ばぶばぶ赤ちゃんとの楽しみかた~親子で楽しむミュージックケア~
今回おじゃました支援センターでのミュージックケアは、ねんねやハイハイの赤ちゃんがたくさん。まだ楽器を持ったり、動作をマネっこしたりできる発達段階にないこどもたちと、どんなふうにミュージックケアを楽しむのか。赤ちゃんとのミュージックケアについてのお話です。
今回のお話*****************************
■ 赤ちゃんからお年寄りまで、だれでも楽しめること
■ 赤ちゃんと楽しもう
■ やっぱりママがだいすき
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■ 赤ちゃんからお年寄りまで、誰でも楽しめること
ミュージックケアは赤ちゃんからお年寄りまで、障がいがあってもなくても誰でも楽しめる音楽療法です。「赤ちゃんからお年寄りまで誰でも楽しめること」これって何でしょうか?ダンス??いやいや、ダンスなんて習ったことないし。楽器なんて難しい。ねんねの赤ちゃんにはどちらも全く無理。
でもあるんです、誰にでもできること。それは、「音楽を聴くこと」です。ミュージックケアは、赤ちゃんからお年寄りまで、耳に不自由がない限り可能な「音楽を聴くこと(鑑賞)」をとても大切にしています。ミュージックケアに出てくる、身体表情表現と言われる動きや鳴子や鈴などの楽器は全て、音楽を聴くためのアイテムです。さて、ばぶばぶ赤ちゃんはどんな風に鑑賞を楽しめるんでしょうか。
■赤ちゃんと楽しもう
人間の耳はとてもおもしろくて、「聴こうと思った音しか聴こえない」そうです。どんなに素敵な音楽が流れていても、すばらしい楽器の音がしていても、「聴こうと思って聴かないと」聴こえない。ということで、赤ちゃんに「聴こうと思ってもらうこと」が大事です。そのためにどんなことができるでしょうか。
たとえば、・音楽に合わせて赤ちゃんの体に触れる、タッピングする。・音楽に合わせてゆらゆら揺れる。・音楽に合わせてきれいな楽器の音を鳴らす。なーんだ、そんなことか、と思うような当たり前のことですが、ミュージックケアのオリジナル曲は、これらを音楽にあわせて自然にできる、したくなる曲がたくさんあります。
そして、これらを曲に合わせて、大好きなママがしてくれる、ここがポイントです。大好きなママがトントン触れてくれる、気持ちいいな、それによって聴こえてくる音楽にも意識を向けられる。大好きなママが一緒に手に取って鳴らしてくれる鈴だから注目できる。そして鈴の音が聴こえてくる。音楽に合わせて体に触れる、タッピングする、ゆらゆら揺れる。当たり前と思うようなことでも、大好きなママがしてくれるから特別なものになる。大好きなママがしてくれるから、赤ちゃんの耳にも聴こえてくる、心に伝わる。パパやママ、大好きな信頼できる大人の存在ってホントにすごいです。
■ やっぱりママがだいすき
そして、何より大事なのが「ママが楽しそうな姿を赤ちゃんにみてもらうこと」です。
泣いている人を見るとなんだか悲しくなる。笑ってる人を見るといつの間にか笑顔になる。不思議なもので、人から人へ、言葉は無くても情報は伝わります。赤ちゃんももちろん、ママからの情報をたくさん受け取っています。だがら、赤ちゃんとミュージックケアをするとき、一番大事なのは「ママが思い切り楽しむ」ことなんです。今回のミュージックケアでも、ママが赤ちゃんと一緒にハイハイする、ママも一緒に鳴子を鳴らしたり、走ったりする、ママも一緒にフラップバルーンに入る。ママ自身が一緒になって楽しめる場面をたくさん設定しました。子どものために参加しているミュージックケア。ママたちは、どうやったら我が子が楽器をならせるか、みんなと同じように動けるかが気になって、自分が楽しむなんて考えもしない。そこを、いかにママ自身が楽しめるようにもっていくか、いつのまにか自分が楽しんでいた!という状態にしちゃうか、ここがミュージックケアトレーナーの腕の見せどころです(笑)
いろいろ書きましたが、親子で楽しむミュージックケアには、パパやママ、一緒に参加してくれる安心できる大人の存在が不可欠。いつも時間を作って参加してくれるパパやママには本当に感謝しています。お子さんたちは、大好きな人が自分と一緒に楽しんでくれることを心から望んでいます。そんなお子さんたちの気持ちに答えられるよう、パパやママをグッとひきつけられるミュージックケアができるよう、頑張らないと!って思ってます。