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【マッチレビュー】カタールW杯アジア最終予選 第9節 オーストラリアvs日本

スコア

0-2 勝ち
得点者:三苫薫(2)

出場メンバー(採点)

GK:権田修一(6)
DF:吉田麻也(6.5)、板倉滉(6.5)
SB:山根視来(6.5)、長友佑都(6.5)
アンカー:遠藤航(6)
CMF:田中碧(7)、守田英正(7.5)
WG:伊東純也(7)、南野拓実(6.5)
CF:浅野拓磨(7)

交代出場:
上田綺世(6)、中山雄太(6)、
原口元気(6)、三苫薫(8)

フォーメーション

両チームのスタメン


オーストラリアは中盤フラットな4-4-2。対する日本はアンカーを1枚置く、4-3-3。フォーメーションの噛み合わせ的には日本がかなり優勢にできる展開になった。

浅野が相手のCB2人をチェック。南野と伊東で両SB、守田と田中でダブルボランチをマークしているので、最終ラインからのビルドアップをほぼ不可能にしていた。オーストラリアの前線も両サイドハーフを山根、長友がチェックし、2トップは吉田と板倉でマークしつつ、遠藤が蓋をする。

なので、オーストラリアの後ろからの繋ぎで攻め込むことはできず、各選手の個人技で前進するしかないが、最後までは個人技のひらめきが続かずシュートまでにはいかない。

前半は日本が主導権握り続ける

日本の攻撃時

日本の攻撃時はオーストラリアがコンパクトに守備陣形を組み、2トップが板倉と吉田にプレスをかけ、ボランチ2枚が遠藤の近くで網を張る。遠藤には素直にボールをつけにくいが、守田や田中が空いてるスペースに下がってきて、遠藤の代わりにボールを受けてビルドアップしていく。長友や山根がボールを受けれれば、南野や伊東と連携して前に運ぶ。

この辺りの繋ぎが上手くいったのは守田や田中のポジショニングもあるが、浅野の相手CBの裏抜けやダイアゴナルランでの相手SBの裏のスペースで受ける動きを何度もしたことで、本来コンパクトにしたいはずのオーストラリアの陣形を広げさせてたという要素もあると思う。

浅野は守備時の両CBへのプレスという仕事もこなしていたので、前半は得点に関わる仕事以外はほぼ100点な出来。

攻めれているのに攻められてもいる

DAZNの実況でもあったが、浅野や伊東が裏をかなり取れていたので、裏抜けでチャンスを連発していた。しかし、相手陣形を大きく崩してるわけではないので、最後のところでは守備の戻りが間に合って得点までには至らない。守田や田中が攻撃参加した上でボールが切れずに相手側に移ってオーストラリアに広いスペースを使われカウンターを受けるというシーンが多かった。

日本がかなり優勢にサッカーできていたのに、結果的には五分五分に近い打ち合いになっていた。

後半やり方を変えた両チーム

後半はオーストラリアが後ろから繋ぐ以外にも最前線に人数をかけつつロングボールも放り込むようになる。日本が跳ね返してもオーストラリアの後ろの選手がラインをあまり上げれていないので、後ろを取る機会が減った。

加えて、前半に裏を取りすぎてオープンな打ち合いになったことの修正か、守田を中心に細かく繋ぎながら、前へ進むようになった。

前半ほど、裏を取れなくなったものの、相手のゴールエリア付近高い位置でパス交換して細かく揺さぶることで、相手の体力を削っていくやり方に変えた模様。

後ろのスペースがなくなってきたので、スピードタイプの浅野からポジショニングのうまい上田綾世に交代。また、オーバーラップしてのクロスが得意の長友からロングボール対策に長友より上背のある中山に交代。

後半の日本が狙った攻撃の形

79分のチャンスシーン

注:選手の位置はだいたい合ってると思いますが、名前は入れ替わりあるかも。

79分に右サイドの連携からえぐって守田のマイナスのパスを南野がシュートしたシーンが後半日本が狙う攻撃。高さやパワーのあるオーストラリア相手には俊敏性や緩急を使って攻めで崩そうとしたんかな。ここが入らなかったので、今日は引き分けかなーと頭よぎりましたね。

80分過ぎたころに三苫と原口を投入。三苫はまさに緩急を使ったドリブルがエグい選手。ここまで、後半は細かいパスで揺さぶって、オーストラリアのディフェンスも疲労が来る頃に三苫に来られると嫌でしょうね。

三苫様様の2得点

88分に遂に得点。
右サイドで伊東、山根、原口、守田が細かく繋いで、サイドに引きずり出してわずかにできたペナルティエリア右角をえぐってマイナスパス。79分の南野のシーンと同じような形。今度は三苫がうまく合わせてゴール。

79分との違いはちょっとしたこと。79分の時は守田がペナの右角えぐった時にたまたま南野が既に中央にポジション取っていたので、マークが外せなかった。88分の時は三苫は左サイドから中に入ってきて、マークを外せたのがよかった。

88分の得点シーン

92分に三苫のトドメの2点目が入るが、三苫のエグい緩急とエグい鋭角なドリブルコースでオーストラリアのディフェンスが切り裂かれた。88分の失点の時点でメンタル的にもきてるはずだし、体力的にもキツイであろう時間帯にあのドリブルくらったらどうしようもないかもしれませんね。

後半、雨が上がって前半ほど地面が水を含んでなかったのも三苫のドリブルが水で止まらないのでよかった。

今日の試合、MVPは普通に考えたら三苫かなと思いますが総合的には守田を推したいです。

試合を通じて、攻守両面での貢献度は半端なかったし、後半のゲームコントロールは守田がかなり舵を取ってた印象です。

7大会連続ワールドカップ出場!

これで7大会連続のワールドカップ出場ということで、皆さまおめでとうございます。

ロストフの14秒のリベンジ権を得ましたね。

ぜひ未踏の地、ベスト8に行きたいね。

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