私はツギハギ人間をつくる
題名がマッドサイエンティストみたいですね。笑
安心してください。違いますよ〜。(よけい胡散臭い)
これは私の思考の話。
他人を理解する方法の1つ。
私は初対面の相手(対面だろうと、そうじゃなかろうと)にはまず大きな人型を当てはめます。
男性Or女性
子供Or大人
みたいに。ネットだと本当のところ何もわかりませんが、大雑把でいいのです。とりあえず『人間の形かな?』くらい。笑
その人型は真っ白で何の面白みもありません。
大体の枠が出来てからが本番。
その人と話したり、触れ合ったりして私が感じたものを貼り付けます。ペタペタ。
この人は…警戒心が強いな。
この人は…甘いものが好きらしい。
みたいな。大雑把な情報を貼り付けた人型はとりあえず『その人(仮)』になりました。
でも、まだまだ足りません。
沢山関わって情報を得ます。
なんなら他人と会話してるのを見聞きして感じた事も足していきます。
私が想う事も足します。クローンを作りたいわけじゃないから私の主観もどんどん足します。ペタペタ。
たまに動物の耳はやしたほうがそれっぽい人とか、そもそも人型に向かないなとかあって大枠から作り直す事もあります。
そのうち、私の中の『その人』はだいぶツギハギだらけの個性的な人型になります。笑
人は変わっていくものだから。
感じ取る私もかわっていくものだから。
1つとして同じ人型はない。
完成した人型はない。
そう思って人型をつくっています。
ある時、友達に同性愛者だと告げられた事がありました。
私は『そうなんだ!』と当たり前のように返しました。
そして、心の中ですぐさま情報をペタリ。新しい友達の色がしれて私は嬉しかったのです。
友達は『気持ち悪くないの?』と私に聞きました。嘘をついていた事も心苦しかったのでしょう。
確かに今まで恋人の話は異性として話されてきました。
友達のツギハギ人型はとても優しい感じです。それを心の中で見たら、その嘘も必要な嘘だったんだと私は思えるのでした。
だから、
『何故?それはあなたの個性でしょ。あなたが、それによって傷つけられていると言うなら怒りはするが、気持ち悪いとは思わない。話してくれて有難う。』
と答えました。
長くツギハギ人型を作ってきて良かったことの1つかもしれません。
私はあまり他人の性質や性格などで『裏切られた』という感情を持ちません。
何故なら、何時も更新される色鮮やかなツギハギ人型を心に持っているからです。
『優しい人だと思ったのに』とかそういうものを、他人よりマイルドに感じているようです。
『優しい』の横に『たまに横暴』を貼れば、その人の人型は『優しいけど横暴なところもあるよねー』です。更に私の想い。『でも気に入ってる』『まぁ許せる』『それでも、好き。笑』とかを足して納得しています。
そりゃ、たまにどうしても私の人型の出来が気に食わないって怒る人もいます。
それはもう私にはどうにも出来ないのです。
そういう人は去っていきます。
けれど、私の中には人型が残ります。
これは貴重なサンプルです。
他の人と比較したり、他の人に似たところを見つけたりするのに大いに役立ちます。
どの関わりも、たとえしんどかった関わりも、私の中で糧になるんだなと思います。
理解すると最初の方で書いたけれど、理解というより自分で納得するなのかもしれません。
本当の本当はわかりませんから。
けれど、誰かを理解しようとした時『思ってたのと違う』なんて理由で、私は手を離したくない。
あなたがどんな人なのか、私は知りたい。
私の中でどんな人になるのか、見ていたい。
どうか、私に飽きるまで、出来るだけ長くお付き合いくださいね。
色鮮やかな心の中のツギハギ人型。
それは変わりゆく人々を優しく感じさせてくれる私の必須アイテムです。
ここまで読んでくれて有難う御座いました。
この他にも様々な方法を持ちます。
これは1つでしかない。
きっとあなたにはあなたの理解の仕方がある。
それをつかって楽しく世界を見れたらいいですね。