ご兄弟は
「ご兄弟は?」
聞かれるたびにどきん
「いません」
存在をなかったことにしてしまった気がして
胸が痛んだ。
「弟がいたんですが、病気で亡くなって」
今はこう答えてる。
それ以上は聞かれない。
相手のすまなそうな顔
気まずい空間
恥じる必要はないはずなのに隠してしまう真実
心のなかに積もっていくなにか。
「ご兄弟は?」
聞かれるたびにどきん
「いません」
存在をなかったことにしてしまった気がして
胸が痛んだ。
「弟がいたんですが、病気で亡くなって」
今はこう答えてる。
それ以上は聞かれない。
相手のすまなそうな顔
気まずい空間
恥じる必要はないはずなのに隠してしまう真実
心のなかに積もっていくなにか。