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不登校がWISC-IVを受けた話

1.WISC-IVとは


wiscとは児童向けウェクスラー知能検査の略です。wiscでは6歳から16歳までを対象として検査を行います。(他の年齢を対象としたものもあります。)簡単にいうと、IQテストの様なものです。言語理解、知的推理指標、ワーキングメモリ、処理速度指標この4個の要素に分けて自分の能力を測ることができます。検査の内容も独特で調べてもらった方がわかりやすいと思います。(知りすぎると本来の能力を測れなくなるので注意です⚠️)10種類のテストを1時間から2時間ほどかけて行います。

2.受けるメリット


wiscでは学校のテストでは測れない日常に必要な能力を先ほど述べた4個に分けて測ります。そのため、結果からこの点に気を使うべきという指針がわかります。(どちらかというと先生や親が必要としているのではと思います。対象年齢上限ギリギリくらいにならないと自分でどうこうできることではないと思うので。)
そのため、wiscは日常で何かしらの不便さを抱えている人がその原因を理解するために利用することができます。例えば、不登校や診断はつかないほどの微妙な発達の凹凸など困ってはいるがなかなか糸口が見つからない親子に最適だと思います。


3.受けるデメリット

所要時間がまあまあかかる、個人で受けると費用が高い(2万円くらいらしいです。)が挙げられると思いますが、内容についてはそれほど悪いところはないと思います。

4.受けることになった経緯と感想

私は中高一貫校に通っているのですが、去年から不登校で後期課程に上がるタイミングで先生方が私の特性を理解しておきたいということで受けることになりました。それに、普通に自己理解も深まります。そして、都立の学校なので、費用もほぼかからなかったはずです。(気になる人だけ声をかけているらしく学校全体で3人しか受けてないらしいです。)
検査は、初めて会う臨床心理士さんと一対一で行われました。検査の内容はこれから受ける方に配慮して言及しませんが、印象としてはだんだん難しくなり頭を使っている感じがする問題ばかりでした。その時にタイムや答えを控えられるのはもちろんのこと、他にも言動や態度なども見られているようでした。
時間は1時間20分ほどかかりましたが、途中で水分補給などをしていいと言われており、ペーパーテストもほんの一部なので程よい緊張感で行えました。


5.結果

結果が出るのは1ヶ月ほどかかり数値だけではなく能力を細かく分析された文章も渡してもらえます。言語理解、知的推理指標、ワーキングメモリ、処理速度指標、そしてそれらを総合した全検査IQに分かれて出されます。
スコアは主にこのような分布となっています。

ちなみにギフテッドは主に130からです。

数値から、平均と比べて低い高いがわかるのはもちろんのこと自分の4個のスコアの中で15以上の差があると日常に支障が出やすくASDやADHDなどの傾向が見られる場合があります。ちなみに、発達障害はこの検査ではわかりません。あくまで、知能という一つの視点でしか調べることができないので気になる方はwiscよりも先に医師に総合的に調べてもらったほうがいいです!

私の結果は
全検査IQ 128
言語理解 129
知的推理指標 127
ワーキングメモリ 106
処理速度指標 115でした。
これらはその時のコンディションによって左右されるのでその開きも示してくれます。
私は、耳からの情報より目からの情報の方が処理能力が高いこと、計画を立てるのが苦手なことなどが分析されていました。(もっと沢山あったはず)そのほかにも性格面や日常面でも困っていることが推測され、それらのアドバイスもらえました。言語理解とワーキングメモリのスコアが20以上開いていることについては、心理士さんは「60とか80開いてる人もいるから」と言っていましたが、確かにやりずらい場面も多々あると思いました。
ただ、結果を受けて思ったことはある程度予想していたわかっていたなということでした。しかし、改めて数値がされたことに意味があるなと思いました。

いかがでしたか?wiscについて情報収集のお役に立てれば幸いです。それでは!

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