大切なこと2

丁寧に愛を込めて仕事をする。
その喜びについて前回は書いたけど、
それから何年かしてその道の師匠のような人と出会った。

佐藤初女さん
森のイスキアで人々を受け入れている人
三浦海岸で開催された初女さんのおむすび会に参加した時にすごく感動した。

着いてすぐみなさんが初女さんに相談したことなどを
紙に書いてお渡しする時間が取られた。
私は何を書いたか忘れてしまったけど、
その時の初女さんの対応をよく覚えている。

「私は小さい時からよく周りの人に叱られたりします。
そんな時、私はとても悲しい気持ちになるけれど、
また同じことをしてしまったりします。」
などとゆっくり丁寧に相談内容を読まれて、
ひとつひとつ初女さんなりのお返事をお話ししてくださいます。

それが全く急がず、内容によらずどの方のものも丁寧に丁寧に。
とうとう、その日の夕食の間中読み上げても終わらず、
夜中近くまでひとりひとりの相談内容に対応していらっしゃいました。

文字ではなかなか伝わらないかと思いますが、
私はその対応から『ひとりひとりを大切に丁寧に扱う姿勢』を感じとり
誰のことも粗末に扱わない、丁寧に尊重を持って関わる。
それが愛なのだと見せてもらいました。

次の日は、おむすび講座になりましたが、
そこでも同じく初女さんは、
お米の研ぎ方
煮干しの頭の取り方
海苔の切り方
おむすびの結び方
海苔の巻き方
すべての食材に愛と思いやりを持って
食べる人への尊重を持って
丁寧に丁寧におむすびを結ぶことを教えてくださいました。

初女さんの遺した書籍を読むと、
どの本も『慈しむ』とはどういうことなのかについて学ばされます。

そのように丁寧に生きたら一瞬一瞬が
豊かで愛に溢れ幸せに満たされるのだ
ということを教えてくださいます。

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