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もしも私が白雪姫だったなら
私はプリンセスに向かない。
もしもkoedananafusiが『白雪姫』だったなら。
流れはディズニー版でいこうか?
グリム童話はエグいから。
砂鯨書いた癖にまた長文かくんかーい。
くだらないので読まなくても平気な記事だよ。
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私、白雪姫。
義理の母は私に冷たい。
まぁ、そりゃ、前妻との子供なんて面白くないだろうよ。でも、あんな父のどこがよかったの?あ、お金か。確かにお金あるもんね!!
義理の母の部屋にある大きな鏡…なんか感じるんだけど……あれ強そう…無理無理。力負けする。
ほっておこう。
そんなことより、勉強しろってうるさい家庭教師や、食事のマナーだのダンスのレッスンだのうるさい講師陣のほうがよほどダルいし問題。
何故やらなきゃならんのだ。
森で遊ぶほうがいい。
この間ドレスで森に行ったら見事に破けた。
叱られるのが嫌で隠したけど…いつかバレるよね。嫌だなぁ……
結婚の話とかもあるけれど、それもダルい。自信過剰なボンボンの相手とか無理無理。
そういや、この間気持ちよく井戸に向かって歌ってたら勝手にハモってきた男がいたな。あれ、まさか皇子だった?
こわっ…てか。恥ずかしい。盗み聞きとか最悪。ニコニコ笑ってたけど、あの人こわっ。どうしよう。
そんなこんなで、ある日の森。
狩人につれて来られた。
なんか察した。
えー…どうしようかしら?
毎日あんなでかい鏡みてるくせに、自分の美貌に気が付かないとか……あんたの義理の娘よく見てみろよ。割とブスだぞ?
というわけで、狩人をまくことにした。
相手は森のプロ。
でも、私も森遊びなら負けない。
前に森で遊んでた時には怖くて入れなかった小屋があるの。
死ぬくらいなら、骸骨とダンスしたほうがマシ。
あ、でも幽霊は困るな。私じゃ負ける。多分。
とかなんとかいいながら。
心臓バクバク。独り言パレード。
でもきっちり逃げ切った。疲れた。
私のこのとはほっておいてよ……。
窓から覗いた小屋の中は思ったより綺麗。
でもやっぱり不法侵入は避けたい。
怒られるの嫌だ。怖い。
扉の前でウロウロしながら住人の帰りを待つ。
どうしよう。変態だったら。
もういっそ殴ってこの家を乗っ取るか。
森の中ならバレないでしょ。
変態ならいいでしょ。
いやいや、力負けする…油断させてとりいって…毒殺………よし、この作戦でいこうか…毒殺が一番確実…
帰ってきたのが7人の小人でよかった。
これなら万が一何かあっても勝てる。
しかし、小人可愛いなぁ。ちょっと7色で目がチカチカするけど、優しいしよかった。
あ、料理は任せて。案外好きなんだー作るの。唐揚げあげよう。お城ではさせてもらえなかったもんね。これで、無駄に並ぶナイフとフォークから逃れられる。記念にバケット丸かじりしちゃおう。
小人達、宝石凄い掘ってくるじゃん。
凄い…ほってくるじゃん…え、城の宝物庫より宝石あるんじゃ…え…ドワーフ族こえぇー。
森の中の小屋は快適。
朝は散歩して、昼頃まで家事をする。
洗濯物は苦手だけど、まぁ、なんというの?森の中に白いシーツいいよね!ってテンション。
あとはのんびり木の実を食べたりして過ごす。
たまに鹿を見かける。罠…つくろうかな。鹿肉食べたいし。
あ、カメラ…カメラほしい…。
鳥のために餌台を設置して窓から眺める日々が続いた。
ドアを叩く音がする。
アポ無し訪問かぁ…。こんな森の中まで?
基本アポ無しは出ない。居留守居留守。
小人とも約束してるしね。
しかしトントンは続く。
しつこい…
少しだけイライラしてくる。
きっと宗教勧誘。
「私、コスモからきて、コスモ以外信じてないんです。あなたもコスモから?!まぁ、大変!!そんなことも知らないで…これを持って…一緒にコスモに祈りを…」
そう、宗教勧誘には、宗教勧誘!!
今から私は根っからのコスモ教よっ!白雪姫!
気合いをいれてドアを開けるとお婆さんが立っている。
林檎売りらしい。宗教勧誘じゃなかった。コスモ教を披露できなかった……ちぇっ
でも
林檎は大好きよ。
「その林檎美味しそうですね。買わせていただきます」
美味しそ。あとで食べよう。
「え?何お婆さん」
「その場で食べて?」
「なぜ?」
冷やして食べたいし、みんなにもわけたい。
えーなんでこんな押してくるの?
え?美味しいから?
見ればわかるよ。つやつやだし、香りも強い。
え?はんぶんこ?そこまでする?
なんで?
あー…このままだと日が暮れそう。
お婆さん一人でこの森は深すぎるでしょ。
「お婆さんお家は近いの?」
「え?お城の方?遠いなぁ…」
「泊まってく?今から帰ると危ないよ?」
お婆さんは頑なに拒否。
身ぐるみはいだりしないけどな。まぁ、他人のお家無理な人もいるよね。
じゃあ、気をつけて帰ってね。
「林檎ありがとう」
「大事に食べるね」
《老婆は白雪姫を毒殺しにきた女王でした。なんとか毒りんごを渡し森の道で高笑いをしていたのはよかったのですが、女王は森慣れしていないため遭難。その後、捜索しているけれどみつからないとか……》
《後日。
りんごを切る白雪姫。リーフ型にしたり、ウサギにしたりと遊んでいます。》
あ、ちいさくなっちゃった。
いいや。食べてしまおう。
うぅっ、。
《こうして、摘み食いをした白雪姫は毒りんごの呪いで死んでしまったのです。
小人たちは悲しみ白雪姫をガラスの棺にいれました。
白雪姫は霊体化して自分や小人を見ていました。》
肉体ないの楽だな。
なんだ。早々にこの星を離脱するかと思ったけどしばらく別れを眺めて行けって?
小人が泣いてる。そんなに泣くな。あんた達が泣いて縋るそれはただの入れ物だよ。
あーあ。お義母様。まさか、老婆になって来るとは。今にして思えば怪しいよね。林檎売りとか。でもさ、林檎好きだから買っちゃうよね…はぁ…最後の晩餐、りんごかぁ。
《幾日かたち、棺のそばを白馬に跨った皇子一行が通りかかりました。あの井戸でハモってきた人でした。皇子は白雪姫を見るやいなや「やはり美しい!ぜひお別れのキスを…」と申し出るのでした。小人達は白雪姫は人に触られるのが嫌いだったからと止めましたが皇子はそれをガン無視して、棺を家来に開けさせました。そして、何故か自信たっぷりに白雪姫にキスをしました。》
いやぁ、ないわ。
ないわ。
ハモりやろう……ないわ。
私の世界から追い出してやる……。
《目覚めた白雪姫は、ブツブツとそうつぶやきました。小人たちは目覚めたことの嬉しさよりも、白雪姫のつぶやきが不穏でドキドキしました。皇子はそんな白雪姫にお構いなしで自信たっぷりです。》
「僕の可愛いお姫様!!さぁ、もう大丈夫!!お城で暮らそう!!」
「…あの、ごめんなさい。私は森の暮らしが好きなんです。あと、『僕の』ではないです。勝手に決めないでください。キスはもう仕方ないけど、お前みたいなボンボンと結婚とか…くそくらえだわっ。もっと可愛くてお淑やかな何でも言う事聞く女と結婚しろっ!!」
《皇子はこのあと何度かめげずに白雪姫に結婚を申し入れましたが、白雪姫は来るたびにパワーアップさせた罵詈雑言を使い、とうとう皇子の心をへし折り国に追い返しました。それから、白雪姫は7人の小人と和気あいあい、それとなくのんびり生活を楽しみましたとさ!》
めでたし、めでたし。
とりあえず
大人しく城にいられるタイプではない。
用心深いようで、抜けているので、2手目くらいで敵側にやられる。
ドレスで森に入りがち。破りがち。
鹿は友達兼食料。
歌ったり、踊ったりはする。
下手。
皇子に対しての冷たさは群を抜くと思う。
これは皇子のせいだと言いたい。
面白い皇子なら何時でも募集中。
絶対来ないと思う。
7人の小人誰がいいかなーって考えたりして楽しかった。
白雪姫にいない配役にしたい人多すぎだった。
たまに小屋に遊びに来る人多すぎて笑った。
あなたがもし、白雪姫だったら…どうですか?
どんなお姫様になるんだろう?
私もさ、皇子次第でかわると思うんだよ。うん。え?そもそも白雪姫の配役に無理があるって?
わかります。私の適正配役は「森」ですよね!!(全力で背景やる)
お姫様って初見男子(皇子)にすんなり惹かれるけど、やっぱり運命の相手だから?それとも金?やはり金の力なの?
などと思う、全くプリンセス心のないkoedananafusiでしたとさ。
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