みらっちさんが書いた記事を読み
数年前に観たミッドサマーを思い出す。
当時の私の感想をこちらに載せたくなったので載せる。
今、じわじわ思い出しても、なんとも言えない纏わり付くような感覚がある。
あの村は、あれで平和なのだろう。
彼女はあれで救われたのだろう。
『平和』の一つの答えがあの村である。
外から来た人間からすれば、とんでもない悪だが
中から見ればそれは平和の為である。
そして染まれれば平和なのだ。
肉体のある精神でやることじゃないなと思う。
肉体がなきゃ多分………もう少しマシになる。
個であるということが、どういう事なのかすごく考えた記憶がある。
そして、この村のやり方をただ、ただ、気持ち悪いだとか、窮屈すぎるだとか、思うのであれば、きっとそれは『皆が平和』なんていう『平和』には辿り着かないということなんだろうと思った記憶がある。
村には村の幸せがあり、外から捕らえてきたものは獲物であり、そして繁栄していくのは動物的であり、意識を一つにし合うことは宇宙では当たり前でも物質の星には似合わず………人間の求めているもののおぞましさを凝縮したような、強烈な美しさ……………
まとまらない。
見た直後もそうだった。
思い出してもそうだった。
ミッドサマーはCMを見た瞬間『私はこれを観に行かなきゃならない。』と思った。映画を見る習慣のない私にはとんでもなく珍しいことである。
じわじわ思い出している。
あの美しい風景でも殺しきれない、ざりざりとした、いや、ねっとりとした感情が這ってくるのだ。
自然の美しい空気を吸っているはずなのに、マスクをつけられなんとも言えない空気を吸わされているような…
観たことのない人で、観たい人は観るといいと思う。
色々考えたり思ったり、するけれど、どこかでざわりとするものだ。