34.床暖房or無垢の床 床にまつわる木のハナシ vol.1
水まわり、タイルが決まって徐々にお家の雰囲気が出てきましたよね。
(前回のブログはコチラ)
残すところは床、壁、棚、和室、造作家具...
家の外回りである外構....
まだ結構ありますね!^^;
リヴさんのお家に住み始めて2年経ちましたが、未だに家熱覚めずに書いてる私...まぁまぁ家バカ具合すごいなって思っています。笑
さて、今回はタイトルにも書いたように、床の話を書きたいと思います。
我が家がマイホームの床で実現したかったこと。
それは「床暖房」!そして「無垢の床」!
家づくり前はこの両方が実現することが、なかなかに難しいことだとは知りませんでした...
学生の頃から賃貸暮らししていた私にとってマイホームの憧れといえば、なんとなく「床暖房」と「食洗機」なんですが、皆さんも同じでしょうか?新築マンションでもこの設備は当然のように絶対ついてきますよね。
我が家もこの二つは絶対外せないと思って打ち合わせに臨みました。
加えて私の場合は、「無垢の床」も外せない条件の一つでした。
天然素材の無垢の床
「無垢(むく)」という言葉は家づくりでよく出てくるワードですよね。家具や住宅の床(フローリング)や内装、あとは構造材でよく耳にします。
一般的に無垢材とは、「天然無垢の木材」という意味で使用されており、
天然木を切り取り加工した内部まで天然素材の1枚板の事です。
無垢の床のメリットはなんといっても、板面の模様(板目といいます)で同じものが2つとないので、木が張り巡らされた雰囲気がとても良いです。
色や肌触りも木材によってさまざまで、木の香りがするのも無垢の床ならでは。我が家はかれこれ2年が経ちましたが、いまだに家に帰ってくると、木のいい香りします。「木は生きている」と言われるように、経年変化も楽しむことができるのもメリットですね。
あとで教えてもらった事ですが、無垢の床は埃が溜まりにくいというメリットもあるようです。埃の正体は、主に繊維の屑で静電気が発生するところにくっつきます。
表面に樹脂加工やシートが貼られている複合フローリングは、静電気が発生してしまうので埃を吸着しやすくなりますが、お天然の木を使った無垢フローリングは静電気が起こりにくいので、埃を吸着しにくく、かつたまりにくいのが特徴のようです。
家が完成してから、夫が毎日掃除機かけてるので気にしてませんでしたが(何より感謝してます)確かに、かたまりをみた事がないかも!
埃が発生しないわけではないですが、クッションフロアの洗面所は1週間でも埃がすぐ溜まるので、これは結構納得です。
天然の木は耐久性が高く(長持ちする)、化学物質を使用していないので素材にこだわりたい人、本物の自然素材の良さを堪能したい人は、無垢の床を選択される方が多いと思います。
あと無垢材はほかの素材に比べて熱伝導率が低く、体温を奪いにくいため、床材に適しています。「無垢材だと
熱伝導率が低い」ってどういうこと?と疑問に思ったのでしくみを調べてみました。1枚板であることで、板に厚みがあり空間が広いので熱が伝わりにくいみたいですね。
デメリットは、本物の木を使用するので、木材費・施工費共に価格は必然的にアップします。
あとは天然の木故に反り、割れ、収縮があること。湿気が多い時期は床が一部盛り上がったり、温湿度によって収縮なども起きます。
でも、この反りや伸縮作用…個人的には空気中の湿度が高いときには水分を吸収し、乾燥しているときには水分を吐き出す調湿作用によるものなので、室内の湿度を調整する働きとしてはデメリットっていうよりメリットじゃないかな〜と思います。
あとは材種にもよりますが、傷がつきやすいので、汚れや傷を特に気にされる方にとってはデメリットになるかもしれません。
ワックスがけや
メンテナンスが必要なのもお手入れを手間と感じる方には負担になると思うので「傷も味わい」と受け入れて楽しめる人には向いていると思います。
結構家好き・家具好きな方は、「味」って言いがちですよね。笑
まぁ子どもいるうちはどんな床選ぼうが汚れるし傷は避けれないですよね。
子どものいたずらも、思い出と思って大きな心で受け入れたい…(怒ってばっかりですが、これも思い出… ^^;)
質感と機能性を両立させた複合(合板)フローリング
天然の無垢材のフローリングに対して、質感と機能性を両立させたのが「複合(合板)フローリング」です。
わかりやすく言うと表面(床面部分)に薄い木材やシートを貼り重ねて複合した床材です。
マンション等のフローリングは、この素材に遮音性マットを貼りつけたタイプが多いそうです。 「集合住宅用」「防音用」「床暖房用」「ペット対応」など設置場所に合わせて選べる製品も沢山出ています。
メリットは無垢素材に比べて品質が均一で、リーズナブルだという点です。
下地材となる合板には、反りやねじれを防ぐ加工がされてたり、表面材には樹脂塗布などの加工がされていて、無垢材風なものも沢山あります。
耐傷性、断熱性、メンテナンス性に優れているので、お手入れが面倒だなー、傷もつきにくい床材がいいわってことなら、複合フローリングがおすすめです。
リヴさんでお家を建てて、標準的に入っている床材はイクタの複合フローリングです。営業の鶴亀さん情報によると、イクタはメーカーさんの名前で他にもリクシルや永大産業、パナソニックさんでも商品を展開されてるみたいです。
フローリングの既製品があり、構造合板にシートや突板を張ったもので床暖房対応フロアーも展開しているみたいですね。
私もリヴさんのお家を何軒か見学させてもらう中でイクタの複合フローリングを採用されたお家がありましたが、触ってみても木の質感を感じました。
木材はサイト見てみるとたくさんあったけど、ナラ材だった気がします。
デメリットという点で言えば、無垢材に比べれば個性がないこと…いやシートだったら同じ模様が繰り返されてるなってわかりそうですけど、挽き板だったら見た目は分からないですね。下の画像のお家はセミオーダーのお家ですが、無垢の床にも見えんことない気がします…(セミオーダーでも無垢の床採用されてる事あるのかな?)
ただ、合板には接着剤・塗料・防腐剤が使用されています。その中にホルムアルデヒド(ヒトの粘膜を刺激する無色で可燃性がある気体)が含む接着剤を使用している場合があるので、もし選択される場合はその辺を確認したほうがいいかもしれません。
現在では国内の建築現場では殆ど使われてないと言われてますが、発がん性が問題となった「ホルムアルデヒド」。
ちょっと脱線しますが、木の家具や子どもが使う木のおもちゃにも、安いものは合板を使ってることが多いので、ホルムアルデヒド入ってることが多いです。(「低ホルムアルデヒド」と記載があったりします)木のおもちゃって可愛いけど高い〜と思うんですけど、買う際には注意が必要です!
※ホルムアルデヒドは塗料や接着剤の溶剤として使われるので、木だけでなく布や紙にも入ってます
完成見学会などで全体の見え方をイメージすると◎
家探しの時も床材について書きましたが、(当時のブログはコチラ)
一言で「無垢の床」「複合フローリング」といっても樹種・種類の他にサイズや色、塗装方法、固さなどの差も当然あります。
前回のタイル、外壁や壁紙にも同じことが言えますが、どれも打ち合わせの際に実際のサンプルを見て決めることはできますが、一部と全体を見るのとでは全然印象が違いました。
もし家づくりで床材に迷ったら、完成見学会などで全体の見え方を確認しておくといいと思います。
複合フローリングのお家も無垢の床材のお家も両方見学しましたが、幅もそれぞれ。全体の印象が結構違いました。
我が家の杉床は130mmでしたがイクタのフローリングは90mmだった気がします。幅が広いほど存在感がありますが、多分30坪くらいのお家だと、あんまり板幅が広いと狭い廊下などの空間には向いてないんじゃないかなぁ。
他にもいろんな幅や、ヘリンボーンや乱貼り、市松柄など、タイルと同じような個性的な貼り方もあるので、見え方によっても板の幅は変わってきそうですね。
私はリヴさんで建てた友達の家が京都の「みやこ板」という「杉」を使ったリビングの床で、ひとめ見てギュンと心を掴まれました。
木の節に特徴があって、針葉樹独特の柔らかい優しい肌触りが「夏に寝転がると気持ちいいだろうなー!」と思いました。
私は「無垢の床にこだわりがって、無垢にしてほしい!」というよりも「この杉床にしてほしい!」という希望で家づくりに臨みました。
ただ、ここで問題が発生しました。
「無垢の杉床を採用となると、床暖房は厳しい」ということです。
杉床にしたいけど、床暖も捨てがたい...
(家の写真載せる事で既にネタバレしてますが ^^;)
次回に続きます!お楽しみに!
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