亡くなった猫が今も家をうろついている話/怪奇現象#2
5年前、とてもとても大好きだった愛猫を亡くしました。
腎不全で私よりもよいご飯を食べてた子。笑
水分摂取が大事だからと、水素水飲んでた。
ご飯を食べると状態が安定するから、きちんと食べきるまで「ほら、まだ残ってるよーおいしそう!」とお勧めするとまた食べに戻ってきてくれる。
ペット用のおしめは高いから、人間用のに尻尾の穴を開けて、マスキングテープで切り口を塞いで、。
おしっこするとおしめが重くなるのか、歩いてるうちに落としてく。
脱皮した脱け殻の様だった。笑
ロシアンブルーのその子は、ペットショップでセール品だった。
シャンプーを失敗されたのか、片目が爛れた状態で引き渡された。
最後まで目の弱い子だった。
私が泣いてても動じない。
泣き止むと、「終わった?」みたいな顔してこっちをみてた。
変わらない愛情がそこにはあった。
洋服だんすの上から寝ぼけて転げ落ちたこともある。
なんか本人もビックリしたようで、にゃにゃにゃと言いながら廊下の向こうから駆け寄ってきた。
私がベランダへ出ると、慌てたように騒ぎ出す。
網戸にへばりついて右往左往。
「そっちは危ないにゃ!戻ってくるにゃ!」とでもいってそうだった。
そんな彼。
まだまだ一緒にいれると思ってた時に、急に体調を崩してなくなった。
お医者に入院中、お見舞いに行くと先生方が慌ただしくしていて、奥からはあの子の泣き叫ぶような悲鳴が聴こえてた。
お医者に呼ばれて奥へ行く。
泣きながら駆け寄る。
「まだ早いよ!!!」
私の顔をみて、落ち着いたように泣き止む。
「抱っこして!」
そう頭の中に聴こえてきた。
ああ。これはもうお別れだ。
膝にのせるととても軽い。
お医者も長く通っていたから、皆さん声をかけにきてくれた。
「がんばったね」
そう言って撫でてくれた。
最後を看取れただけ幸せだ。
*
生まれ変わったらまたうちへおいで。
約束。
それまで少し、会えなくなるだけだよ。
*
それから5年。
経済的な理由やらなんやかんや。
新しく猫を迎え入れる、私の準備が整わない。
情けなし。。
みなさんはNNNってご存じだろうか。
ねこねこネットワークの略で、「猫はなぜか不思議とベストなタイミングベストな飼い主(優良物件としてリストに載ってるとされる)のもとへと派遣される」という都市伝説から生まれた猫の神様による謎の地下組織の事である。
「あの家の猫は幸せだった。そろそろ次の猫を派遣しよう」とか、「あの家はまだ増えても大丈夫だろう、もう一匹贈ったれ」とか。
猫の神様が采配してるとかしないとか、。
ご存じない方は是非「NNN 猫」でぐぐってほしい。
そんなわけで、猫の神様にまだそのタイミングではないと判断されてる我が家。
が、なんというか、私には亡き猫が居るのがわかる。
先日は一緒に寝たかったのかなんなのかやってきて、お腹の辺りで丸まったのはいいものの、思い切り手を噛まれた。。
いてて、、
ロシアンブルーは野生が強い子が多いらしく、噛むと容赦がない。
猫って飼ったこと無いかたにとっては引っ掻くイメージ強いかと思う。
違うんです。奴らは噛むんです。
穴空くし、雑菌という名の毒のせいで痕が残りやすいし。
もう血まみれの大惨事になることも多々。
でも、それでもいいからまた逢いたい。
また君に逢いたいよー!