異国の地から「死にたい…」とメールしてきた息子と私の日記📝
留学して、様々な困難にぶつかりながらも3年目を迎えた息子は、そろそろ卒業後の進路を考える時期にきていた。
自慢じゃないけど、私は、息子が高校3年生になるまで「勉強しなさい。」と言ったことは一度もなかった。
息子に良い大学に行って欲しいとか、大企業に就職して欲しいという想いが無かったことと、とにかく大きな病気などすることなく健康で、人を殺めたり、事件など起こすことがないように育ってくれたら、それだけでいい!と思っていたからだ。
だから、息子は勉強!勉強!と言われないまま本当に勉強をしなかった笑。
大ゲサではなく、鉛筆を持って必死に勉強してる姿を見たこともなかった^^; ひえぇ。。💦
そんな息子がここにきて、どうしても英語のTOEICという試験で高得点を取らないと今後、自分が希望している進路に進めないという事が分かった。
要するに、初めて本気で勉強しなくてはならなくなったということだ。
さぁ、大変! 本人もだけど、今まで勉強させて来なかった私も大変な事態に…。
そして、本格的な勉強を始めることに。
現地で日本人を対象に行われるゼミや模試を受けることになり、私は、なんとかがんばってくれるだろうと思っていた。
しかし、ある日、パソコンのメールを開いたら、メールの真っ白な画面に小さな小さな字で
「死にたい…」という文字がつづられたメールが届いていた。
危うく見逃してしまいそうなメールだった。
差出人を見ると息子からだ。
私は、驚いて最初は取り乱した。でも、落ち着いて考えてみると、今まで真剣に勉強してこなかった息子にとって、勉強に対して初めて向き合って壁にぶち当たり、辛いのだということに気が付いた。
そして、そのメールに私は
「死にたいなんて言葉は、死ぬ気でやった人だけが言える言葉なんだよ。まだ死ぬ気でやってない○○が言えるセリフじゃない!悔しかったら本当に死にそうになるまでやってみな!そしたら聞いてあげるから。」と返信した。
その後、私はパソコンを前に机に突っ伏して大声で泣いた。泣いて泣いて涙が止まらなかった。
今でも、あの時のことは鮮明に憶えている。
子供はかわいい。できる事なら叱りたくないし、苦しみ悲しんでいたら抱きしめてあげたい。ましてや異国の地で甘える人もなく一人で生きている息子に、輪をかけるように厳しいことを言うのは、本当に辛かった。
私からのメールを受け取った息子はどう感じているのだろう。大丈夫だろうか?と不安になったりした。
でも、今は慰める時じゃない。人間には、がんばり時という時期があって、息子は今、がんばれなかったら、自分の希望に向かって進むチャンスすら失ってしまうと思った。だから、私も強くなろうと心に決め、見守る強さを身に付けたいと願った。
そして、しばらく息子と連絡することをやめたが、そっと一曲の歌だけを贈った。
その頃の息子が好きだったコブクロが、絢香とコラボしていた曲。歌詞を一部抜粋⬇︎
(う〜ん、今、聴いてもいい曲♪)
"逃げ出してた昨日よりも
ぶつかりあった今日にこぼした涙"
"立ち止まった自分を連れて
夢見てた あの日の僕に会いに行こうか"
それから2ヶ月くらい経ったある日、息子から連絡があり「TOEICの点数が倍近く上がったよ!」と弾む声で言ってきた。
私は、もちろん点数が上がったことも嬉しかったけど、「死にたい…」と甘えたことを言っていた息子が、勉強から逃げず壁を乗り越えた事が、とても誇らしくもあり嬉しかった。
その後の息子は、相変わらず勉強は嫌いだったようだけど笑。前よりは鉛筆を持つ機会が増えたことは、確かだった。
私は今でも、子供に多くは望んでいない。
健康で、人には思いやりを持って、日々ほんの少しづつ成長して生きていってくれたらそれでいい。
そう思うと、現時点で全て私の望みは叶っているように思う。
息子よ!これからも頼みますよ〜〜〜笑。
健康!思いやり!日々成長!
を忘れずに。
そしたら余は満足じゃ〜〜〜(≧∀≦)
◆2016年頃の日記◆
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