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ツッコミながらも懐かしく観ている『Gメン'75』
中学2年生の頃、毎週楽しみにしていたドラマがありました。それが『Gメン75』です。
土曜日の夜9時、私にとって特別なものでした。あの、独特の音楽と横並びの登場シーンが始まると、どんな事件が起こるのか、どんな展開が待っているのか、心を踊らせながら画面に釘付けになっていました。
あのドラマの影響で、当時は「刑事になる!」と本気で思っていました。
きっと私だけではなく、同じようにGメンのかっこよさに憧れていた人も多かったのではないでしょうか。
特に原田大二郎さんの存在感には強く惹かれるものがありました。
彼の渋い声や、どこか柔らかさを感じさせるくちびるの魅力に、気づけば夢中になっていました。
彼のかっこよさは、ただ強いだけではなく、人間的な温かみがあったからかもしれません。
現代のようにTVerや配信サービスがなかった時代、ドラマは放送時間が絶対でした。
土曜日の夜は7時からテレビの前に座ると、まずは子ども向けの番組があり、8時だよ!全員集合!!のあとは、9時から刑事アクションもの。それが、私たちの日常のリズムに組み込まれていました。
トイレへはCMの間に急いで行ってくる!という感じでしたよね。
今、オンデマンドで『Gメン75』を見つけて再び観ています。
子どもの頃の自分が感じた興奮や憧れを思い出しながら、懐かしい気持ちでいっぱいになります。
今となっては、ありえない展開や無理な設定もあり、ツッコミどころ満載で
「あの頃、なんでこんなに夢中になったんだろう?」と冷静な目で観ようとしても、やっぱり引き込まれてしまうのです。
特に原田大二郎さんを見ると、あの頃と同じように「やっぱりかっこいいな」とときめいてしまいます。
あの時の夢、「刑事になる!」は全く叶わなかったけれど、『Gメン75』が教えてくれた正義や情熱は、今でも私の心の中に生き続けているような気がします。
あの頃、夢中で画面を見つめていた時間は、決して無駄ではなかったんだと思います。
今この記事を読んでくださっている方の中にも、『Gメン75』や他のドラマに夢中になっていた経験があるのではないでしょうか?
あの頃の自分を思い出しながら、好きだった作品にもう一度触れてみてはいかがでしょうか。
それは、当時の自分と今の自分をつなぐ大切な時間になるかもしれません。