強風と遊べ サムサムお散歩記事
夫と休みが被ることは少ない。
事前に休みだと伝えておいた。
「じゃぁ、どこか出かけるか」とか前に言ってたのに、夕方から映画を見に行くと言い出した。
そして、それまでは家から出ないという。
…………………なーんだ。出かけないのか。
私は映画は観なくてもいいかなと思った。
ま、それなら私は明るいうちに
カメラ片手にご近所散歩。
noteで長く関わったフォロワーさんは私がたくさん歩くのを知っていると思う。
気づいたら歩いてしまっている。毎回そんな感じだ。
今日だって、そんなに歩く気なんてなかった。
ホントだよ?
カッコがカッコだったしね。
田舎で歩いてるだけでも目立つのに、カメラ首から下げてるし、手袋は猫ちゃんだし、髪はボサボサしてるし、なんなのさ!
それでも、私だもん。
出かけちゃうよね。
まずは冬のピッカピカの空と鉄塔を。
この時風は少しだけふいてて、けれどお日様が温かく。
ワンピースやスカート、ブーツの影が楽しい。
ふわっと広がる裾を見ていると、飽きない。
ちなみに重た目のシャツワンピの下にスカートなので、かなりの強風でも捲れ上がらないのである。
自分の影と戯れて遊ぶ。
完璧な一人遊びである。
雲が薄い幕のようになっている。
周囲の山々が、雪や雲を取っ払って、冷たい風だけが駆け抜けて来る。
おかけで空気は澄んでいる。
しかし、強風である。
木の枝に何かある気がして目を凝らし、鳥だ!!とズームして撮ったら、寒そうなキジバト先輩だった。
羽毛を膨らまし、空気をためる最大の保温スタイルで風に挑んでいる。
いつ見ても麗しいけど、今日は可愛いキジバト先輩。
もちろん、雀たちも。
胸毛を膨らまし
ふくら雀。寒雀。
季語になるくらい雀のふくふくは冬ならではで可愛い。
2羽ともこっちみてる。
さり気なく下に1羽いる。
家の雨樋が大人気……人間は困るんだけどね。笑
寒そうな水路にコサギさん。ダイサギ先輩よりかなり小柄。足元が黄色いのがキュート。
彼らは水鳥なので年中水路やら川にいるが、見た目と、表情が、やたら寒そうに見える。
ちなみに私の周りな鳥はビビリな性格の子が多く、白くて美しい羽を広げあっという間に逃げられた。
本当はこの辺で、Uターンするつもりだった。
でも思ったより天気が良くて……土手まで上がってしまった。
土手の広場には子供と遊ぶお父さんや、ジョギングするおじさん、孫と凧揚げするおじいちゃんなど…………
おい、世の女性陣よ。もっと外で遊べ!!私がメッチャクチャ目立つやろっ?!
な比率で楽しそうな雰囲気に溢れていた。
素晴らしき休日の家族団欒組と健康促進組である。
私は1人歩きながら『ニンゲンいる。正月はやはりだめだ。ど平日に限る。鳥逃げる』と思った。
わかるだろうか。
この土手の草の枯れた輝き。
太陽光が草にあたり、キラキラと輝いている。
そして土手の上からみたひらけた平野の向こうには、美しい山々がつらなっている。
私を見た人は何を撮ってるのかと思うかもしれない。
美しい景色を追い求め、遠くへ行く他人も多いだろう。
しかし、美しい景色とは、すぐ近場にも溢れていて、私は金色の土手を見ながら『なんて美しいんだろう』と感動する。
ただの瓶の破片さえ、宝石のようだと思ってしまう。危ないし、河原に瓶捨ててく奴はクソだと思うけど、破片はキラキラと綺麗で、ずっと見ていられる。
ちなみに河原で…鳥はいたけど撮れなかった。
土手を上がる。
「どうしよっかなー」
冬の日暮れは早い。
「どうしよっかなー」
橋の上から川を見たい。
「どうしよっかなーさむっ」
橋を渡ってぐるってすればいいかな?(すでに1.5kmほど自宅から離れている)
私は橋が好きだ。
橋から見る景色も好きだ。
しかし、冬の橋というのは強風だ。
遮るもののない川の上は、風たちも楽しいのだ。
容赦ない山からの風が私の体を持っていく。
棒きれのような体に力を入れて歩く。
子供ならよろける。
遠く向こうの山々にはうっすら雪が積もっている。写真のは…たぶん駒ケ岳あたりが写ってるかな?
今日は空気も本当に澄んでいた。
遠く浅間の山が真っ白な美しい姿を見せていた。
新相棒の望遠なら今まで撮れなかった遠くの山も切り取れることがわかった。
…寒いわけである。
橋の上は凍える。
途中で土手に行けるルートへ。
人工物も大好きだ。
影を美しく落とした階段が私をまっていた。
その階段を「綺麗だね」と撮ったあと「しましま~しっましまの~階段を下ると~そこには~土手っ!」と謎の歌を歌い降りる。
付近に人影なし!
よかった!!
あまりの撮れ高のなさに、カモ君でも撮っとくかと望遠を伸ばした結果、2回とも潜るところが撮れ笑う。
とにかく寒い。土手の上。
強風だし。
鳥たちは雀くらいしかおらず、凧揚げの凧が飛ぶ。撮ろうかと思ったが、この時代。知らない人にカメラ向けられたと思うのも嫌だろう。特に子供たちに関しては。凧揚げの凧は心のシャッターを切るのみにしておいた。そもそも人間はなるべく撮りたくない。
そのままぐるり2度目の橋を渡る。
寒い。
すれ違う自転車男子達にガン見される。
ただのカメラおばさんよ!
そして反対側、家側に戻った。
はい、イケメン。
日の当たる角度でこんなにも表情が違う。
冬の澄んだ空は鉄塔を輝かせる。
こうして、土手を降り、スーパーに寄り、折り紙などを追加で手に入れた帰り道。
荷物も増えて、10000歩過ぎているのに、少しだけ遠回り。
ムクドリたちがお宿に帰るところだった。
相変わらず騒がしい。
残り物の柿をついばみ、大騒ぎしていた。
ムクドリの群れはたまには雀が混じっている。
最後はムクドリかぁ…なーんておもってると、聴きなれた声が交差点からするではないか。
シジュウカラが交差点真ん中の電線にいる。
なんであんなとこに?
観察してみたところ、電線についているカバーの中に住んでいるらしい。
シジュウカラ…好きだよねぇ…そういうとこ。
というわけで約13000歩のお散歩はおわったのだった。鳥たちいなかったな…やはり午前中からだな。うごくなら。
最後はご近所巡回中のサビ猫ちゃんでおしまい!!
寒かったけど、心が元気になる。
風は私と相性がいいから。
肉体は寒いんだけどね。笑
みなさんも暖かな昼間に、お散歩どうですか?
冬はキラキラ。
澄んでいる。
サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。