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『絶対に結婚しない!』と言っていた少女が『結婚』してる今がある。

「私は結婚しない。絶対に。」
そう口にしたのは、習字教室。

先生はそんな私に
「そんなこと言って〜あなたの結婚式があったら先生言っちゃおう。昔『絶対に結婚しない』って言ってましたーって。笑」
と笑って言った。

なんでそう思ったんだっけ。
小学4年生の私はなんでそう思ったんだっけ?

キッカケは違うものからだった気がするが、その思いは『自分の両親』を『夫婦』として観察していくうちにますます強くなっていった。

私は人を心から好きになれない。
みんなが抱くような恋心は生まれない。
私は人を愛せない。
なんか違う…。なんか違うんだ…。なんで…。

そんな感じだったので、傷つき傷つけ合う結果に散る恋愛が多かった。

そんな私が数年前『結婚』した。
友人も、親も『まじか?!』となったらしい。

結婚すると話した時、母は私に
「あんたは一生一人で生きていくんだと思ってた。」
と言った。
母よ。私もそう思っていたよ。

けれど私は『結婚』した。

夫になった人は不思議な人だ。
出会った時からちょっと変な人だと思った。
扱い難い人ではあるが、温かさもきちんとある。
絶妙な、本当に、絶妙なバランスの人だ。

『夫に対しては恋心が生まれたのか?』と聞かれると実は『わからぬ…』が答えだったりする私。(友達に「そんなこと言ったら夫君が可哀想っ!」と言われる。笑)


結婚までしたんだから『好き』なんだとは思うけれどなんか違う。

以前別の記事にも書いたが、夫は私の『巣穴』だ。
そして、私が世話を焼く『ガラパゴスゾウガメ』だ。

私が隠れるのにちようど良かった。適度な大きさ。適度な湿り気。何より崩れなそうだと思った。

それが夫。

ガラパゴス諸島に生息するゾウガメは、島の固有種らしくのんびりしている。凄くマイペースで独特。

それが夫。


私が『したくない』と思ってた『結婚』はしなかったんだなと思う。
『結婚』という言葉が妥当だから当てはめてるだけで、夫と私は『森と動物』みたいな深いけどあっさりした関係なんだなと思う。(深いけどあっさり……ラーメンのスープかっ!!って今脳内が言いました。)
結婚式もしてない。ウェディングフォトも私が写真嫌いすぎて(ちょっと想像できなかった)挫折した。
お互い好きなものにお金を普通に使うし、相談しない事も多い。夫婦感は少ないかもしれないと周りを見て思う。子供もいないしね。

友人から見るとちょっと不思議な関係らしい私達夫婦の『結婚』はこんな感じなんだ。

私には、人とは違う「冷酷さ」がある。
思考がそうな時がある。
そんなことないよといってくれる人もいるが、確実にそれはある。

そのせいで『恋愛』は何時もフィルター越しだった。過去の恋愛話を友達にすると「言葉がさ、冷たすぎるんだよ。何で付き合ってたの?」と聞かれる。なんで?……多分(に続く言葉は冷酷だ)

今も夫に全部を出せるわけじゃない。
なんなら、noteの方が本来の私に近いだろう。
いや、noteでも『冷酷さ』は気をつけてるかな。
急にスンっとやってくる冷静な視線は、冷静すぎるが故に冷たい。
ウジウジしている私のほうはあんなに人間味溢れてるのに。自分の事ながら不思議なほどだ。

私は肉体があると上手なバランスがとれない。
それでも、夫には他の人より甘えられている気がする。前世は私の父親だったのか?なんて思うほど、彼は不思議な『父性』を感じさせる。本当に小さい子どものように甘えてみたりしている。
過去の恋愛中の私が見たらツバを吐きかけるレベルだ。
私は人に触られるのも触るのも嫌いだったから。
親しい人間には想像できない私だろう。
そう考えると面白かったりする。


世の中には色々な人達がいる。

色々な人生がある。

私は他の人がどんな形であれ、幸せや喜びを感じているのを見るのが好きだ。
私にはあまりない心の色を見ていられることが、私の幸せ。

結婚なんて絶対にしないと思っていた少女は、自分に合う気持ちの持ち方を少しは知ったのだった。



ここまで読んでくれて有難うございます!

ここまで色々あったんですよ。恋愛?えぇ、散々でしたよ!ハハハッ!いつか書きたいくらい。酷過ぎてドン引き必須かもしれませんが!ハハハッ!(いや、本当にね、酷い)

まぁ、、巣穴が見つかった事は本当に良かった!!
雨風をしのげるって素敵!(心の雨風です)

夫よ有難う!(「アリが十匹アリガトウ!」って元気よく言っても「うん」って普通にスルーしてくる所が面白いけど不満。)

こんな妻でごめんよ!(本当……本当にすまねぇ……)


絶対は絶対じゃない。
その時が来た時に、絶対が絶対じゃなくなってもいいとあなたが思える心の余裕がありますように。

因みに夫はたぶん私を猫だと思ってる。そういうフシがある!





サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。