったわけではないですが、そういう言葉を耳にするからこそ、自分の評価にそこのバイアスはかかっているのだろうかと思い込むことが多かったのです。

freeeでの経験

社内のイベントや他の人の経験を聞くうちに、私の認識が変わり始めました。能力とは関係のない、変えられない部分で苦しむ人がいることを知りました。
例えば、キャリアアップの意欲があるにも関わらず、周囲のライフステージ(出産、育児)バイアスにより、思うようなキャリアが築きづらいこと。私はまだまだ働きたい身なので、もし他人からそんなバイアスで見られてチャンスがなくなる恐れがあるなんて信じがたい。。。(怖)
また、社内でDEI(Diversity, Equity & Inclusion) を推進する立場として、社外から障害などに起因する困りごとに関する相談があった場合に必要十分な対応を取れるよう、合理的配慮委員会を作ることになり、私は合理的配慮委員会(サポート担当)のメンバーになりました。最初は「合理的配慮って何?」という状態でしたが、参加するうちに理解が深まっていきました。日本にはこんな法律があるんだと知りました。
ユーザー向けの窓口を設置してまだ約1ヶ月ですが、窓口担当として、視覚障害をお持ちの方からのお問い合わせ等、様々な反応を目にしました。
窓口を設置したことにより、今までフリーに頼りづらかった人たちが頼りやすくなった一歩だと思います。
一方で私たち側はまだまだ絶賛手探りの状態です。委員会のメンバーは一つひとつの案件に対して、できる提案を考えます。そしてその視点は一つではありません。もちろんユーザの申告をそのまま受け取って対応するという手段もありますが、私たちメンバーは本当にその対応が必要なのか、普段のやり方ではなぜダメなのかを慎重に確認します。
これだけ聞くと窓口があるのに結局希望の対応はしないのか、と思われる方がいると思いますが、そういう訳ではありません。ユーザー、freee、世の中の手段にとっての成長を止めないための一判断軸として上記観点をいれています。
私には最初この観点がなく、委員会メンバーであり視覚障害をお持ちのMaxさんをはじめ皆さんの発言一つひとつから学ばせていただいています。単に事象に対応するだけでなく、その背景にある本質的な問題、解決策を見極めることの重要性を学ぶ経験となっています。

ダイバーシティの本当の意味

これらの経験を通して私はダイバーシティの本当の意味を理解し始めました。それは単に多様な人材を集めることでありません。一人ひとりが持つ独自の視点や経験、ニーズを理解し、それぞれが最大限の能力を発揮できる環境を整えることなのです。
「フラットに評価する」ということは、全ての人に同じ条件を与えることではありません。それぞれの個性や状況に応じた適切なサポートを提供し、真の意味で公平な機会を与えることなのです。

声を大にすることの意味

最近になってようやく理解できたのは、社会にはまだまだ多様性や女性という言葉を前面に出さないと、必然的にバイアスがかかっている環境があるということです。
だからこそ「声を大にして言わないと気づけないことがある」ということを理解し、今freeeがこのような取り組みを積極的に行うことが腑に落ちました。
何かを変えるには、時に声を大にして、大きすぎるくらいアピールしないと伝わらない時があります。それは、無意識のうちに加害者になっている人にも、被害者になっている人にも当てはまります。

多様性への期待

今はまだ、世の中の価値観を広げるために、多様性という言葉を声高に言わなければならない段階なのかもしれません。
けれど5年後、10年後には、「ダイバーシティ」や「多様性」という言葉が必要なくなるくらい、一人ひとりが生き生きと活躍できる社会になっていたらいいな🌈
そんな社会を目指して、freeeは日々努力を重ねています。私たち一人ひとりの小さな気づきや行動が、より良い未来につながっていくのだと信じています。
皆さんも、自分の周りの「声なき声」に耳を傾けてみてほしい。それが、私たちの社会をより良いものに変えていく第一歩になるかもしれません。
freeeでは、このような多様性の実現に向けて日々取り組んでいます。私たちと一緒に、ぜひ誰もが自分らしく活躍できる社会づくりに参加してみませんか?きっと、あなたの新しい可能性が見つかるはず!
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