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通りすがりの詩書きです。


勝手に腑に落ちました
詩人て職人なんやな


なにかの拍子に
詩人とよばれたとき


剥がれかけたシールみたいな
座りのよくない茶碗みたいな
なんともいえない気持ちになって


にわかに
憂いの水滴がにじんでくるのは
自分は職人じゃないから


そのにじみを後ろ手に拭って
その場をやり過ごす
なぜか反射的にそうしてしまう


わざわざ否定するのも野暮だし
肯定もしないけどとりあえず
その数秒さえ無を貫いて
笑っておけばなんとかなる


その数秒の動揺に対し
さらに無を貫いてきた自分
これで説明がつきました



わたしは詩書き
ただ詩を書く人
いらんことしー
しらんこといー
詩ぃ書きー


気ままに宙を漂っている
通りすがりの詩書きです


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