私の世界はいかれてる。
昔、当時大好きだった友人に相談事をしていたら、
「そんな他人事みたいに、、、」
といわれたことを思い出した。
咲の記憶。
それが何故か酷くショックで。
当時は自分が多重人格者だなんて思いもしてなかったわけだけど。
信頼を寄せていた人にそう言われたことに傷ついた自分がいた。
そもそもが相談事、助けてほしい心境だった。
そこに追い討ち。
自分ってこの人にとってなんだろうかと思った。
どれだけ心を開いても、相手は他人。
距離感を間違えたのかもしれない。
心の何割かを占めてた分だけ、その何割かが壊れた。
それからだ。
人と関われなくなった。
私は私じゃなくなって、他の誰かが私になってた。
人と関わりたくても言葉がでなくなった。
多重人格の私がさらにその上から仮面を被って取り繕って、笑ってる振りだけして、それでも言葉がでない。
話そうとすると涙が先にでる。
そんな状態。
それでもひとは、ひとりじゃ生きられない。
ひとはひとを求める。それは自然なことだと思う。
求めて失敗して、また求めて歩いて。
どれだけいけば辿り着くのか。
人を信じられない私が、人と居たいと願う。
どうしたらいいのかわからない。
信じてみても世界は平気で裏切る。
それでも信じなければ生きてはいけない。
疑心暗鬼は地獄の沼だ。
もがいてももがいても息ができない。ヘドロが身体を侵してく。
信じていない私が信じるということを試みる。
身体中ガタガタ震えても。
それでも。
いかれた世界が咲き誇るまで。
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