過去の怒りを成仏させる
私の大好きなマツコ・デラックスさんの
【夜の巷を徘徊する】のようなタイトルになってほくそ笑む。
それはさておき、今日ひとりでゴミ出しに行くためエレベーターに乗ったときのこと。急に何年も前にムカついたことが蘇って来た。
6年前、まだ会社で働いていた時のこと。
結婚式は本当に心から祝福をくれる人たちを招待したかったので、当時の会社関係の人を呼びたくなかったのだが、半ば無理矢理上司一名と歳下の同僚一名に来てもらうことになった。
(え…私呼ばないんですか?と言われたら呼ばざるを得なかったと言うか笑)
来てもらったはいいが披露宴後休みも明けて出社したとき、周りの歳若い同僚たちに同僚女子が集合写真を見せ
『この写真を私のお母さんに見せたら、アンタ美人なんだから新婦さんより目立ったらダメよ〜!って言われちゃったー笑』
などとドヤ顔でマウントを取られた⛰️
なにおう???????
遠くで法螺貝の音が聞こえただろうか。
以下0.1秒くらいの思考と思って読んでいただきたい。
『ちょっとー、たとえ本当の事だとしてもそれ新婦の前で言っちゃダメー!親子ともども失礼だよー!』と
当時できるだけの苦笑いで心のストレートパンチをお見舞いした。
腹が立ちすぎてその時のマウント彼女や周囲のリアクションは覚えていない。
さて、私の対応についてあなたはどう思うだろうか。
『あぁ!?もっと言ってやればいいのに!』と思うだろうか。
それとも『言いたい女には言わせておけばいいのよー大人気ない』とでも思うだろうか。
どう思われても自由であります。
ただここで私がみなさまにお伝えしたいのは、
内容がどうであれ過去の私がきちんと【その発言はいただけない】と主張したと言うことだ。
私は元来そういう質ではない。
近しい人なら別だが、特に女同士の間では嫌なことを言われたとて苦笑いだけで済ますことが多かった。
でもこの発言だけは違った。
人生ただ一度と決めて挑んだ慶事にケチをつけられたと感じたのだ。
別に私に届かないところでケチをつけられるのはしょうがない。
その子の母親が実の娘を贔屓しても構わない。
軽い容姿のディスり=貶めやマウントなんて日常茶飯事の世界もあるだろう。
でも私はその世界には住んでいない。
そしてそれを新婦(私)本人に伝えてくれるのはごめん被りたい。
【腹が立つ】とはよく言ったもので、こうして書いていると本当に腹がムカムカキリキリしてくるから不思議だ。日本語の表現ってすごい。
そして現在の私はゴミ捨てを終え出勤前の夫に
【何年も前の腹立たしい出来事が今でもふと蘇りまたムカついてしまうことはあるか】と問うたところ
『まあ、あるよねえ』と答えてくれたため件の出来事を話したところ
『おお・・・その人(元同僚)本人の前でよう言ったねぇ』とこれまた苦笑いし、
『結婚式だからねー、本人の前で言うのは無いかな』と言ってくれたため
『だよね!?』と鼻息荒めに自分の感覚に自信を持てた。
そして過去の怒りを成仏させるには
・その時の自分と一緒に怒り、気持ちを共有すること
・可能であれば誰かにしゃべってしまい、できれば共感を得る
→自分の気持ちに共感してもらった方がいいため、話す相手は選ぶ
とある程度は発散できるのかも知れないなと思った。
この場合喋った相手から『いやいやそんなのただの軽口じゃん笑』などと言われては鬱憤はますます私の中に蓄積され積年の恨みとなっていったであろう。
今回の場合は成仏成功と言えるかも知れない。
また戻ってきた時にゃ、6年前の自分と一緒に怒ってやる。
怒りも悲しみも、自分の気持ちは大事にしようぜと思った夏の日の出来事なのでした。