その背中をみていた #4
夫との生活は苛烈を極めた。
上の子の学区があり、二人目の病院があり、産休中でお金も心許ない。生活に根付いた日々を変えるのは大きなパワーがいる。
そのままなんとか生活を続けようと思ったが、夫は些細なことで暴れたり怒鳴ったりした。子どもも、夫のあまりの変化に戸惑いを見せるようになった。
その頃になると親にも隠しておけなくなり、様子を見に来た半信半疑の義母が、目の前で怒鳴り散らして私に怪我をさせた夫を見て、警察に通報したここともあった。
義母は大声で泣いていた。自慢の息子だったのだ