濃い空-koizora-
今日は彼のお笑いライブを観に行く日。
別に誘われた訳じゃないけど、たまたま暇だったから応援しに行ってあげようかなって。
私と彼は所謂、お笑い芸人とファンの関係…
でも、その関係性はちょっと前から変わりつつあった。
実は私が自撮りや水着のストーリー載せたるたび、いいねをくれるようになって…
相互フォローじゃないのに…何で?って。
わざわざ私のアカウントを見に来てくれてるって事…?
私の胸は小さく高鳴った。
そしてこの前、とうとう向こうから「エロいやん😍」てDMを送って来てくれた。
私は生まれて初めて貰った芸人側からのリアクションに、とてつもなく心躍った。
だから…つい「ありがとうございます!いつも観てます!」と嘘ついてしまった。
本当は全然推しでも何でもなくて、ネタもそんな好きじゃないし、その他大勢の一人だったんだけど、向こうから来てくれるなら話は別で…
私はどんどん彼に惹かれて行った…。
ーお笑いライブ終演後ー
私は劇場の裏側にある出入り口前で出待ちをしていた。
本当は出待ち入り待ち禁止なんだけど…こっちはいつも金払ってるんだし、ちょっと話すぐらい別に良いよね😝
松間:「おー!今日はありがとう!」
トゥンク…!
松間さんが、私に手を振りながらこちらへ歩いて来てくれた。
最近髪を切ったらしく、何か春高とか出てる強豪女子バレー部にいそうだなって。
リベロあたりやってそうだなって。
そう言う所が…好き///
私:「お疲れ様です〜!チケットありがとうございました!えwてかw あのネタ見るのもう10回目ぐらいで何か逆に笑えましたw え、てかオチ前の方が良くないですか!?w そもそも私はコントより漫才が好きでぇ…」
私はネタの感想を語ったり、ここはもうちょっとこうしたら良いんじゃないか?って提案をたくさんした。
少しでも松間さんの力になりたくて…
松間:「お、おう…ありがとう…。てか、○○ちゃん、この後って暇なん?」
私:「えっ!!?ひっ暇です…!」
私は思わぬ松間さんの問いかけに、気がついたら叫んでた。
本当はXで絡んでたスカイサーキットのファンの子と初めて遊ぶ予定があったけど…
まぁ、良いか!
松間:「ほんま?ほな、ちょっと飲み行かへん?先輩と約束してたんやけど、その先輩から連絡こうへんくて…下手に渋谷から離れられへんねん」
私:「は、はい!!喜んで!」
私は松間さんに促され、免許証とマイナンバーカードを見せた。
そしたら松間さんに合格!と言われ、生まれて初めて誰かに認められた気がした…。
オススメの店があんねん!って連れて来てくれたのは、鳥貴族。
鳥貴族…貴族…貴族の娘…え、だとしたら私はプリンセスって事!?
私は目の前で金麦の大ジョッキを飲む王子様に改めて、恋をした。
松間:「○○ちゃんって彼氏とかおんの?」
私:「い、いません…!いた事ない…です」
本当はフリーライブばっかり出てる三年目のトリオの真ん中と付き合ってるけど…
近頃じゃお金貸してしか言わないし、束縛激しいくせに自分はファンと浮気するし、スベったら相方と客のせいにするし、何か冷めちゃった…
だから…もういい…よね?
幸せになっても…いい…よね?
松間:「マジで!ほな俺を○○ちゃんの初めての男にしてぇや!今から俺の家おいでや!」
私:「!?!?!?!?」
私は松間さんからの突然な愛の告白に言葉を失った…!
こ、こんな少女漫画の主人公みたいな展開が本当にあって良いの…!?
私:「…っ!/// はい…行きたい…です」
私はコクンと頷いた。
もうこれ以上嘘はつけない…自分の気持ちに。
応えたい、松間さんの愛に…
松間さんは鳥貴族での支払いを全部出してくれて 『あ…。私、大切にされてるんだな…』って涙が出そうになった…
ー松間宅に到着ー
松間さんのお家は常に酸っぱい匂いがして、お世辞でも綺麗とは言えないけど(笑)
私がお掃除してあげたいなって…
松間さんとは一回り以上歳が離れてるけど、何だか母性本能をくすぐられる(笑)
コンビニで買ったお菓子や飲み物も全部松間さんがお金出してくれて 『あ…。私、大切にされてるんだな…』って涙が出そうになった。
私…こんなに深い愛、今まで知らなかったよ。
男の人に愛されるって、こんなにも幸せな事だったんだね…。
松間:「え、これ家に来たって事はそーゆー事やんな?俺、風呂ええわ。自分も入らんでええやろ?」
私:「!?!?!?!?!?」
トゥンク…///
しょ、昭和の男…
ううん、昭和の漢…
今日びまだこんな遊び方する芸人っているんだ…!
他芸人の失敗から何も学んでないんだ…!
器デカ過ぎ…///
そ、そう言う所が…大好き///
松間さんの不器用な愛が私を包み込む。
そして、私は…
松間さんと愛の一夜を過ごした…
スヤスヤ隣で眠る松間さん…
カシャカシャ
私は松間さんの可愛い寝顔をスマホで撮影した。
動画も撮った。
友達に文無しで画像だけ送った。
すぐに既読がついて『www』だけ返って来た。
なにわろてんねん。
松間:「カァー、ペッ!あれ…?自分まだおったん?」
真夜中🕑
一瞬目を覚ました松間さんが、私を見つめてとても嫌そうな顔をする。
ど、どうしたんだろう…?
何か悩み事でもあるのかな…?
それなら全て隠さず私に打ち明けて欲しい…!
私は必ず受け止めるから…!
松間:「え、泊まる感じ?家って遠いんやっけ?」
私:「神奈川です」
始発まであと3〜4時間…
松間さんは物凄く大きなため息をついて、始発までソファで寝るように言ってくれた。
『俺、明日朝早いねん。他人と一緒のベッドやと狭くて寝られへんねん』って。
大丈夫、わかってる。
見かけによらず繊細なんだよね、松間さんって。
私はこれから始まるであろう、二人の幸せな未来に想いを馳せていた。
正直、売れ線の芸人が良かったけど…
売れ線の芸人が私なんか相手にするわけないし、仕方ないか!
そんな風に色々な事を考えながら、私は目を瞑った。
そして、再び部屋に静寂が訪れた。
すると、松間さんがあっけらかんと呟く。
松間:「俺さぁ…余命一年やねん」
私:「………ぇ…」
幸福な夜を引き裂いた、あの言葉。
この時から私と松間さんの永久に続く愛の物語は始まった。
ねぇ、松間さん…
もし、時間を巻き戻せるなら松間さんは一体どの季節に帰りたい?
私はね、私は…
≪To be continued...≫
【あとがき】
ドモ!!作者です(出て来るなw)
生物の夢小説って初めてで不手際や解釈違い等あったらスイマセン😅(←許されるか!)
夢小説てかコレ乙女ゲーでは!?とかはナシで!!(言論統制)
続きはテストが終わったら書こうと思ってます💦
いちお死ネタ予定なので苦手な方は閲覧注意かもです…😭
松間:「おいぃぃぃぃ!俺を殺す気なんか!どーなってんねんおい!早よ続き書けや!」
作者:「ごめんごめんって😂🙇🏻♀️一回描きたかったんだから仕方ないじゃーん‼️」
てな感じで(どんな感じだオイ!!)
皆さんも松間と一緒に気長に待ってて下さいwww←←←
とりあえずご愛読ありがとうございました!!
おやすみ、マム。