筋肉と愛と埼玉…そして何よりも自分自身を愛してやまない大学の先輩のお話
「筋肉と愛!埼玉が好き〜🔥🔥🔥」
僕はこんなくだらない言葉に救われた。
昨年の春先、当時僕は就職活動に苦戦していた。
「まあ何とかなるべ」と思って適当に民間企業を何社か受けたが、ダメだった。やりたいことが明確に定まっておらず熱意がなかった。
コロナウイルス流行の影響で通っていたジムも閉鎖され、習慣となっていた筋トレも出来なくなり、僕のメンタルは崩れかけていた。
そんな状況の中、唐突に留年が確定していたゼミの先輩からLINEで謎のボイスメッセージが送られてきた。
「筋肉と愛!埼玉が好き〜🔥🔥🔥」
先輩が僕に何を伝えたかったのかはよくわからなかったけどクスッと笑ってしまった。
多分、彼なりに僕に元気を分け与えようとしてくれたのだと思う。
あの時ダメになりそうだったからこそ、理屈っぽいドライな言葉よりも等身大のアホなメッセージが嬉しかった。
先輩はゴリゴリの体育会系で数字は1~9までしかわからないのでSPI試験は1問も解けなかった。
「野球は9人でやるから1~9まで覚えていればいいんだよ」という謎の理論をお持ちのようである。
そんな先輩だったが、苦手な勉強も前を向いて立ち向かい、僕より一足先に内定を頂いていた。
「馬鹿な俺でも出来たんだ。お前ならできるよ。自信を持とう」
先輩に背中を押してもらった僕はもう一度立ち上がり就職活動と向き合った。
思い返せば、夏のインターンシップで評価して頂いたこともあったし、比較的ホワイトな業界で安定性のある大学職員を目指すのもありだなと考えて、チャレンジしてみた。
(僕は学生時代大学職員が大嫌いでした。これはいつか別の記事で書こうかな)
捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったもので、何とか大学職員の内定を頂くことが出来た。(親は就職浪人を覚悟していたらしい)
さて、先輩の話に戻ろう。
僕は彼を漢として尊敬している。
旅行中のゼミの後輩たちにポンと「美味しいご飯食べておいでよ」と言ってPayPayで1万円を躊躇いなく送金できる漢気
かっこいいお金の使い方を学んだ。
自分のためだけでなく身近な人を喜ばせるためにお金を使いたいと感じさせられたエピソードだった。
気になる異性に対するガッツ(これもいつか書こうかな)
そして頭は悪いけど、自分なりに積極的に挑戦して高みを目指すマインド(英会話に挑戦してみたり、家の近くにゴールドジムがあると気づくと即日で入会を決めていた)
とてつもない漢らしさを彼からは感じる。
「自分が好きだ」先輩はいつも言っている。
日本人でこんなに堂々と自分に自信を持てる人ってなかなかいないなと思う。
先輩くらい自信があったら人生がもっと楽しくなるだろうなと思っている。
そこで僕も勇気を持って1歩を踏み出す決意をした。
人生初のフィットネスコンテストへの出場である。コンテストに出てステージに立ち、審査されるのは正直怖いし、過酷なトレーニングと仕事を両立させることが出来るのか不安である。
僕は不器用で泥臭いけど、周囲の人にポジティブな爪痕を残せるような人間になりたい。
社会人になり職場と家の往復だけではそれは出来ないなと感じた。言語化は苦手だけど、ちょっとずつnoteで自分の思いを発信してみることにした。
プレイボールのサイレンが鳴っている。気を引き締めて今日もアツい一日にします。
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