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何を大切に思うのか

町のフレンチレストランにて

この冬、行ったお店で心に響くメッセージを感じることが多いのです。
それは私の心をあたためてくれるものであり、
私が大切にしたいことを再認識させてくれる気づきとなっています。

手が出せないほどの価格ではないけれど、気軽なランチ、というよりは
私の中で、特別な日にご褒美として行くフレンチのお店があります。

年末に、1年間頑張った自分を労いたい気持ちもあったし、
1年をゆっくり静かに振り返りたい気持ちがあって
久々にそのレストランに行きました。


イメージ写真です^^丁寧に作れたものは、丁寧な気持ちも届けてくれる気がしています。

扉を開けた瞬間から、お店の方のやわらかい笑顔にほっとさせて頂きながら
カウンターの席に案内して頂きました。

開店と同時に行ったので隣の席には誰もいませんでしたが、人気店なので
混んでくるだろうなと思っていて、バッグを壁側に置いていました。
すると「よろしければ、お隣の席にバッグを置いてくださいね」と声をかけてくれました。

「ありがとうございます」に続けて「じゃあ、他のお客さんがいらっしゃるまで…」と私が言うと、お店の方は「いえいえ、お隣にはお客様はお座りになりませんので気兼ねなくお荷物を置いてくださいね」と伝えてくれました。

その時に、このお店が、来てくれたお客さんにどんな時間を届けたいのか、
の心が見えた気がしたのです。
心地よい時間を過ごしてほしいから、グループなどでない限り
隣の席は空けておいているのだと思います。
その後も、私の食べるペースにさりげなく合わせて出来立ての料理を
提供してくれました。

お店も色々なお店がありますよね。お客さんをたくさん入れて回転していくお店、提供が早くて安いお店、心地よい時間を過ごしてもらうためのお店…。
上質な時間を届けてくれるお店に出会った時、本当に良い時間の過ごし方が
できたなと、とても満たされた気持ちになります。

そして、ジャンルは違うけれども、私は声と言葉の表現でどんな時間を届けたいのだろう、と思わせてもらっています。

お店を出る時に、ちょっと迷ったけれど、「伝えたいと思ったことは伝える」という自分の中の意識づけもあったので、今年最後にこちらのお店に来られて丁寧な気持ちになったこと、予約をした時からずっと楽しみな気持ちで過ごせたこと、を伝えて帰りました。

私が素敵なお店だなあと感じるお店は、帰った後の心地よい余韻のようなものがあります。そのお店に行ったことで、続く日常でも丁寧な気持ちを感じられたり持続性があるのです。

私が満たされた感覚になるのは、こうして「思い」を感じた時。
誰かの大切にしたいことを、味わうように感じた時。
今年もそんな出会いが、たくさんありますように。

ベーグル屋さんの「ひと手間」

突然ですが、私は夜にめっぽう弱いです。すぐ眠くなってしまいます…。
その分?昔から朝が大好きで、完全な朝型人間です。
なので、家族でよく行くのは、ディナーではなくモーニングです。

先日、子どもが産まれてからはなかなか行けていなかったお気に入りの
ベーグル屋さんに5年ぶりに行きました。
出産前から大好きだったそのベーグル屋さん。相変わらず、心地の良い空気が流れていました。


モーニングに選んだベーグルは、店内飲食用にあたためてくれたものを
出してくれました。
そして、子ども達はホットミルクをオーダーしたのですが、
事前に「少しぬるめに作りますか?」と聞いてくれました。

飲みやすい温度で提供してくれたホットミルクの上には、ふわふわの泡の
フォームミルクが。
この「ひと手間」で、心が本当に豊かになるんだよなあ、と思いました。

ベーグルを温めてくれることも、ホットミルクをぬるめにしてくれたことも、すべては「目の前のお客さんにとって、どうしたら心地よく過ごして
もらえるかな?」の想像力だと思いました。

私はナレーションの仕事で想像力を大事にしたいと思っているので、
とても感じるものがありました。
クライアントさんの思い描く声のイメージ、全体のトーン、
声にどんな気持ちをのせるのか、どんな方に届いてほしいのか。

同業の方からの刺激や具体的な手法を学ばせて頂くことも
もちろんあるのですが、私は、日々の中で「心」を感じることや
もの、その裏側にある人のあたたかな思いを感じることが、
自分の仕事のモチベーションになることがとても多いです。

そして、そんなあたたかくキラキラした思いを感じられる自分でいたい。
だから、今年は自分時間を大切にしていきたいと思っています。
みなさんは、どんなことを大切にしたいですか?

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