【ウヌボレはテンラクのハジマリ〜高きよりすっ転ぶ〜】
神無月 神無月
秋から冬に
向かう
毎年のあの
秋の豊かさ
色鮮やかさ
新米、果実
魚たち
感じるままに
喜びに満ち
ますます
学びや仕事に
忙しく勤しむ
やる気に満ち
希望に燃えた
ソンナコンナが
ぼやけた記憶に
なりそうな
この漠然とした
不安定さは
社会への信頼を
失いつつある
シルシのようで
薄気味ワルイ
早いハナシが
社会のウンエイを
担うハズの者たちが
本来なすべき責務を
マッタク果たさず
己の利益権益のために
ひたすら邁進し
この國の社会構造を
崩壊に導いている
という現実を
名もなきワレワレ
全員が
認識する必要性に
迫られている
ということだ
そう
多くの人々から推され
選ばれてきたはずの
カレラは
その恩を忘却し
権力と富に没入没我
己の優秀さを誇るあまり
価値判断ことごとく
利己的自己本位に陥り
もはや客観的評価は
目の隅にも映らぬ
ザンネンながら
正常な判断がデキナイ
頭脳に変質している
のである
つまり
真っ当な判断の
ぜんぜんデキナイ
知的判断喪失の進行系
カレラは
自覚症状のない
知能低下状態に罹患している
とはいえ
名もなきワレワレは
けっして
ケッシテ!
投げやりになっては
イケナイ
まだ
間に合う
いや
間に合わせねば
ならぬ
この
世界が
崩壊する
ま
え
に
ね
〜『小説・思念の門〜かくも多岐にわたるものなのか〜市川翔の見た世界(1)』より一部抜粋〜
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