9月公演「奥州安達原」@国立劇場 2022年9月19日
奥州安達原… 鑑賞する前に軽く予習しようと思って、「前九年の役」のWikipediaを読んだけど、全く頭に入って来ず…
「文楽は、わからないくらいが丁度良い」と自作の座右の銘を作ってる私ですが、さすがにわからなさすぎて鑑賞前は少し不安になりました。
パンフレットのあらすじを見ても、登場人物が多いわ、名前が覚えづらいわ… まず漢字が読めない。
袖萩(そではぎ)
敷妙(しきたえ)
恋絹(こいぎぬ)
覚えづらい…
これは平安後期のキラキラネームなんでしょう
とはいえ、見始めたらワンダーランド的なスペクタクル。めっちゃ楽しんでしまいました。
桐竹勘十郎師匠の袖萩。通に言わせると見どころのようで、まさしく、髪振り乱す狂気の演技はさすが勘十郎師匠。それだけでなく、目が見えない演技も素晴らしく… そして桐竹勘次郎さんのお君ちゃん。健気で賢くて可愛い。母親の袖萩の哀れさが引き立ちました。
そして、戦国武将がお目見え。安倍貞任と安倍宗任。
吉田玉男師匠と吉田玉助さん。お二人とも長身なのでお人形もダイナミックな動きで、迫力満点…
これぞ武将という感じで、かっこよかったです。強そうにみせる装いと、身体を大きく見せる動きが映えますね…
これが再度見たくて、国立オンライン劇場くろごチャンネルにて、有料配信も追加購入。すっかり文楽沼に堕ちてます…
それにしても。奥州安達原、ロマンがありそうな話にので、ぜひ漫画で読みたいですね。どなたか漫画化してほしいです。