25.家づくりが始まったよ!〜まずは間取りからその2
土地を契約し、リヴさんで家を建てることになったマルコ一家。(前回のブログはコチラ)
家づくりって壁をどうしようかな、キッチンどこのを入れようか...決めることはたっくさんあるけど、家づくりの打ち合わせにあたって、まず最初の打ち合わせは「間取りを決めること」です!
リヴさんでは、設計士さんと営業さんとで打ち合わせをしました。
土地の契約時にもらったもの。
・新居に引っ越す際に置きたい持ち物リスト(主に家具・家電製品)
あと、プラスアルファで私たちは土地契約時に
・自分のイメージするマイホーム企画書
をお渡ししていました。
それをもとに、土地の大きさや環境に合わせて、設計士さんが叩き台となるざっくり間取りを提案してくださる感じです。
せっかく間取りがバッチリ決まっても、持ち込みたい家具がおさまらなかったら意味ないですもんね。
家具のサイズがぴったり収まるように設計できるのも、家を建てることのメリットだと思います。
あとは、ある程度家具も決めておくといいと思います!
間取りからの家づくり。窓の高さや収納の奥行きなど、家づくりの時点では自由に動かせるので、家具と被らないように窓の位置を変えたり、収納ケースがぴったりハマるように奥行きを変えられるんです。
特に窓の位置は割と序盤で間取りとともに確定してしまうので、家具とともにリビングにはこういう大きさの家具をおこう、とイメージしておくといいですね。
私も大した家具持ってなかったし、家づくり終わってからゆっくり家具を新調しようかな〜と思ってたんですが、探し始めて気付きました。
この収納棚がお値段的にもいいんだけど、高さが窓に被ってしまう〜!など、意外とイメージしてる色・高さ・幅で希望の収納タイプの棚が予算内であんまりないのです。(お金があったらそこまで苦労はしないと思う。笑)
引越しと同時に全て揃えなくてもいいとは思うのですが、せっかく新築で建てたお気に入りの家。中途半端にイマイチな家具を置きたくないので、結構いい家具を揃えておくべきだったなぁ〜とあとで振り返って思います。
さて、かなり脱線したので本題に戻ります。
リヴさんのお家を作るにあたって私たちがお世話になった設計士さんは岩城和久(なぐ)さんです。リヴさんには何人か設計士さんが所属されてるみたいです。めちゃ優しそう〜穏やかそうな男性の方でした。
実際打ち合わせも、終始和やかな感じで自分たちの意見を汲み取ってくださいました。
我が家が契約した土地はそこまで大きくないし、建ぺい率も決まってるので、私たちはなんとなーく鶴亀さんが作ってくださった間取りから大きく変わることはないのかな。(前回のブログはコチラ)
むしろその間取りの進化版が見られるのかな〜と思っていました。
打ち合わせ当日、鶴亀さんが「めっちゃ面白い間取りができてますよー!」と一言。
第一発目はめっちゃ奇抜な間取りでした。
なんと、デッキが家の真ん中。逆の「コ」の字型の間取りだったんです。
思ってたんと違う...奇抜な間取りプランです。穏やかそうな見た目とはうらはらに、意外!!!
立体的に見るとこんな感じです。
私のマイホームプレゼンシート、なかなか無茶苦茶書いてると思われたんでしょうね〜
私のプレゼンシートでナグさん的に引っかかったのは
・どの部屋も明るい部屋にして欲しい(旗竿地なのに!)
・縁側が欲しい(アウトドアリビング希望)
どの部屋も明るい部屋にするには、どの部屋にも日光が当たるようにしなければなからない。→真ん中をデッキにして、真ん中から光が当たるように設計してくださったようです。
私たちはごくごく普通のベーシックな間取りを想像してただけに、最初すごく困惑しました。ファーストインプレッションとしては、不安7割くらいありました。(←めっちゃ高い)
でも、なかなかない間取りこそ、ザ・注文住宅の醍醐味。
よく見てみると家事導線も色々考えてあります。
玄関入って、洗面室からの浴室。
その横は(廊下も含めて)6畳にもなるウォークインクローゼットです。
私はプレゼンシートの希望に
・家族全員分の洗濯物をしまえるクローゼット部屋が欲しい
・洗濯→洗濯干し→収納をワンフロアにまとめて欲しい
とリクエストしていました。
毎日減らない家事:その1「洗濯」。
過去に住んでた3階建ての戸建に住んでて、洗濯物を「1.洗う」と「2.干す」の場所が変わるだけで、階段の上がり下がりしんどいなぁ〜と感じてたので、洗濯はワンフロアで極力おさめたいなと思っていました。
「洗濯物を色んな部屋にしまいに行く面倒臭さ」は、実家に住んでて思ったことです。私の実家は田舎なので、なんと7LDKの2階建ての戸建てに住んでました。(振り返るとめっちゃ広い)洗濯物をしまうのも、各部屋のタンス。
外で取り込んだ洗濯物をリビングでたたみ、これはお兄ちゃんの、お父さんのはこっち...一気に畳んだ服も持って上がれないので、2階の各部屋の収納までの往復も疲れるんですよね。
この収納までの往復が面倒で、リビングで畳んだ洗濯物が積み上がったまま、置いてあることもしばしばありました。リビングに洗濯物が散らばってるのは絶対嫌。
逆に賃貸でワンフロアで住んでた時は上り下りがなく、クローゼットも一部屋だったので、取り込んだらそのまま収納できたので洗濯導線が快適でした。
私はズボラで物を出しっぱにしてしまう性格なので、余計に「物を出しっぱにしない導線と仕組み作り」は大事だと常日頃思っていました。
家族全員分の服を同じ場所に収納するなら、洗濯物を取り込んでそのまま同じ場所の引き出しにそれぞれ入れたら良いだけなので、片付けの負担が軽減されますしね。
なので、この「洗濯導線」と「家族全員分のクローゼット」は我が家にとっては結構重要ポイントでした。
そしてもう一箇所。
・リビングダイニングは20畳以上欲しい。
ダイニングのリクエストとしては、キッチンの隣にダイニングデーブルがくっついてるのが配膳しやすくて便利かなと思いました。
アイランドキッチン横にダイニングテーブル、こういうレイアウトで暮らしているお友だちの家にお邪魔したことがあって、キッチンが孤立してなくて素敵だな、配膳がしやすそう〜と思ったのです。
カウンターキッチンだと、キッチンとダイニングの空間が分離してる感じがあるけど、キッチンとダイニングが一体化してたら会話しながら料理したり、楽しそうだな...
提案いただいた間取りは、16畳でしたが、くっついてる和室も含めると20帖。リビングも広く使えそうだなと思いました。
ワークスペースも4.5畳分確保されてますしね!(思ってた以上に広い!)
・シューズクローゼットを充実させたい
こちらも要望通り十分なスペースを確保して間取りを作ってくださいました。靴とかベビーカー、砂場遊び、ボール、空気入れなど土のついたものは玄関で極力家にあげず土間に収納したい。
こどもの自転車がそのまま収納してあるゴボチハウスのお家も見て、土間は広めを希望してました。
収納も洗面所、一階階段下、和室にもたっぷり。
5畳もある真ん中のデッキの窓を解放したら、晴れた日は外も部屋と一体化して使えそう...
意外と、使い勝手いい間取りなのかな...
最初は奇抜すぎるやん!と思ってた我が家も、もしかしてアリかも?
2階のバルコニーは向いの部屋と繋げたほうがいい、キッチンはカウンターとして使う?ウォークインの形はこれでいい?etc.
かれこれ1ヶ月くらいかけて、この間取りで打ち合わせをしていました。
そうそう。
家を区切る間取りって結構難しいんですよね〜。限られた広さの中で、お風呂やトイレ、収納スペース、キッチンetc.
あともうちょっと広さがあればいいのに!ってことが多々あります。
住宅図面を見ていると図面の中で910、1,820など、なんとも中途半端な数字を見るんですけど、建築では寸法は全てミリメートル単位で表記します。
なので、910と記載があれば910mm。この910mmを1マスとして考えて間取りを考えることができます。
正確にはマスというか、「モジュール」。建築や資材の基準となる区切り(スパン)のようです。
単語は特に覚えなくて良いですが、この長さを基準に、「2マス分を使ってトイレ」、「4マス使って浴室」みたいに間取りは考えることができます。
我が家はかなり本格的な企画書を起こしてたので、岩城さんが「奥さんも間取りは考えたりされませんか?」と間取りを考えることを提案してくださいました。
私は建築士さんが起こしてくださった間取りを印刷して、910ベースの方眼紙を作って印刷して、パズルのように組み合わせて色々間取りパターンを作ってました。
こういう数学的なことは夫・きんちゃんが得意。
子どもの子守の合間など、暇があったら「パズル間取り」をずっとやってて「これぞ最強の間取り!」と色々パターンを見せてくれてました。
自分たちも色々パズル間取りに取り組んで、なんやかんや「コの字」間取り、色々考えてあるしええやん!って夫婦ともに前向きに決まりかけてた頃、予想外なズッコケ展開でこの間取りはボツになります。
ボツの理由は「予算オーバー」です。(ま、またしても!)
大きな窓も1F、2Fと多いし、何より「四角」ではなく「コの字」。デッキをえぐってぐるりと家を外壁で囲む形にすることで、外壁を作る面増えます。
その分、外壁にかかるコストも増で、この時点で800万オーバーすると言われたのです。
提案された時点で、家の本体価格の費用が上がりそう...と嫌な予感がしてましたが、まさかそこまでの予算オーバーとは...!
1ヶ月以上この予算オーバーの間取りでやり取りしてた時間は何やったんや...
大体、建築費用はざっくりでも試算してから提案するもんじゃないのかな〜と思いました。
建築士事務所なら、建築士さんがトータル予算の中であれこれ工夫して設計されると思うので、こういった「実は予算オーバーでした」みたいなことはないのかもしれないのですが、リヴさんの場合は分業型。
建築士さんは家の設計、コーディネーターさんは内装などのコーディネート。そして営業の方が建築費用の総額を計算されるので、そこら辺が別れてると設計も内装も費用面が跳ね上がったりするんですかね...(私の憶測だけど)
打ち合わせも毎週末1日3〜4時間。
家づくりは結構な時間と労力を取られるので、時間がかかればかかるほど土地探し同様、疲れます。
ウチは子どもも4歳&1歳と小さかったので、打合せが長引くほど、お出かけや遊びいけなくてストレスが溜まってました。
一家庭の家づくりが始まるキックオフの時点で、リヴさん側でどんなやりとりがされてるのかは私も知らないのですが、どの家においても「予算」はとても大事なので、最初にこの家の予算はこの位だよ〜って共有があれば、予算オーバーな間取りの提案はないんじゃないかなって思います。
無駄はとにかく省いてサクサク進められたら双方にとってベストですしね!
1ヶ月練りに練った間取りがボツになって、当時はリヴさん...ちょっと大丈夫かいな〜って気持ちも正直ありました。笑
でも岩城さんも「コの字の間取りは初めて提案する!」とおっしゃってたので、私たちのプレゼンシートから、私たちの頭の中にはなかった形の家が出来るんだな〜と思うと、やっぱり人の考え方って十人十色。人と考えて作る家づくりって面白いな。とも思いました。
間取りは振り出しに戻ったけど、その打合せ中に自分たちのファミリークローゼットの要望、1日で寛ぐ時間が多いリビングの空間は広くしたい、今まで暗い部屋に住んでたから明るい部屋がいいんです、という細かい家への思いが伝わったので、無駄ではなかったかなと思います。
そして、打合せ中のコの字間取りが予算オーバーということがわかった鶴亀さん。手ぶらでは打合せも無駄になる!と思われたのか、この予算オーバーのコの字の間取りとは別に、鶴亀さんがご自身で作られた間取りも提案していただきました。(ほんと、鶴亀さん何者やねん)
間取り打ち合わせ、特にセミオーダーのお家だと、打ち合わせ回数も制限があったと思うので、かなりぎゅっと凝縮して打合わせもあると思いますが、家の導線や収納が大きく変わってくると思うので、ここは熟考してよし!と思います。
設計士にはない発想を施主が持ってることもあると思うので、どんどん意見を言い合って、納得のいい間取りを考えてくださいね。
次回もお楽しみに!