おやすみなさい おつきさま
図書館でとても素敵な絵本を借りたので紹介します。
『おやすみなさい おつきさま』
マーガレット・ワイズ・ブラウン さく
クレメント・ハード え
せた ていじ 訳
1979年/評論社
こうさぎが周りにあるもの一つ一つに「おやすみなさい」を言います。それにつれてだんだん部屋も暗くなっていきます。
優しくささやくような言葉と、
落ち着きのある静謐な部屋の絵。
子供の寝かしつけ前に読むのに丁度良い絵本だなと思ったら、私の方が読んでいてとても心地好く惹き付けられていました。心が落ち着き優しい気持ちになるのです。周りのもの、一つ一つが愛おしく感じられます。ゆっくりじっくり眠りに入る準備をしていくことの大切さも感じます。
そして、幻想性のある不思議な「おおきな みどりのおへやのなか」の絵が、とても魅力的なのです。だんだんと部屋の中が暗くなっていく様子は、ともすると少し不気味さを感じなくはないのですが、窓の外の星明かりが際立ち、「静寂」を絵から感じることができるのです。
私が寝る前に読みたいぐらいです(笑)
さて、この絵本は姉妹編もあります。
『ぼくのせかいをひとまわり』
マーガレット・ワイズ・ブラウン さく
クレメント・ハード え
おがわ ひとみ やく
2001年/評論社
こうさぎの「ぼく」は「おおきなみどりのおへやのなか」から出て、小さな大切なぼくの世界を紹介していきます。
私は先にこの絵本をTwitterで知りました。
『おやすみなさい おつきさま』と同じく、身近な世界がとても愛おしく描かれています。
私の大好きな映画監督デイヴィッド・リンチの雰囲気をそこはかとなく感じることもできます。どんな雰囲気かって?それは是非読んで感じてみてください。