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SNSでつながる度に自信を無くしていた私は、シリコンバレーで”直接会う”ためのアプリで起業する





こんにちは、近藤那央です。去年学部を卒業してから、もう丸一年です。そして、シリコンバレーに移住して8ヶ月がたちました。

学部を卒業してそのまま就職せずに渡米したので、色々と不安があったり思うようにいかない自分や、活躍している友人と比べて落ち込むところもありましたが

これは見落とされている!と思った問題と、自分がこれで世界をよくしてやる!と思えるアイディアを見つけました。

Facebookの次の時代の、新しいインターネットを使ったコミュニケーションを作るアプリ、nocnoc(ノックノック)です!



そして今、実は空の上なのですが、東京で人生で初めての資金調達を行おうとしています。

東京にしか住んだことの無かった自分が、アテもなしにシリコンバレーにきて、どういった経緯で起業に至ったのか、そしてどんなビジョンを持っているのかお話しさせてください。ごめんなさい、ちょっと長いです。

そして、共鳴してくれる方を探しています

数字上の見えない"みんな"

突然の告白なのですが、私、凄くマインドの登り下りが激しいことを自覚しています。自分が頑張るぞ!という気持ちになっているときは、自分ならなんでもできる気がするし、体力も精神力も上がり、ハツラツとしていられます。
外に出ているときは大体このモードでいれる事が多いので、世間の方の多くはこの私を知っていてくれてるかもしれません。ちなみにこれを家ではシャキシャキなおちゃんと呼んでいます。

一方、実は私の多くのプライベートの時間を支配しているのがなやなやなおちゃんです。
自分がダメな人間としか思えなくなり、世間は自分を誤解して高評価していると感じたり、自分は生きてる価値の無い人間だと思ってきてひたすらどうどう巡りをしながら負のスパイラルに陥ってしまうのです。



こうしたなやなやなおちゃんは、SNSのフォロワーが増え、メディアに取り上げられてきてから特に出現するようになりました。私は昨年まで東京に住んでいて、高校生の頃から友人と一緒にやっていたロボット開発チームTRYBOTSが色々と注目をいただけるようになり、かつ理系分野で自分が女性リーダーだった事から過度に私自身に注目をいただくようになりました。奢らないように正直にロボットチームでの活動やメディア出演をするように心がけていたのですが、徐々に存在しないはずの”みんな”という私が作り上げた偶像が、

「みんなが私をロクでもないヤツだと思っている」「みんな私の事を本当は嫌いだ」

と毎日囁くようになり、それは特に賞を頂く時に酷くなりました。「こんな素晴らしい賞に私が選ばれるのはおかしい、みんなもおかしいと思っている」と。



そして、そんな時に1番助けになったのは、当時8000人くらいだったフォロワーや2000人弱のfacebook友達ではなく、

一人の当時彼氏だった夫と、十数人の直接会って語り合える友人
でした。


夫はひたすら毎日なやなやなおちゃんの同じ話を聞き続けてくれ、また、友人と自分たちのクリエイションの話や他愛もない雑談をする時は凄く楽しい時間で、シャキシャキ&ファニーなおちゃんで居られました。



そして、自分の事を誰も知らない世界でゼロから挑戦したいという思いで見切り発車で日本を飛び出し、シリコンバレーにやってきました。(移住の経緯について詳しくはこちらの記事をご覧ください)

クリエイターのガレージ貸し借りアイデアから始まった、アメリカでの挑戦

アメリカにきてから、本当に知り合いがおらず、特にクリエイターの友人が居なかったのですが、必死に英語アカウントや人の紹介を駆使して数人のクリエイターの友人を作る事が出来ました。彼らと話したり、一緒に何かを作ったりする時間は本当に充実していて楽しくて、また彼らのおかげで少しずつ英語も上達してきました。

Tシャツに絵をかこう!と誘ってくれたサンフランシスコのクリエイター友達のところで



そこで、もっとこういったクリエイター同士の濃い繋がりを作りたいと思い、ガレージのシェアサービスを始めることにしたのです。
プロトタイプを作り多くの人にインタビューをして、好感触をもらい進めていたのですが、テストしてみたら誰もこない。いいね!といってくれる人は多いのにすぐ使いたい人はいないのか。という事実を知り、スタートアップで言う所のピボット(事業の方向転換)をしました。

次にやったのは自宅でのワークショップ開催を簡単にするサービス。ガレージを貸すだけでは人に会えないなら、自分で小さいイベントをやればいいじゃないか!と思ったわけです。

そこで、まず自分でイベントを作ることにしました。

内容は、Tシャツペイントワークショップ。布用絵の具でTシャツに絵をかくというもので、FacebookやEventbriteを使ってイベントを立てたところ、1週間前に告知したのにも関わらず、全く知らないアメリカ人が5人も来てくれたのです。参加費で少しの利益も得られ(実はこれがアメリカで初めて自分で稼いだお金でした笑)、何より独創的な作品を作り楽しそうな顔をする子供達をみたのがとても充実した時間でした。




小規模イベントはいける!と思った私ですが、実はイベントを1人で運営するのはかなり大変でした。


そして、1番大変だと感じたところは、イベント自体の準備や当日の進行ではなく、イベントページを立て、そのための画像やテキストを準備し、集客をしたり連絡をしたりすることでした。さらに、特にfacebookの方では本当に来るのかわからず、かといって直接messangerでメッセージはできないので非常に困りました(そして数人は来ませんでした)



そして、この大変さを体験した私は、私が解決すべきなのはこれだ!!と思ったのです。


小規模イベント用消えるチャットアプリnocnoc



その後、ピボットするにあたり1週間考え続けた結果、出てきたアイディアがイベント用のチャットアプリでした。

多くの連絡がチャットでできるようになったこのご時世、イベントの時の連絡にチャットが使えない事が不便の大きな原因だと思いました。

そこで、イベント関連の連絡専用のチャットルームが作れて、そのチャットルーム自体がイベントページの役割を果たせれば、問題を一気に解決できるのではないかと思ったのです。



facebookイベントは一見、チャットでの連絡に対応してそうですが、イベント参加者にチャットするには個別にメッセンジャーで送らないといけません。FB友達でもないのにメッセージするのってかなり気が引けますよね。そもそも、facebookイベント自体知らない人に自分の詳細なプロフィールが知られてしまう可能性があり、集客力があるから使ったものの、本当は使いたくありませんでした。



そして、重要だと思っているのが消える機能です。通常、グループチャットを作ると消さない限り無くなりません。
すると、イベントの連絡用に作ったのに、イベント後もゾンビのように存在し続けるのです。それがあることにより、グループ内の人にいつでも連絡できるパイプができてしまうし(たまに知らない方(正直にいうと男性しか来ません)から長文メッセージでFB友達になってくださいときますが、正直怖いです)、また数人により無駄に会話が続き自分は関係ないのに抜けると通知が行くので抜けられない、なんて場合もあります。


スッパリとイベントが終わった後に消えるチャットなら、そんな心配をせずに便利にチャットを使えるのではないかと思うのです。



小規模イベント、、、自分でイベント主催しないよって思う方もいると思うのですが、イベントじゃなくても2人以上で会ういろんなものに使えます。

例えば飲み会や、オフ会(チャット毎に名前を変えられるので、趣味毎にハンドルネームがある人も安心して使えます)。あと例えば、昼ごはんを食べるというのをイベントにしてパブリックにしたら、誰かが見つけて一緒に食べられるかもしれません。

シリコンバレーに住む友人には、同じエリアに住む人同士のベビーシッターに使えそうだとか、ボランティアに良さそうだとかアドバイスをもらいました。シンプルな機能にしたことで、使い方が色々広がるのではないかと思います



コーファウンダーの事、nocnocのこれからの夢のこと

nocnocは今、今年夏前のローンチに向けて開発しています。現在動くアプリができ、テストをしている段階で日本に資金調達にきました。そして、私一人でやっているのではなく、コーファウンダーのYoiさんと二人でやっています。

Yoiさんはお互いがたまたま共通の友人のアーティストの展示を手伝いに行っていた事で出会いました。実は自分の倍近い年齢の方なのですが、ものを作る人間同士であり、SNSでの数字上の友達との付き合いから、人と人がしっかり会う出会いを大切にしたいという気持ちが驚くほど共鳴したんです。

私は学生時代から自分で仕事をやったりインターンはしましたが、しっかりと働いた経験は皆無。ビジョンと熱意はあるのですが不安ばかりです。それに、アプリ開発経験もありません。Yoiさんは私がまだ知らないいろんな経験を今までしてきていて、スタートアップ経験も豊富でかつエンジニアリング経験も豊富な方で、まさに自分が持ってないところ全部持ってるすごい人です。今までの二回のピボット時、「私、これはやっぱりダメだと思うので、こういう方向に変えたいと思います」と相談した時に、毎回、「それいいねぇ!」とアイディアを更にブラッシュアップできて、プロトタイプもサクッと作れてしまうので、すごく楽しいです。



Nocnocはアメリカを中心に初め、世界に向けたグローバルなサービスにしていきたいです。そして、ただのアプリだけでなく、
スマホを置いて、本当のつながりを作って、幸せに生きよう。他人をnocnoc(knock knock = コンコン!)して生きよう。
というライフスタイルを提案したいと思っています!!





私は15日まで日本におります!

共鳴してくださる起業家の方!壁打ちしたいです

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20代賭けて頑張ります!

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