非英語圏での駐在の場合、駐在妻は現地語と英語どちらを学ぶ必要があるか?
英語圏に駐在する場合、有無を言わさず「英語」を学ぶと思います。
非英語圏の場合はどうでしょう?
判断基準の1つは、「現地での英語の通じ具合」です。
もし、その国の首都や、世界的な観光地がある比較的大きな都市に行く場合は、英語は比較的通じやすいかもしれません。
日本でも、東京・京都・大阪などは英語が通じやすい印象はありますよね。
しかし、首都ではない場合、英語が通じる度合いはガクっと下がると思っていたほうがいいです。
その場合は、「現地語を学ぶ」というスタンスになるでしょう。
なお、私個人としては、非英語圏の都市で英語が通じるとしても、基本的にはマナーとして「現地では現地語を話す」ことを前提にしています。
その国に住む以上、現地の文化を尊重したいですよね。
何も難しい言葉をたくさん覚える必要はなく、挨拶など最低限のフレーズだけでOKです。
インターネットで検索したらすぐ見つかるものばかりなので、ぜひ渡航前に覚えていくことをお勧めします。
参考まで、私が海外旅行などで非英語圏に行く場合に事前にメモして覚えていくのは、以下のような言葉です。
「おはようございます」
「こんにちは」
「こんばんは」
「ありがとう」
「ごめんなさい(I'm sorry)」
「すみません(Excuse me)」
「〇〇語は話せません」
「英語は話せますか?」
「助けて!」
「〇〇はどこですか?」
現地語を学ぶ場合、目指すレベルとしては、「1人で買い物に行き、必要なものを買える」レベルです。
現地生活を営む以上、誰かの手を借りることなく、自分で自由に買い物できるというのは、自分のメンタルを良好に保つためにも必須です。
日本にいる間は、「指さし会話帳」のような現地語の参考書を1冊用意して、さらっと目を通す程度でOKです。
現地についてから、実際に買い物で使いそうなフレーズを書き出し、そのメモを持って買い物に行くところから始めましょう。
家族の生活も落ち着いてきたら、できれば語学学校に通うなどして、語学を学び始めるといいですね。
半年~1年くらい学べば、完ぺきとは言えないまでも、上述の「1人で買い物に行き、必要なものを買える」レベルに到達できるのでは、と思います。
私の場合、駐在経験は非英語圏の地方都市だったので、第一印象としては「思ったより英語が通じないな」と感じました。
海外渡航直後はまだ末っ子が幼稚園に通える年齢ではなかったので、1年間は家庭教師の先生に週に1回来てもらって現地語を勉強しました。
その後、末っ子が幼稚園に通い始めたので、近くの大学付属の語学学校に5か月間(1日3時間を週5日)通いました。
週5日通うのはかなりハードでしたが、生活にメリハリが出ましたし、クラスで友達もできたので、たった5か月でしたが、通ってよかったなと思います。
その後、現地語の勉強は一切していませんが、現地語で買い物やレストランの予約、タクシーの手配などはできるようになったので、生活には不自由しない程度になっています。
英語でも現地語でも「ビジネスレベルを身に付けよう」と思うと、と途方もない労力が必要になりますが、「生活に困らないレベル」でも十分です。
まずはハードル低く取り組んでみましょう。