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この本とあの本の間

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本棚にある、好きなあの子とこの子の隙間に挿すような、本にまつわるエッセイ。
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#おすすめ本

会社を辞める、そして本を贈る。

はじめて勤めた会社を退職したとき、何度か送別会をしてもらった。 ずっと行ってみたいなと思っていたちょっといいお店でのことだったり、いそがしい間を縫って個別にお食事の場を設けて貰ったり……。 関係性によって御礼の仕方はさまざまになったけれど、ぐるぐる考えた結果、同じ部署で働いていた人たちには、ちょっとしたお菓子と一緒に本を贈ることにした。 以下はそんな、退職時に贈った本の紹介です。 1.フェアな上司に贈る本 私の直属の上司は、会社で一番フェアなひとだったと思う。社会で、こと

結婚祝いに、レシピラックに本を詰めて贈ったよという話

仕事で知り合って、プライベートでもときどきご飯に行く人がいる。なんとなーくですますとため口が8:2くらいで話しているけれど、ちょっと踏み出して友達って言ってもいいんだろうな、そう言ったらきっと喜んでくれるんだろうな、という仲の。 少し前に彼女から連絡をもらったとき、(たぶん、近々ご結婚されるんだな)と気づいた。そういう報告を、きちんとするひとなのだ。だから約束した日にお花を買っていこうか随分悩んだのだけど、その日は暑かったから、結局花屋の前は素通りしてしまった。 もぐもぐ食