不透明なのに透明な深く濃いブルー
私はこの冒頭を、お手紙エッセイを書いてもらう前に書いている。
何しろ書いておきたいと思った。
お手紙エッセイを読んだあとでは何か変わるかもしれないのだから。
私は最初、AOIROと名乗る人の性別を認知するのに時間がかかった。
カノジョでいいのだろうが、カノジョは電子の海で性別がわからないタイプの人だと感じた。
それから薬草の匂いがする。
使い込まれた木の家の匂いもする。
不思議な静寂がそこに存在している。
しとしととする霧の深い場所のように
いつもぼんやり、でも確かに、確実に、存在している。
クジラの肌が海水をぐっと持ち上げるのにも似ている。
青緑色の透明で不透明な広い海。
私のような雑多な記事を書く人間に、何を感じてくれているのだろう?と、とてもワクワクしている。
誰かを通して現れる私は、私の新しい私なのだから。
カノジョは絵描きだという。元は研究職だとか。
脳の繋がり方が違うんだなぁと思ったが、不思議と心地良く、何かがハマる。
誕生日をきいてガッテンいった。
水瓶座の空気は水瓶座に伝播する。
と、線の上までがこの企画
に隅の方で手を上げた数日後から、私への手紙をもらう前までに書き留めたもの。
そして、こちらが頂いたお手紙である。
ワクワクして仕方なかった。(貰う前も、貰ったあとも)
私は誰かの世界から見える私を含めた世界を見るのが大好きであると、改めて思う。
それは私とその人の輪郭のようなものを一度に見れるという、とってもお得な、そう、いうなればハッピーセットだからだ。
しかし、少し心配もしていたんだ。
手を上げた他の方々をこっそり訪問し、その文章力と人生力に圧倒されていた。
そもそもAOIROさんという人の文書が普段からバイカル湖みたいなもので、深く、澄んでいる。
なにか圧倒されるものがあるのだ。
そんな、そう、なにか圧倒的な感じの人々の間に激弱な電子くらげが入り込むなんて!!
それに、私の記事は乱雑である。
感覚で言葉を使って、感覚を書いている。まとまりのない言葉達。
しかし、手紙を読み始めて安心する。
先に書いたように水瓶座の空気は水瓶座に伝播する。
水瓶座は水瓶座を纏っている。
いや、己に溶けて水瓶座なのかもしれない。
彼女の世界の欠片みたいな素敵な手紙に、お返事を書こう。
書きながら思ったのですが、お手紙というより独り言を紙飛行機に乗せて飛ばすみたいな感じかもしれません。
この下からがお手紙本番?です。(前置き長い。)
まず、ヘッダーの感想から書こうと思う。
好き。水瓶座らしい感じがした。
青色の中で電波が楽しそうにしている感じだなぁと私は思う。くるんくるんしているのもいいし、カクカクしているのもいいなぁと思う。
背景の青。
この色を使ってもらっているというのが、何か嬉しい。(だから私も私のヘッダーを青にした)
電子の波。
私達の太陽星座である水瓶座の性質は風だが、それは電子的な波のようなもの。
AOIROさんの手紙はそれをとらえ、そして囚われすぎず、心地よい広がりを感じる。
と彼女は書き出し、それに対して私がどう思うか想像してくれたけれど、ワクワクした。
私の中の『私といえば』とAOIROさんの中の『私といえば』を重ねて、並べて、組み合わせて、そうやって人の形は永遠と出来ていくと思っているから、どんな『私』がそこに居るのかワクワクする。
それから呼び方はお好きにどうぞ!
私は電子の海でたくさんの名前がある。
koedananafusiというのも気に入っているが、長いですからね。笑
ここを読んだとほぼ同時、脳内に大きな大きな布の群れがはためく。
どうやって浮いているのかはわからないが大きな布が私の周りを囲っている。色は様々だが、とにかく柔い。透けそうで透けない。
布と表現したが、布に見える何からしい。
どうやら場所は外らしいぞ……と思うのは私の脳内イメージは地面はジャリジャリしていたから。
それから新鮮な空気がたっぷりある。
でも、空は青色とは限らないようだ。
布(仮)なんだから押し捲って行けば迷路も迷宮も関係なさそうだが、そんなことはさせてくれない。
優しい弾力、断固として捲られない強い意志を迷路の布(仮)から感じ取る。
踊るようにはためくので目がチカチカとする。
一体、私は今何処をどう歩いているのか。
そもそも、歩いているのか。
ゾワゾワとした感覚が足元から這いよってくるが、これもまた楽しい。
ワクワクするような、私の妄想を広げるような言葉たちが踊っている。
私の頭の中を全部映像化出来たら、AOIROさんとお家にシーツを張って作った隠れ家のようなシアターでポップコーンを頬張りながら、観て話をしたい。AOIROさんの頭の中も映像化しよう。
きっと、途中で観るだけでは飽き足らず、再現をして遊ぶ。
なんなら、知らずにやってくる誰かも巻き込んでしまおう。
ねっ…きっと、楽しいよ。
そう、コソコソ話して、くすくす笑い合う。
悪戯心は私にもあるのだった。
私は間髪入れず、頭の中に世界を広げた。
彼女はそれを知っていた。
私が、そういう生き物だって、彼女の中の形で知っていた。
そういうところが、心地良い。
感覚の世界を泳ぐ人は、同じでなくても、持っている。そう思うと嬉しくて、小躍りしながら、あーだこーだ話したくなる。
きっとなんの足しにもならない。ときめく心だけがそこに在る。
私達なら、ずっと、言葉の向こう側で遊べる。
そんなことを思う。
ちなみに、この光が迷路なら、シャリシャリとした氷を削るような音や、キーンっと響く金属音、そして氷の粒が当たるような冷たさの、透明なのに存在感のある空気がやってくると思った。
AOIROさんの記事をすべて網羅しています!と豪語したいところだが、メンバーシップには参加していないので、今の所、読める記事だけを楽しませて頂いている。
言葉には魂がのっている。
言霊である。
私はそれをみるのが好き。
そして、私好みの魂が乗った記事は他の人にも感じて欲しいと思う。
私はこの記事が好きだ。
私がオススメするまでもなく、素敵な記事なのだが、どうしてもオススメしたいと読んだ時に思った。
改めてコメント欄をみて、コメントをしていないことに笑う。私のツンデレを発揮していた。
いや、そもそも、この記事にコメントが難しかったのだ。
感じ取るものは膨大にあったのに、言葉に出来ないと思った。言葉にした途端、感じ取ったものがプラスチックになってしまうような、味気ないものになってしまうような感覚があった。
それでも、この気持ちをなんとか伝えたかった。
衝動。そう、なにがそこまでとか、詳しく説明できない。ただ私の中に波がやってきた。私はその波を逃したくなかった。
オススメの記事に関しては、開いて読んでおくれと思う。
時間が経っても、やはり上手く言葉にはならないのだ。
だからこの記事を読んだ時、その後の、私から見たAOIROさんの事を感覚的に書こう。(この手紙ははじまってからずっとそうな気がするが……)
彼女は鯨なのだ。
私はこれを読んだ時に、深く深く頷いた。
なんの捻りもないというが、捻らずとも深い青が其処に在る。それがいい。
オススメの記事を読んだ時、彼女は鯨のようなものだと感じていた。
その後、いくつか記事を読み、霧の森のイメージも出てきた。太く強い木々から霧が生まれている。アラスカの森のようにシンッとして、しかし獣の空気がある深い森。
でも、基本は鯨。
鯨というとザトウクジラが有名だろうか。
白い腹に大きめなヒレ、人懐っこい性格の鯨だ。
もしくは、ダイオオイカを食べ、深海まで潜ることのできるマッコウクジラだろうか。
それか、世界最大の生物シロナガスクジラ。
シロナガスクジラの太い血管は大人が通れる太さだという。
しかし、私のイメージするAOIROさんはそれらのどのクジラとも違う。
近い鯨を探して記憶を泳ぐと、黒々とした背中が海面にのぞく。
恐ろしく静かな空気を纏い、しかしそれは優しく海に浮かぶ。控えめな、しかし楽しげなブリッジが豊かな水を氷の世界に降らせている。
冷たい豊かな北の海を泳ぐホッキョククジラだ。
最近の研究で年齢が200歳近いものを発見したらしい。
ひどく気の長い、冷たい海の優しいクジラ。
それが私の中のAOIROさんというものだ。
そして手紙にあった言葉の感覚に漂う。
大きなホッキョククジラの腹の中に海が在る。
海の中にクジラがいるのではない。
クジラが海を持っている。
珊瑚礁のような鮮やかな海というより、深く泡と原始の生き物が地球を語らう海。
心地良い音が生まれて湧いている。
すべては解かれ、そこには宇宙に似た感覚がある。
"もっと潜ろう"
そう誘われている気がして、私はふわふわと暗い海を漂う。
心地良い原始の海を深く潜る彼女の尾が創る泡で遊んでいる。
もう一つ。
この記事は優しい雨が降っている。
AOIROという人の魅力的なところを優しく包む雨が降っている。
ホッとするような、春の雨に似ている。
AOIROさんというのは、きっと、私なんぞには解らぬとんでもなく凄い世界に『在る』時があるのだろうと思う。
AOIROさんはいつも通り、ゆっくり泳いでいるだけなのだとしても、それをそうだと言わない何者かが『居る』時があるのだろう。
私は感覚で人を捉えるので現実的なAOIROさんはよくわからないまま、鯨の彼女や、森の彼女をみているけれど、そうじゃない人達もいるんだろう。
人は多様。多面体。
この記事に出てくるご友人の言う『温度の変わらない』感じは、水瓶座の博愛精神のなせる技なのかもしれないなどと考える。
それでいて、AOIROさんは魚座も混じっているとのことだったから、魚座特有の儚さが滲み、思わず手を伸ばして囲いたくなるのかもしれない。
魚座の空気に恋したって、水瓶座は自由気ままなのだから、そう簡単に、いや一生囲うことなど出来ないのである。
水瓶座と共にいたいなら一緒に吹いて遊ぶか、通り過ぎる道に遮ることなく、佇み続けなくてはね。
果たしてこれは手紙になっているのだろうか?
何かとんでもなく失礼な事を言ってないだろうか?
と考えてみるものの
『感じるままに書きあげたい』という私の気持ちを大切に、まだ書こうとしている。
同じようなことを繰り返して書いてしまったり、とんでもなく稚拙な表現をしたりしているかもしれないが私の知能などではこの程度が限界。
なにより、地球の言葉はまどろっこしいのである。地球の言葉で語らおうとすると、とんでもなく文字数を消費する。
だから、飽きっぽい私は何時も曖昧な感覚の言葉でササッと書いてしまいがちだ。
AOIROさんは其処がのんびり、きっちり、どっしり、していると思う。
彼女の文書は気が長い。
これもまた彼女をクジラだと思う理由の一つだ。
では彼女の絵はどうだろうか。
これもまた気が長いが、絵にすると少しスピード感だとか、温度だとか、そういうのが顕になる気がしている。
感覚は、言葉で書くよりずっと雄弁なのである。
泳ぐスピードも、深度も、大きさも、生き様そのものも違う私達だが、私はこう感じている。
『同じ海を持っている』
私はツギハギ人間を作ることで、こぼれ落ちる『あなた』を探し歩く傾向があるかもしれないなぁと思った。
『果たして、koedaさんも水を観ている人なのだろうか』
どうだろうか?
掴んだり、凍らせたいとは思わない。
でも、もし、観るというのが水面を覗き込むだけのことなら、それは少し違うのかもと考える。
水面というのは景色をうつす。
揺らいでいてもうつして、まるで、そのまま、催眠に掛かりそうなぼんやりした世界が其処にある。
ぼんやりした自分で、優しく柔く認識するための水鏡。
しかし、私は捻くれ者である。
それが水が見せている何かだと気がつけば、表面の向こう側、透明な水の世界に潜り込もうとする。鏡の向こう側には世界がある。私はアリスのように鏡の向こうへダイブするのだ。
透明を観たいから。
透明なものは透明なだけで、無いというのとは違う。
AOIROさんは私のことを『水で遊んでいるみたい』と書いてくれた。確かにそのようだと思う。『水と遊んでいる』時もある。いや、遊んでもらってるのか。『で』と『と』は似て非なるものだ。どちらも楽しい。どちらも好き。
ペットボトルという輪郭をあやふやにして、中に注がれる透明をふわふわ泳いで感知する。
だからだろうか?
私の防御は自動ではたらく。
私が好奇心のままに、目に見えないワンダーランドを歩くからこそ、ホワホワちゃん達(とよんでいる何か)なんかが、目を光らせている。
悪意の無い悪。
無邪気故に邪気。
私は誰かが訪ねてきた事が楽しくなって、さぁ!遊びましょう!と誘うけれど、相手は翻弄される。
だって、知っているルールは一つも適用されていないアベコベの世界だから。
『何でもない日おめでとう!!』
半分にカットしたティーカップに熱々の紅茶。
見たこともないスナークを狩る。
道具だけは立派なものを。
帰り道はモップで消してしまおう。
帰るって必要なのかしら?
最後は怖いジャバウォックが火を吹き始めてお祭り騒ぎ!!
きゃー!!こわーい!!ふふふっ!!
すべては幻想。
AOIROさんと一緒に夢見る庭をつくったら、きっと楽しい。
二人して、家の影からコソコソみて、我慢できなくてネタバラシして、その後追い出してケタケタ笑う。
とんだ悪戯である。
普段は鯨と海月だったとしても、遊んでいる時は…そう、二人とも妖精に近いのだろうと思う。
妖精というのは、美しくて可愛いイメージだろうか?
妖精というのは、そうでもない。
純粋だが、故に、悪戯も悪ではなく、ただの戯れ。
そういうダークファンタジーな面が、私にもAOIROさんにもあると思う。
ダークがダークかは、相手側が決めるんだろうけれど、ダークをダークと思わないか、もしくはそれを含めてWORLDだと思っているのが、きっと私。
タロットカード始まりの旅人foolは水瓶座的であり、その旅はWORLDで丸になる。
球体が好きだというAOIROさんに私はそういう感覚でときめくのである。
これも言葉だと解りにくいことだと思う。
アリス・イン・ワンダーランド(その他不思議の国のアリスに関連するもの)も、ナルニア国物語も、大好き。
重たい外套の詰まったクローゼットの先には、雪降る冷たい場所があるし、兎を追いかけたら不思議の国で大冒険が始まる。
そんなことは当たり前なのだと何処かで思っている。
自由を泳ぐ永遠の水瓶座
最初に書いた通り。
水瓶座の空気は水瓶座に伝播する。
そして響き合って、世界の輪郭をそっと捉えるの。
貰った手紙を読んだら、仕掛け絵本を開くみたいに次々感覚が開いて飛び出して回って踊って。
『あぁ!!楽しい!!嬉しい!!面白い!!』
そう思った。
だから、お返事も思いのままに書いた。
もしかしたら、上手く伝わらないかもしれないと思ったりもするけれど、きっと何かが届くはずだ。
まだ書きたい気もするけれど、地球の言葉と私の知識量ではこれくらいがいいなと思った。
今回は、素敵な企画に参加させて頂けて嬉しかったです!!
同じ星座の人達は、やはり何処か似たものを持っているなぁ、星は侮れないなぁと思います。笑
そうだ。お手紙の題名は私が密かに書きためる『ブルー×ブルー』という詩達の題名の冒頭部分なのです。
『ブルー×ブルー
不透明なのに透明な深く濃いブルー』
その先はいつでも自由。
今回はAOIROさんへの手紙が続きました。
不透明なのに透明な深く濃いAOIROさんにこうして手紙をかけて良かった。
最後にAOIROさんの世界がこの先も、揺れて響き続けますように。
そして、それをふわふわキャッチしていたいです。
ありがとうございました!