菜凪亥める

菜凪亥める(ナナイ メル)です。人と話せないときはココに書こうと思います。 小説・日記…

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菜凪亥める(ナナイ メル)です。人と話せないときはココに書こうと思います。 小説・日記・エッセイ・作品評論、言葉に出来ることは何でもやろうと思います。 「たくさんの愛を撒いて、それから独りで遠い明日に向かうんだ」

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【自己紹介】はじめまして

このページを開いていただき、ありがとうございます。 『菜凪亥める』と申します。読み方は『なない める』です。 趣味は小説を書いたり、写真を撮ったりすることです。 一人暮らしをしているので料理も出来るようになりました。 2024年の春に芸術系の大学を卒業して社会人になりましたが、一ヶ月もしないうちに抑うつ症状に悩まされ、投薬治療をしながら現在は生き方に困っている所存です。 大学時代から開設をしようと思っていたNoteをやっとの思いで立ち上げました。最初は主に私のことを綴った

    • 【ワンドロ】まるで昨日の出来事のようだよ

       2024/11/04 17:52  部屋の机の配置を変え終えて、一休みしている時だった。  スマホの左上に表示されていたインスタのマークが目についてアプリを開いてみると、右上に①と表示されていた。  あなたのストーリーズに返信しました  読んでも相手には既読がつかない設定にしているので躊躇なくタップしてみると、そこには絵文字ではなく文章が送られていた。 「え! 〇〇さんって今日がお誕生日なんですか!」  1時間ほど前に受信していた。  会ったこともない、一方的にフォ

      • 【記憶】0と1と100

        私の高校生活は、幼い頃に見た華やかさが際立つ学園ドラマとはかけ離れたものだった。 そもそも私自身がそういう生活を嫌い、そういう次元で生きている人間が大嫌いだったからそのような結果になってしまったのだろう。 嫉妬という感情はどこにもない。その人が良いと思った人と関わればいいし、その人が良くないと思った人には目も合わせない――それが生き方、誰も文句は言えない。 約5年が過ぎた今思えば、あのころの私は本当に愚かだった。そして今も愚か。 取り返しのつかない地点に辿り着いてから、私

        • 【記憶】赤地に黄色の星で

          思えば、私は高校2年の時から壊れていた。 周囲の目など気にも留めず、休み時間には本を読み漁る。好きな授業は普通の顔をして聞いていたが、嫌いな科目や嫌いな先生の授業では話そっちのけで授業ノートの横にルーズリーフを置いて自作の小説のことばかり考えていた。 クラスメイトや、その中でもそれなりの関係である友人との会話よりも、"独り"でいることを必然だと思って進んできた。それが自分にとっての最善だと思っていたが、最悪だったことに気づいた頃には他人に歩み寄れる程の余裕を失っていた。 高

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        【自己紹介】はじめまして

          【突発的執筆】iに刺される

          なう(2024/10/09 01:27:48) こんな夜中にnoteに手をつけるとは思っていなかった。 無駄に2台持っているスマホのうち、大嫌いなiPhoneで打ち込んでいる。 大嫌いなのにどうして持っているのかというと、4月から華々しくあるはずだった新生活のために、周囲の利用率を思った仕事用の端末である。今はもう不要に近くて、契約なんてなければiPadに変えてやりたいぐらいの宝の持ち腐れである。 今年の4月に一人暮らしを決意し、大手家電量販店に入社した。しかし2ヶ月目で

          【突発的執筆】iに刺される

          ドール

          短篇 その建物から出てきた人はいつも感情がどこかに飛んでいるようだった。テレビでよく見た欧州の屋敷のようなエキゾチックな建物は、周辺のビルのせいで浮いて見える。玄関の表札には『呉島探偵事務所』とかかっており、私は思わず口を尖らせた。普通の家ならばそんな反応をしなかっただろう。  仕事の休憩中に最近できたカフェに寄った帰りにこの場所に辿り着いた。こんなに目立つ位置で人の多い街にあるのに、この通り一帯は足の覚束ない老人がぽつぽつ歩いているだけだった。会社までの近道じゃなければこ

          末端に生きるアイディアリストの願い

          これを願いだしたのは高校3年から  『世の中はつまらない』  それはクーラーのあまり聞いていない埃っぽい教室で英語の授業を受けている時にルーズリーフの隅に書いた言葉だ。  その紙は授業中に眠くならないように思いついた言葉や小説の設定を書きなぐる為に机上に置いているので、教員に提出したときに指摘される心配はない。仮に巡回で見られたとしても、イラストなどではないので「あ、この人はメモを書いているんだな」という風に捉えられるに違いないと思ってこそこそとサボり続けていた。  その時

          末端に生きるアイディアリストの願い