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製薬会社でPatient Centricityを考えていたらUbieにたどりついた話

ここでは、前職の製薬会社で考えていたPatient Centricityについて、そしてその経験を経て、Ubieにたどりついた話をしたいと思います。


自己紹介

最初に、私の子供の頃の話からしたいと思います。
私が生まれてすぐ、祖父が脳卒中で倒れ、それから約20年間、半身不随となりました。祖父を助けたい想いと、医療従事者への感謝の気持ちをもって育ったため、将来は患者に貢献する仕事に就きたいと考えていました。学生時代は理系に進み、科学の力で患者のよりよい生活を叶えるために、製薬会社に就職しました。

新卒で外資系製薬会社のメディカルアフェアーズ部門に入社し、10年間、メディカルアフェアーズ部門にある4つの部署を経験しました。2024年1月に初めての転職でヘルステックスタートアップであるUbieにメディカルコンテンツプロデューサーとして入社し、3ヵ月が経過するところです。

製薬会社での経験

Patient Centricity推進活動

Patient Centricity(患者中心主義)とは、患者を取り巻くステークホルダーが、患者を尊重し、中心に据えて物事を考えることと理解しています。
患者に薬を届けるという使命をもつ製薬会社においても、ビジネスに患者視点を取り入れることが、使命を果たすために重要だと思っていました。社員に患者視点の価値観を浸透させ、Patient Centricityを発揮する活動を増やすために、以下のような活動をしてきました。

  • 血液領域グローバル患者企画の支援や患者企画の立ち上げ

  • メディカル部門における患者アドバイザリーボードの実施とフローの確立

  • 患者視点の浸透を目的とした全社員対象トレーニング、Patient Centricityを発揮した活動の事例収集・共有、サポート資材の作成

学んだこと

様々なメンバーの意見を聞きながら、このような取り組みを経験してわかったことがありました。

  • 職業に製薬業界を選んでいる社員は、もともと患者志向が強い人が非常に多く、「本当はもっと患者の声を聴いて、患者貢献を実感しながら働きたい」と思っています。

  • ビジネスやプロジェクトが患者起点の構造になっていて、社員がその仕組みを理解できていること、また、患者の声を聴く機会が多くあることが重要だと思います。それによって、社員は大小問わず何か判断に迷った時に患者視点の選択をすることができます。

難しさ

もともと患者志向が強い社員が揃っていても、Patient Centricityのためには、いくつかの難しさがあることも実感しました。

  • コンプライアンス

    • 製薬会社は医薬品広告規制という規制の中でビジネスを進める必要があり、担当部署によっては、患者と直接の関わりを持つことが難しくなっています。また、「患者のためによい」と思うことでも、この規制に阻まれ実行できないという場面にも直面します。

  • 業務の分業化

    • 大手の製薬会社では、業務の分業化、組織のサイロ化が進み、自分がやっている仕事がどのように患者に貢献しているのか、不透明になっていることが多いです。ともすると、「これって患者さんのためになっているのだっけ?」とふと我に返ったりしていました。

Ubieで叶える患者貢献

このように前職でPatient Centricityを考え、同時に難しさも感じていた私は、Ubieであれば、患者の未来をよりよくすることに貢献できるのではないかと思い、入社を決めました。そのように考えたのは、患者を起点にプロダクト開発がされていること、患者の声を聴く機会が多いこと、中立性の高さが理由です。

ペイシェントジャーニーを起点にしたプロダクト開発

Ubieでは、「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」というミッションをかかげています。このミッションを達成するために、まず患者が症状を自覚してから治療を受けるまでのペイシェントジャーニーを描いています。各段階で患者が抱える課題を導き出し、それらの課題解決のためのプロダクトを開発しているため、ビジネスが患者起点の構造になっています。

インタビュー

Ubieでは、患者や一般消費者へ直接インタビューする機会が多くあります。新しいプロジェクトが始まるときには、患者の日々の苦労、悩みや課題を掘り起こし、インサイトを収集します。これによって、顕在的にも、潜在的にも、患者が真に必要としている課題を導き出し、これを解決することを目的に、コンテンツを作成できます。また、既存プロダクトのフィードバックを聞いて、使う人にとってよりよいプロダクトになるよう、改善活動もしています。

中立性

Ubieは医薬品を販売していないので、医薬品広告規制の対象とはなりません。そのため、医薬品広告規制によって制限される機会は少なく、患者が対象となるすべての治療法、すべての薬物に対して中立に、医学的な観点から、その患者にとって必要な情報を届けることができます。

最後に

Ubieに入社して3ヵ月ですが、それぞれのプロダクトが、ペイシェントジャーニーのどの部分にどのように貢献しているのかが明確にわかります。
そのため、自分の役割が、目の前の仕事が、どのように患者に貢献しているのかがクリアに理解でき、日々患者貢献を実感しながら、やりがいをもって楽しく仕事をしています。

Ubie では、一緒に働いてくれるメンバーを大募集中しています!
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