【記憶】赤地に黄色の星で
思えば、私は高校2年の時から壊れていた。
周囲の目など気にも留めず、休み時間には本を読み漁る。好きな授業は普通の顔をして聞いていたが、嫌いな科目や嫌いな先生の授業では話そっちのけで授業ノートの横にルーズリーフを置いて自作の小説のことばかり考えていた。
クラスメイトや、その中でもそれなりの関係である友人との会話よりも、"独り"でいることを必然だと思って進んできた。それが自分にとっての最善だと思っていたが、最悪だったことに気づいた頃には他人に歩み寄れる程の余裕を失っていた。
高