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旅の記憶とスケッチ:下地島到着、宮古島編
1日目[2022.11.8]
宮古島には現在、三つの島が橋で繋がっている。そのうち最も新しく繋がった伊良部島に隣接する下地島に空港がある(旅客ターミナルとしては2019年開業)。今回は神戸空港からこの下地島空港までの直通便に乗り、文字通りひとっとびの空の旅だった。
到着すると宮古島に移住している友人が出迎えてくれ、そのまま伊良部島で沖縄そばを食べる。
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そば屋以外にもてんぷら屋などで、飛行機の発着に合わせてできているであろう行列に出くわす。橋が繋がり、空港ができたことで大きな変化を強いられた島の風景。学生の頃に訪れたときはまだ橋はなく宮古から船に乗って渡ったのだった。飛行訓練場としての空港があるだけで、静かに島の人々が暮らしているだけの素朴な島だった記憶がある。望む望まないにかかわらず変化を受け容れ、呑み込みながら生きていく島とそこに住む人にとても興味があり、今回の旅のテーマともなっていたように思う。そば屋も混んでいたけれど古い民家をそのまま使っている店内は雑多でとてもよかった。(伊良部そば かめ)
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この頃南西諸島は天気が不安定で、降ったり止んだりだったけれど白鳥岬に行くあいだに虹がみえた。海から生えている虹はあまりみたことがなかったので感動。
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この日は沖縄家庭料理が人気という民宿、津嘉山荘に宿泊。友人も宮古在住ではあるけれどここには泊まってみたいということで一緒に。評判どおりの美味しいごはん!ボリュームがすごいので時間はかかりましたが美味しくいただきました。
ちょうど皆既月食の日で、庭で皆で少し空を見上げたあと、静かに座り、早めに就寝。
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2日目[2022.11.9]
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お天気が良さそうなので池間島方面へ。宮古島にはコロナ禍前の3年ほど前にも来ていたが、その頃よりもさらに島の風景は変化している。
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池間島ではいろんなところから浜へ降りられる獣道があり、学生の頃は適当なところに宿で借りた原付を停めて、浜でスケッチをした。そういった獣道がことごとく立ち入り禁止となっていて、3年前に来たときにも愕然としたのだけれど、今回はさらにそれが進んでいるように感じた。観光客が増え、何もなかった島にレンタカーが溢れ、ゴミを持ち帰らないような一部のマナーの悪い旅行者のための苦肉の策か、もしくはもうこれ以上島人以外は足を踏み入れるな、の無言の抵抗か。
そんななかで一本、浜へ降りられる道を見つけ降りてみる。お天気がよく、翌日に訪れる予定の大神島がとてもきれいに観える。
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そのあと宮古島へ戻り、ハンセン病療養所"宮古南静園"へ。歴史資料館が併設されており、ゆっくり時間をかけて閲覧する。胸が苦しくなる内容ばかり。沖縄戦時の療養所の様子も詳しく知ることができた。今も使われている職員宿舎の壁には銃弾の跡が残っている。大神島をのぞむ美しい浜には日本軍の防空壕もそのまま残されていた。
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砂浜には問題の軽石が打ち上げられている
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沖縄本島も宮古島も八重山も、リゾートアイランドとしての顔はほんの一部であることを再確認し、その裏側には沖縄の悲痛な歴史と豊かな民俗文化がどっしりとあることを正しく理解し伝えていくためにこういった資料館は貴重。ぜひ訪れてみてください。
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スコールのような雨が降りそうになり、ユートピアファーム宮古島の温室でたくさんの種類のハイビスカスやブーゲンビリアを見学。すべてがばっちりなタイミングで進んだ2日目の夜は、パイナガマビーチ近くのパラボラッチョで軽く夕ご飯。3年前にも行ったことのあるお店で、相変わらず静かで落ち着く場所でした。
宿まで友人に送ってもらい、お部屋でゆっくりスケッチを仕上げたり資料を読んだり。翌日はいよいよ大神島へ一泊予定なので大きなスーツケースと一泊分のバックパックに荷物をわける。この日も早めに就寝。
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