買った服、何年着る?
題名のまんまだけど、気になったので。
今年、たぶん着だして9年目になるニットコートがある。
現役バリバリ大活躍。
来年も…まだ、頑張って私に着られてくれるかな?
未だに買った時の事を覚えている。
あの当時は、服を買うのも楽しい年頃で色々な服を買っていた。
けれど、私は貧乏なわけで、ハイブランドのロゴとかガッツリ系とか好きじゃなくて、安い服を探し歩いていた。
ふと、目に止まった。
ディスプレイはアイボリーだったけど。
なんとなく『すきかな』と思った。
値札をすぐに見る癖がある。
『ろ、6000円以上もするっ!!』
当時の私にとって5000円以上の服にお金を使うのは勇気のいる事だった。
5000円あれば半月の食事を賄える。
5000円あれば100均のもの50個買える(消費税無視)
5000円あれば電気代と水道代払える。
5000円あれば………
頭の中で、そんなことがグルグルしているうちに、店員さんに捕まる私。
そして試着して、ウンウン唸って、ネイビーを買ったのだ。
凄くときめいたわけではなかった。
少し押され気味に購入したのだ。
しかし気づけば9年も共にしている。
今年も毛玉はありつつ温かい。
さて、コートということもあって皆さんの中にも『いやいや、普通だよ!普通!それくらい着倒すよ!!』という方もいるかもしれない。
しかし、私の服達の中にはキャミソール8年選手(値段は確か2000円くらい)や、スカート7年選手(値段は確か2000円くらい)がいるのだ。
これは割と凄い気がしている。
服の耐久性と、私のズボラさが。
だって、おしゃれ着洗いなんてしてないもん。
普通に洗濯機に放り込んであらってるんだ。
(お洒落なあなたが、画面の向こうで息をのむ。マジかよ…こいつぁ本物のズボラだぜ………というとこまで妄想した)
スカート優秀。これも、なんとなく、使いまわせそうと、セールになっていたから買って長年一緒にいる。最近ペラペラさに磨きがかかってきた。
キャミソールに至っては、そろそろ擦り切れそうな気配。ついていたビーズの飾りはいつの間にかすべて取れ、シンプルな薄ボケたオレンジのキャミソールになっている。レースになっている部分はヨレヨレだが、下に着込むのだから関係ない。
靴下だってお気に入りのは数年…そう、数年履いている。もう、生地がペラペラ。でも穴あかないので履いている。
昔から、そうだった。
気に入っていれば、毛玉ができようが、着心地が変わろうが、私は使い続けるのだ。
ビバずぼら!!
ビバ丈夫な服!!
『値段じゃないな』と思うのだ。
というか、安い服だってそうやって着続けられるのに、流行りでないからと捨ててしまっているということに、たまに恐怖というか、人間って…なに??という気持ちが起きる。
私も流行りものをすぐに着なくなったこともあるし、全部が全部10年選手にはならないんだ。
けれど、着ようと思えば着ていられるんだ…
安い服でも…
捨てたあと、どうなるんだ?
灰になる?
毎年毎年、あんなに大量に服を生産して、誰かは毎年買い換える。
そしてゴミになっていく…。
なんかなぁ。
着物の時代は手作りだもんな。
糸生を紡ぐ、その前に蚕か。
そして、繕って使い続ける。
そういうのも素敵。
服を繕える人、今どれくらいいるんだろ。
私は繕いもせず、ズボラに着てる。
流行りのもの。
かわいいもの。
楽しい。
それは凄く素敵な事だとおもう。
心で生きている人間らしいことだし、私はそんな服も好きだ。
けれど、何年も一緒にいられる服も好きだ。
去年、私の中ではとんでもなく高額なwafuのスカートを手に入れたのも、リペアしてくれるというのが魅力だったから。
売りっぱなしじゃないのが、素敵だと思ったから。
あなたは買った服をどれくらいの年月着ているだろうか?
私はこの先、できるだけ長く一緒にいられる服を、値段に関係なく、楽しく着ていたいなと思う。
(できればお洒落着洗い…をする、丁寧さを、身につけたい。そうしたら、ウン十年と一緒にいられるかもしれないよね……め……ん……は細麺派)
…9年共にいるニットコートが駄目になったらどうしようという恐怖心がある。笑
どうか、あと、数年、いやずっと!!形を保ってくれーーー!