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韓国ドラマがしんどい

 私は普段、漫画も読まなければ恋愛小説を手に取ることも少なく、恋愛ドラマや恋愛映画は苦手です。
「えっでも、Webで恋愛小説書いてるんだよね? コミカライズもしてるんだよね?」って感じですよね。そのとおりです。
だからこそ、長期に渡る暗黒期にドボンしたっていうのもあると思う。需要がわからなさすぎて。そして需要に沿えない自分が情けなさすぎて。
そもそも、なんで自分が恋愛小説を書いているのか未だにわかっていない。だけど、書くのはすごく面白くて大好き。なんて身勝手な。

 恋愛小説を読むとしても、100%一般文芸。そのジャンルなら、江國香織さんをはじめ、千早茜さんや島本理生さんが好き。内容的にはしんどくてどろどろしてるのに、きれいな文章で描かれてるっていうのがたまらない。
 可愛らしいイラストや挿絵が入っているライトノベルやTLノベルの類は一切と言っていいほど読まない、というか興味がない。タイトルが長すぎて覚えられないし、タイトルであらすじを回収されてしまうことが寂しい。

 漫画については、コミカライズをしていただいた際に逐一原稿をいただいていたので、その作業で触れました。
「おお……すごい!」の一言。まったくの範疇外なので、「いやもう、自分の稚拙な小説がこんなに素敵に漫画化されているだけで胸がいっぱいです」状態。

 配信された際にはさまざまな電子書店を巡ってみる。いろんな漫画があるなあ〜と思いながら、そうかこんなの感じの作品が売れているのか、とうなずく。読めば、漫画業界でどんなストーリーに需要があるのか知れるかも。
と思いはするけれども、読まない。
読んだほうが後学のためには絶対いいのに、その時間を使って、読みかけの小説の続きを読んでしまいたい。こういうところが、需要が狭い原因だろう(でも改善する気はない)。

 そんな私が、「恋愛もの」の勉強のために韓国ドラマに挑戦してみた。
 挑戦したのは、ネトフリで配信されている、ちょっとサスペンス風味のラブストーリーと思わしき作品。なにやらいろんな国で人気を博したらしい。全12話。話数少ないしいける! と思って観始めて、3話くらいまではよかったのですが

な が く ね ? そんなに同じ場面、何回も見せてくれなくていいから。

みたいなことが続き、序盤に長々と前回の話を振り返るところとか、どうでもいい(であろう)場面が無駄に長いところとか、イケメンじゃない人がイケメン扱いされているところとか(完全に好みの問題)、いちいちロマンチックなところとか(それが韓国ドラマの醍醐味)、もうすごくしんどい。
 それでもがんばって9話まで観たのですが、ついに止まってしまいました。ちーん。
 肝心のサスペンス要素も、たぶんこういう結末だろうと勝手に予測していて、本当にそうだったらがっかりしてしまうから、続き観るのが怖い。
 そして現在は冬ドラマを楽しんでいる。今期、たぶん6本か7本観ることになる予定。

 どうしてしんどくなってしまったのか、理由はいろいろあると思うのですが、
・1話が長い(日本のドラマは45〜50分くらいだけど、韓国ドラマは1時間10分とかある)
・登場人物がやたら多い
・本筋に関係ないサブエピソードが多すぎる
・結構な頻度で登場するロマンス要素が恥ずかしい
・登場人物たちの感情の振れ幅がでかすぎてついていけない。共感が難しい

 という感じでしょうか。韓国ドラマお好きな方はきっと、上記に挙げたポイントがたまらないんだろうな、ということは理解できます。
 そして、漫画でも文芸の世界でも、恋愛ものにはロマンチックなロマンスは絶対に求められていて、とても大きな需要があるのだろうな。
 私には荷が重かった。これからも、自分が好む「恋愛もの」をコツコツ摂取し、自分的な「恋愛もの」をコツコツ書こう。と思い直したのでした。

 ああ、Webでウケることからまた遠ざかっていく。
 一般文芸とはまた違い、Webでウケるには一定のポイントを抑える必要があると、頭ではわかっているのですが……

 そんな櫻沢は「自分が続きを読みたい」「面白いと思える」をコンセプトに、新作を絶賛執筆中です。
 今作はエブリスタに載せます。古巣なので、何人かは読んでくれるかもしれない。その何人かと、小説を介してがっつり対話できたら幸せです。
 現在4万字くらいになりました。まだまだ書き進めてから、春には連載を始めたいと思います。

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