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窮鼠はチーズの夢をみる-恋愛でじたばたもがくよりも


「恋愛でじたばたもがくより、大切なことが人生にはいくらでもあるだろう」

この解釈がいまいち出来なくて、友人にきいてみた。


友人:結婚式の場面とか子どもがいる女性の描写が多いように、30歳って人生を最後まで共にする人を探したりする時期なんでしょうね。
恋愛でじたばたもがくのは10代、20代の話。うまい具合に現実を見れるようになってきて、理想に折り合いつけて結婚していく人たちが増えていくのが30代なんでしょうか。

多分大伴さんは、男女間の恋愛だったら言わなかっただろうなって思った。
世間一般的には恋愛した次には結婚して場合によっては子孫を残してって流れみたいなのがあるから。
でも同性愛だと、恋愛の次の段階って明確にある訳じゃない。同棲しても法的に繋がりがある訳でもないし、2人が愛し合ったとしてもその結果何かカタチとして残せるものがある訳でもないし。
例えば相手が亡くなったとしても、最後看取るときに遺族の中に含まれない。遺品として手元に何か残すことも難しい世の中だし。

海に一緒に行く場面で大伴が言ってた『次はもっと情の深いタイプにしとけよ。もっとお前を大事にして愛してくれる奴』みたいに今ヶ瀬が幸せになれる相手、大伴でいえば『コトコト長く料理を煮込む女』
そういうふうに一緒にいて平和に穏やかな暮らしを送れる相手を見つけて腰を据える年になったけど、選んだ道は同性との恋愛。


他人をうまく愛せない大伴さんから今ヶ瀬さんへ、他にも良い人がいるかもしれないのに俺でいいのかみたいな意味も込められてたんじゃないかなと思いました。

あ〜でも今みたいにすったもんだ浮気や別れ話やなんやってとたばたするよりも愛を深めてこうやみたいな意味にも取れるなあ。

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