⑯【裁判編】父の死後、裁判として、兄と私の新たな戦いの幕開け。
前回の記事で、最初の訴状を裁判所へ提出した時の「陳述書」を公開した。
訴状というのは、弁護士が作成してくれる
書類だ。
まれに、個人で裁判に臨む人もいるみたいだが、それはまさしく茨の道で、
弁護士が付いていないというだけで、
結果も良い方に出ないらしい。
そして、陳述書は、原告である私が自身で考えて書く書類となる。
テレビドラマなどで、弁護士や裁判についての内容を見ていると、弁護士に依頼すれば、後は全て任せて弁護士が独自で考え動いてくれて、自分はそれほど動くことはないと思うだろう。
私だって、そう思っていた。
でも、そう思っていたことが
「違う」(。-_-。)
ということが、すぐに分かったのだ。
自分が動く。
自分が考える。
最初は、弁護士費用を支払って尚且つ、自分の労力をこんなにも使うことに、納得がいかなかったし…
高いお金を払うのだから、もうちょっと
”頼りになってよ〜” とも思った。
でも、現実問題、自分が主になって動くように指示され、自分で考え動くことをしなければ
どうにもならないのなら、その現実に従うしかないのだ。
まず、その一つが「陳述書」だった。
私は、この後も、
何度も何度も陳述書を書くことになった。
読んでいただいた方には分かると思うのだが一通を書くのに、ものすごいエネルギーと神経を使う。
◎陳述書の記事はこちら⇩
法務局宛、裁判官に投げかける文章。
これまで経験のないことだった。
私は、ずっと前に司法試験に挑戦したことがあって、法律的な文章を多く読んでいたから、
少しは法律的文書に馴染みがあったが、
それでも書くことにはとても苦労した。
◎司法試験に挑戦したことについての
記事はこちら⇩
そして、裁判は四つの案件に分けられた。
◉一つ目は、損害賠償請求訴訟
これは、兄が、私と父を会わせないように隠し、そのまま父と会わせず、父が亡くなってしまったことで、私が受けた精神的被害に対する損害賠償を請求するという訴訟。
◆感情論で裁判することは出来ないので、こういう場合は損害賠償の請求として訴状を提供するということだった。
◉ニつ目は、不当利得返還請求訴訟
これは、父が亡くなったすぐ後に、兄が勝手に自分の口座を開いて、その口座に、父が賃貸として得ていた収入などを、全て自分の口座に入金されるようにしていたことに対する、返還請求という訴訟。
◆今、思えば、訴訟をして取り返すことは、取り返す金額より裁判費用の方が数倍かかってしまい、早く言えば「大赤字」になってしまったので、裁判する必要はなかったのかもしれない。
だか、この時は、お金うんぬんより兄に改心してもらいたい気持ちが強かったので、提訴した。
結果論から言えば、失敗だったかもしれない。
◉三つ目は、遺産分割協議
この訴訟は、通常、何事もなく遺産を分割できれば行う必要がないのだが、兄は、父が残した会社の株を、私の相続分まで全て欲しがり、私がそれを拒否したことで、分割協議することとなった。
◆ここで私が、兄の要求を拒否したのは、会社の株が欲しかったからではない。下に記載した刑事告訴をする為に、社内の状況を調査する必要があったので、どうしても私の手元に株があることが必要だったからだった。
◉四つ目は、文書偽造などによる
刑事告訴
この訴訟は、父がまだ生きている時に、兄が文書を偽造して、会社の代表権を持っていた父を勝手に兄の名義に書き換えていたことを訴える刑事事件としての提訴となった。
◆この事実を知った時は、本当に驚いて開いた口が塞がらなかった。兄は、こういう悪事をやりたかったので、父を精神病院に入院させて弱らせたのだということが良く分かる。
一日でも早く、会社の社長になりたいが為に非人道的な行いと、犯罪まで犯す兄を成敗しないとと心から思った。
以上、四件が訴訟案件となった。
まさか、
四件の訴訟を進めていくことになるとは…。
自分の人生なのに、
まるで夢の中にいるような…。
そして、まだこの時はまるで実感がなかった
ように記憶している。
イバラの道が広がっているとも知らずに💦
裁判資料や記録は、捨ててしまった物も多いので、次回からは案件ごとに、思い出した事をまとめながら書いていこうと思います🖋
◎これまでのお話しまとめはコチラ⇩