お米が9月には足りなくなる???
お米の値段が上がりました。農林水産省によると、農協や卸売業者などが保有する主食用のコメの6月末時点の在庫が、過去最低の156万トンになったそうです。
2024年7月31日の朝日新聞の小さな記事ですが、ちょっと待って。。。
この数字から計算すると、「お米、9月には、足りなくなるんじゃない?」という心配が起きました。
農林水産省が発表している2022年度の国民一人あたりのコメの消費量は50.9㎏でした。日本の人口(1.251億人)をかけ、年間のコメ消費量を計算すると、約637万tとなります。月平均で約53万t。
6月末で主食用の米の残りが156万tですから、9月末まで3カ月あるんですね。お米の量は丁度ということになります。
でも、たぶん大丈夫。。。
政府は備蓄米100万tを保有しています。
ざっくりですが、備蓄米は毎年約20万tを買い取り5年間備蓄し、5年を超えたものから飼料米として売却しているそうです。
この100万tという数字ですが、農林水産省は次のように説明しています。
「10年に一度の不作にも供給できる量」の目安だそうですが、
100万tは日本国民全体が約2カ月で食べきる量です。。。
政府の備蓄米について
私は以前取材したことのある米農家の方に、「お米は農家さんから直接購入できる」ということを教えていただきました。
都会に住んでいる方は難しいかと思いますが、地方の方でしたら、いざという時のために、お米農家さんとの交流があるとよいですね。
ちなみにですが、年配の方のお話しでよく聞くのが、戦後の食料難の話です。
都会では食料供給が不足し、着物などを持って地方の農家に食べ物をわけてもらいに行ったそうです。
ヤミ米を取り締まる裁判官が職業上の倫理観から餓死したという記事もよんだことがあります。。。つらい時代でした。。。
さて、今日は記事の冒頭に引用している朝日新聞7月30日より、「コメの卸売価格 コロナ前上回る」というタイトルの小さな記事から、疑問に思ったこと「コメの値段はどう決まる?」について調べてみました。
「相対取引価格」がキーワードなんですが、私にはわかりにくかったです。つまり、市場で取引されていなくて、全農等の出荷業者と卸売業者等販売業者が決めているんですね。
それでは適正価格かどうか判断できないということで、2023年10月にプラットホーム「みらい米市場」が開設されたようです。。。
調べた結果ですが、結局、お米の値段がどうやって決まっているのか、よくわからなかったので、引き続き、調べる必要がありの備忘録です。
お米のことを調べると、日本の食料自給率が低い事、その問題点、指標の違い(カロリーベースか生産額ベースか)について、食品ロスのこと、などに繋がっていきました。
日本のコメを海外へ輸出していることを今回初めて知りました。
どうして価格があがったのかを調べるため、「日本食人気のおかげでコメの海外需要を満たすために輸出した結果、国内が品薄になり、価格があがっているのではないか」という仮説を立て、資料をさがしてみましたが、価格が上がったこととの因果関係が見つけられませんでした。
お米の値段はどうやって決めているのか
お米の値段ってどうやって決められているのかわからなかったのでしらべてみましたが、農林水産省の資料で次の3通りの取引があることがわかりました。うち、①のコメ価格センターは国内唯一の公的な米現物市場だったそうですが、2011年3月末に廃止となりました。ちなみに私は③で、知り合いのお米農家さんからお米を買っています。
相対取引価格とは
みらい米市場 2023年10月に開設
お米の価格が適正価格かどうかわからないため、現物のコメをインターネット上の市場で販売する「みらい米市場」が昨年10月に開設しました。
https://rice-market.jp/
調べる力不足でお米の値段がどう決められているのかたどり着けませんでしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。