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地方公演「万歳・鷺娘」「冥途の飛脚」2022年10月15日 平塚文化芸術ホール
地方公演初めて見に行きました。とっつきやすくて有名な演目がコンパクトに鑑賞できるのが地方公演の良い所ですね!演目の前に解説もあるのも助かります。
桐竹勘十郎師匠の「冥途の飛脚」忠兵衛役ということですし、平塚であれば2時間くらいで行けるので、思い切って足を延ばしていってみましたがとっても楽しかったです。
ワタシ的なツボを以下に列挙します。
吉田簑紫郎さんの、鷺娘。美しくてうっとりしました・・・。インスタのお写真も素敵。
#文楽
— Minoshiro_Yoshida (@Minoshiro_Y) October 7, 2022
巡業、明日静岡です。
突然Twitterとやら始めてみました。
今月は鷺娘です。 pic.twitter.com/BHUQ68APsT
そして、お目当ての「冥途の飛脚」。文楽といえば、「冥途の飛脚」といっても良いほどの代表作ですが、意外にみる機会がなく。今回(多分)2回目でした。
心中モノの中でも一番救いようがない感じがして(むしろ)大好きです。良い意味でロマンが無いというか、感動ポルノの要素が皆無というか。
実話を元にしているということは、世間の規範から外れてしまった罪人なわけですから、いわば、現代の私たちと犯罪者との関係性と同じなわけで、一般人が憧れるようなキャラクターではないのは、ある意味当たり前。一方で、罪が社会を映し出す鏡となっているという点では、共感できる要素はあるわけです。
そもそもダメな人間が、めぐりあわせによって更にダメな選択をして破滅していく・・・、そんな絶望的な雰囲気が痺れます。
破滅しない選択が用意されているのに、あえて破滅する選択肢を選んでしまう。
そんな浅はかな人間模様が描かれているのがグッときます。
あの時あんな選択しなければ… という自分の浅はかさと重ね合わせて観るのもまた良し。
私自身、犯罪の背景を解きほぐすドキュメンタリーが大好きなので、そういう見方をするのもなかなか楽しいです。