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【エッセイ】自分の好きを守る。

昨日、頭の中は自由だー!!!!と記事の中で絶叫した。

書き終わってから気づいたのだが私は三連休が終わった後も洗濯やら体調不良の子供達ケアのワンオペが続いてお疲れだったらしい。
『夏休みに入る前に、ヒトカラ行っておくんだった・・・・』とちょっと後悔した。夏休みに入ってしまったらカラオケ屋さんの客層も若返るであろう。
しくじった。9月までお預けか。


さておき、私は上の記事の中で昔の自分を書いて癒すことができると知ったと書いた。
今日は小学3年生の頃の自分の悲しみを癒してあげようと思う。

小学3年生に上がる前の春休みでうちの家族は引っ越しをし、私は隣の学校への転校を余儀なくされた。

1、2年で通っていた学校や友達が好きだったので転校はものすごく嫌だったが、8歳の子供が嫌だと言ったところで選択肢はない。
まして平成の頃。子供の反対意見なんて出したところで何も覆らない。
そもそも我が家にとっては団地からの二階建て新築だ。栄転?だ。

同じ団地には母方の祖母も住んでいた。気軽に行けて楽しかった。
共働きの両親に代わり夕飯を食べさせてもらって、鬼平犯科帳や銭形平次を観た。
団地の周りには友達もたくさんいて、小学校2年までの私はリア充であった。
好きな男の子もいた。3人くらい←


前の小学校での楽しさを全面に打ち出し新しい小学校に転校したが、
私はそこで新しい学校の洗礼を浴びることとなった。

いじめではなく、【無関心】だ。

転校生にわざわざ話しかけてくる好奇心旺盛な子も、世話焼きの子も私の入ったクラスにはいなかったようだ。
自分から話しかけていっても、打てば響くような会話ができたような覚えはない。

しばらくしても仲良しの友達ができた記憶はなく、ひとりで小学校の遊具に遊びに行った記憶などが出てくる。
なんか泣きたくなってきたな。
もしかして人生で一番孤独で、戻りたくない時間なのかも知れない。

思い出したくない記憶の一つにこんなのがある。

もう、誰に言われたのかちっとも覚えていないけれど
大好きだったセーラームーンのメンバーが描かれた下敷きを見て、クラスの誰かが
『お前、こんなの見てんの?セーラームーンとか、このクラスで見てる奴なんていねーよ』

口調からして男子だったのだろうか。
前の学校では友達みんなセーラームーンが好きだった。
登場人物の、まことちゃんが好きだとかみなちゃんが好きだとか(あれ、主役は?笑)そんな話が大好きだったし、漫画もアニメも好きだった。

そのおかげで西洋占星術の興味の下地ができたし惑星を覚える手間は省けた。(ジュピター、マーズなど戦士の名前が惑星だったから)

それでも私は、翌日からその下敷きを学校で使うことはしなかった。

作品は変わらず好きだったし、月刊誌のなかよしも買って読んでいたけれど
前述した心無い言葉に傷ついて、真っ直ぐな心で作品を愛すことはできていなかった。
子どもというのは素直で、純粋で、残酷だ。

8歳の私は傷つきながら、暗黒の時代を一生懸命に生きていた。

自分のことなのに泣きそうになる。
ここまで1,246文字を使ったことに対してもなんだか泣きそうになる←

その時の私へ伝えたい。

『セーラームーンは偉大な作品だ。今も国内外にたくさんのファンがいる。
あの時この作品を読んでいたから西洋占星術が好きになった。
今私の生きている令和ではアニメや漫画が好きな人がたくさんいるよ。
誰かにけなされたからって、その作品の素晴らしさはびくともしないよ。
今近くに共に楽しむ仲間がいなくたって、
いつか誰かと繋がれるよ。

だから、セーラームーンを嫌いにならないで。自分を嫌いにならないで。』


あなたがその時を懸命に乗り越えたから、私は大人になれたんだよ。
頑張ったね!ありがとね!


届いただろうか。

しかし、他人の好きをけなすとは何事か。
あの時セーラームーンをけなしてきた子は今頃蚊に刺されればいい。←

ちなみに今長男と次男は親戚が製作に携わった【すみっコぐらし】の映画が大好きだ。

トミカもレゴも好きだ。
ミニオンズも好きだ。

長男は夜大好きなぬいぐるみ達(おともだち)と寝る。

もし彼らの好きを誰かがけなす事があれば私は全力で彼らを守りたい。

【好きなものは好きでいいんだ】槇原敬之さんは30年も前にわかっていた。すごすぎる。
(事件は残念だが、今はちょっと置いておいてほしい)

自分と誰かの【好き】は、よっぽどの理由がない限り全力で守ろうと決めた夏の暑い日の一幕。

暑いのに、暑苦しくてごめんなさい。🍧

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シマななこ
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